概要
構造改革とは政治用語の一つである。本来は共産主義(左派・改革派)の用語であるが、日本では、小泉純一郎内閣以降の民営化・規制緩和などの経済政策のことを指すことが多い。
英語ではStructural reformsという。
本来の意味における構造改革
共産主義の政策の立場のひとつ。イタリア共産党のトリアッティにより提唱され、西欧の共産主義運動に大きな影響を与えた。日本の政界においても日本共産党、日本社会党などの政治家が一時主張していたが、最終的には「構造改革」を党指針とする「社会民主連合」のスローガンとなった。
小泉政権下における構造改革
小泉純一郎が提唱した「聖域なき構造改革」のこと。政府による経済関与を縮小し、富裕層を優遇する新自由主義路線である。中央官庁(霞ヶ関)や地方行政の刷新も行われた。後の「アベノミクス」でもリフレーション政策と組み合わせた形で取り入れられている。