概要
アニメ版『タイガーマスク』第105話(最終回)のタイトル。
※以下、ネタバレ注意
虎の穴の最後の刺客であるタイガー・ザ・グレートとの一騎打ちに挑んだタイガーマスクこと伊達直人はグレートの繰り出す悪魔的な反則技で苦戦してリングの上で鮮血が飛び散るほどのダメージを負ってしまう。
そして、グレートの執拗な攻撃で直人はマスクをはがされてしまい、試合を見ている観客や、自身が生まれ育った孤児院「ちびっこハウス」の子供達の前で素顔を晒されてしまう。
ちびっこハウスの希望であるタイガーマスクの存在意義を絶たれた直人は笑いながら涙を流した。
その姿を嘲笑したグレートに対し、直人は何かが吹っ切れたように素顔のまま反撃を開始。
「これからが本当の勝負だ! 虎の穴からもらったものを叩き返してやる! それで俺は伊達直人に返るのだ!」
今まで反則技を避けていた直人が虎の穴仕込みの反則技でグレートに逆襲。
皮肉にもOPの歌詞である「フェア・プレーで切り抜けて 男の根性見せてやれ」が反転するかのような戦いぶりであり、試合前半で直人に対して行なった仕打ちをそっくりそのまま返される形で圧倒されたグレートは死闘の末にリングの上で絶命した。
公の場で素顔を晒された上に反則技で勝ってしまった自分を恥じた直人はグレートを倒した直後にその場から去ってしまった。
その後、後味の悪い勝利に後ろめたさを感じつつ日本を離れる直人は「ちびっ子ハウスの子供達はわかってくれるさ」と自分に言い聞かせながら海外へと旅立った。
余談
原作漫画版における最終回は「直人が試合に向かう途中で子供を守るために交通事故で致命傷を負ってタイガーマスクの存在を守るために自身の正体を隠したまま死亡する」という結末であり、命を落とさなかった代わりにタイガーマスクとしての選手生命を失ったアニメ版とは真逆のオチと言える。
アニメ版の最終回から10年後に『タイガーマスク二世』が放送されたが、こちらは原作漫画版の続編であり、上述からもわかる通り初代タイガーマスクこと直人はこの世を去っている設定となっている。
アニメ版の続編である『タイガーマスクW』の最終回ではグレートに相当するザ・サードが主人公東ナオトと死闘を繰り広げたが、最終的に前作とは真逆の結末を迎えていた。