概要
旧姓は松崎で、森永製菓元社長の松崎昭雄の娘である。
愛称は「アッキー」。
聖心女子専門学校英語科卒業後、電通の新聞雑誌局に勤務する。
1987年に当時の上司の紹介で安倍晋三と知り合い、結婚。
以降は彼を政治家の妻として支える一方、自身は夫の地元山口県でラジオパーソナリティーとしての活動をしていたほか、東京都内で居酒屋経営などを行っている。
2011年には立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修士課程を修了している。
交友関係は華やかで、アグネス・チャンや林真理子など著名な文化人・タレントとの夫婦ぐるみの交際をしばしばブログで明らかにしている。
これに関連し、布袋寅泰との交際を不倫疑惑と騒がれても気にしないなど奔放な言動で知られる。
「家庭内野党」を自称し、夫との政策に関する考え方の違いもあることを度々公表してはいるものの、夫婦仲は基本的に良く、安倍晋三も公式の席で「家庭の幸福は妻への降伏」と駄洒落を飛ばすなどかかあ天下気味の家庭であることを認めている。
2016年には自身のInstagramアカウントに「昨日はこんな人たちとも写真を撮ったり、握手をしてみました」とコメントを添えて「アベ政治を許さない」と書かれた紙を掲げた男性らと微笑みながら映る写真を投稿し大いに話題となった。→本人の投稿
安倍夫妻は、政治家一族の御曹司と大企業令嬢のいわゆるセレブカップルだが、子供には恵まれず不妊治療を行ったが実らなかったことを公表している。このことから
ファーストレディーとしての振る舞いはアメリカ型のファーストレディー像を意識しているという分析がされたこともあるが、後述のスキャンダルも含めて彼女の奔放な言動には賛否両論がある。
夫である晋三もその傾向があると言えるがスピリチュアルに強い興味があるようで、ニューエイジ、精神世界、神道、自然農や食にも関心が高い。先述の居酒屋についても、無添加食材を利用していることをコンセプトにしている。
個人的な思想として、大麻解禁論を唱えている。
2016年の小池百合子との対談(週刊現代 2016年11月12日号)では、「今、大麻に興味がある。ひとつは医療用、もうひとつは『祈祷用』」「日本古来の神とつながる精神性を得るためには、日本製の麻を使う必要があると思う。『日本を取り戻す』ことは『大麻を取り戻す』こと」などと発言しており、これは衆議院でも取り上げられるほどであった。
スキャンダルについて
安倍昭恵は2006年9月から翌年8月の第一次安倍内閣時代から奔放な言動で知られてはいたが、彼女が数々のスキャンダルを巻き起こし、その特異なキャラクターが広く知られるようになったのは2012年12月に発足した第二次安倍内閣以降である。
2017年の森友学園・加計学園問題では渦中の人となり、2020年のコロナ禍下で外出自粛要請が出る中親しい有名芸能人と花見を楽しみ、50人の団体で大分へ旅行に行き…といった言動がたびたび週刊誌ネタになっている。
安倍晋三暗殺事件以後
2022年7月8日に夫・安倍晋三が奈良県奈良市の大和西大寺駅前にて参議院選挙の応援演説中に安倍三代にわたって昵懇の間柄だった統一教会の被害者によって暗殺された。これによってこれまで一般人であった昭恵が晋三の後継者として立候補するのではと注目される事態に至った。
しかし昭恵は晋三の地盤を引き継ぐことはなく、選挙区であった山口4区は消滅して安倍晋三の選挙事務所は無くなった。補欠選挙としての山口4区の自民党立候補者は下関市議会議員の吉田真次となった。そこでは下関市を地盤としている安倍家と敵対関係にあった林一族も協力体制にあったものの、昭恵の不用意な発言で不況を買ったという話が出てくるなど、相変わらずな存在であった。
なお、夫・晋三の国葬に関しては慣例だった家族葬や合同葬にしてほしいと望んでいたが、麻生太郎などの意向で国葬になったのは周知のとおりである。