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第2次安倍政権が打ち出した経済政策。


呼称は中川秀直がつけた。安倍首相の名字とエコノミクスのかばん語であり、かつてのアメリカレーガン大統領の経済政策『レーガノミクス』になぞらえたものである。


解説編集

安倍の経済観は竹中平蔵を重用していることからわかるように小泉純一郎の「聖域なき構造改革」を継承している面があるが、これにインフレターゲット政策(デフレ克服のための無制限の量的緩和)、「上げ潮派」的な公共投資を組み合わせている事が特徴である。


安倍はこれを「三本の矢」と呼んだ。


また、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資金を国内株式に大量に流入させ、株高を演出した(官製相場)。


結果、株価の上昇の一方、物価の下落は継続。給与所得が伸び悩む中(2019年に毎月勤労統計調査の不正が明らかになり、この間の実際の給与所得は減少していた可能性すらある)、所得控除の見直しや社会保険料の値上げを行ったため被雇用者の可処分所得は大きく目減りし、円安もあいまって日本の名目GDPは減少した。


このようにインフレターゲットのもくろみはうまく機能しなかったため、2016年ごろから緩和のペースを緩めざるを得なくなった。


インフレターゲット政策は普通はインフレ抑制のために用いるものであり、従来デフレを後押ししてきた構造改革路線(規制緩和などによる供給力の強化と、増税や社会保障削減などによる総需要抑制政策)を一層推進しつつ、金融緩和と官製相場で株高と物価上昇を演出するアベノミクスは本質的に矛盾を孕んでいると言える。


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