概要
アニメ版「タイガーマスク」のラスボスで、アニメ版における「虎の穴」の頂点に君臨する最強最悪のレスラー。
初代の50年後を描いた続編アニメ「タイガーマスクW」では彼の孫「ザ・サード」が登場する。
ちなみにアニメ版オリジナルなので原作には登場しない。
ザ・グレート
CV:鈴木泰明
自らタイガーを討ち取るために出場した「虎の穴のボス」その人。
レスラーにとって必要な三大要素である技・怪力・反則を全て極めるという奇跡を成し遂げた最強レスラーという意味でミラクル3の異名を持つ。
※プロレスの場合、反則も演出の一環ということで5カウント以内なら認められている。過度に危険なもの、5カウント以上経過する、レフェリーを攻撃する、外野が乱入するなどの反則は即座に負けとなるが、元々反則上等な虎の穴レスラーにとっては反則負けこそ名誉。
なお本来「タイガーマスク」とは文字通り「虎のマスク」を持つレスラーの称号だが、虎の穴においてはトップクラスの実力者の証でもある。虎の穴にはこの「虎のマスク」を持つレスラーが5人存在しており、それが伊達直人、「仮面の3首領(キングタイガー、ビックタイガー、ブラックタイガー)」、タイガー・ザ・グレートであった。
数々の凶悪な刺客を打ち破ったタイガー、虎の穴最強のグレートは言わずもがな、3首領も表向きとはいえ虎の穴のリーダー格であり、いずれも「虎」を名乗るに相応しい猛者である。
活躍
3首領さえも打ち破ったタイガーマスクを抹殺すべく出場。
第104話、105話(最終回)でのタイガーマスクとの一騎打ちでは、悪魔のような反則技のオンパレードでタイガーを死の寸前まで追い込んだ。
しかしその猛攻の結果、衆人環視の中でマスクを剥がれ正体を晒されたタイガーは逆上し、自身をも上回るほどの苛烈で容赦ない反則技でのタイガーマスクの反撃を受けて最終的にはとどめをさされてしまう。
文字通りに選手生命を絶たれたものの、タイガー・ザ・グレートを倒した直人は前述の顛末が原因で世間から姿を消し、結果的には再起不能に追いやったと言える。
後述する「タイガーマスクW」では、当時を知る「ケン高岡」こと高岡拳太郎がこの時の顛末をのちにタイガーのマスクを被る東ナオトと姪の高岡春奈に話し、壮絶な戦いだったと回顧している。
だが拳太郎自身は直人との試合の直前、ザ・グレートとの戦いで完敗した上に再起不能に近い大ケガを負わされ入院していたため、試合は見られなかった(反則技の前に歯が立たず、入院時も面会謝絶状態だったため)。
余談
伊達直人以外にもタイガーマスクがいたという設定はアニメ版でのもので、原作には登場しない。また原作ではミラクル3という名前のレスラーが登場するが、タイガー・ザ・グレートとは別人である。
ザ・サード
CV:島田敏
アニメ版の続編にあたる「タイガーマスクW」に登場したレスラー。自身を初代(ザ・グレート)の孫で「虎の穴の後継者」と称し、フルネームを「タイガー・ザ・グレート・ザ・サード」と名乗っている。
ただし素顔については最後まで明かされなかった。
序盤ではイエローデビルとして登場し、自身が所属するプロレス団体を潰され、大怪我を負った父親の仇を討とうとする藤井タクマを虎の穴にスカウトしている。後にイエローデビルと入れ替わる形で登場(以後のイエローデビルは替え玉が使われている)、そして最終決戦(ファイナルウォーズ)のために来日した際の記者会見で記者からの質問にノーコメントを貫こうとするミスXの制止を振り切って、自らがザ・グレートの孫であることを打ち明けている。
終盤のファイナルウォーズでのタッグマッチ(第4戦)ではザ・セカンド(ビッグタイガー・ザ・セカンド)とタッグを組み、タイガーマスクであるナオトのマスクを力づくで破いて剥がしているが、ナオト自身素顔の存在感が薄かったためか特に騒がれず、その直後にナオトとタッグを組むタイガー・ザ・ダークことタクマに倒され、1戦置いたファイナルマッチでは破れたナオトのマスクとタクマのマスクを春奈の手によって合体させて「タイガーマスクW」となったナオトに再び倒されている。
初代と違って反則技を使うことはほぼないものの、それでも力業で二人を苦しめていた。
一方「ミラクル3」についてはそれを名乗るレスラーは登場しているが、本作でのミラクル3は4人組のマスクマン集団「ミラクルズ」の3番目の人物と言うだけで、その正体は虎の穴本部で働くコーチ、オコーナーという全くの別人である。