概要
田中角栄元首相の長女で、彼の地盤・看板・鞄・濁声、また傘下の企業である越後交通グループのオーナーを受け継いだ。夫の田中直紀は田中家の婿養子にあたる。
田中に外交の基礎知識はなく、中国に見解を述べる時は義務的に官庁メモを読み上げるだけになるが、日本の靖国神社には中国が怒るので公式参拝できない一方、アメリカではパフォーマンスとしてアーリントン墓地に行くというスタンスであった。
大衆の人気取りと自分の外交知識のなさの隠れ蓑として官僚批判を利用し、その品のない毒舌は一時期人気を博したものの、外国要人との会談を直前に中止、機密情報を軽々しく公言する、金正男をあっさり釈放するなどの行動が問題となり平成14年に小泉首相から解任された。
田中時代は外交が完全に停滞したことも相まって、それらを危惧した小泉が当時官房長官を務めていた福田康夫に指示をし、福田が外務省を直接取り仕切る事となった。
小泉首相のポピュリズムによるこのダメージは未だに響いている。
すなわち、政治のレベルが一段と低く落とされ、結果として大いに国益が損なわれたのであった。
さらに秘書給与横領で元秘書より告発され、自民党の党員資格を停止され議員辞職した(その後の選挙で復帰している)。平成21年、政権交代直前に民主党に入党し、夫の田中直紀も自民党から民主党に籍を移した。
結局ただの独善的で感情的なファシストおばさんだと思われたが、平成24年9月末の野田改造内閣で文部科学大臣に就任、再度の入閣を果たした。しかしここでも大学の認可を土壇場で止めたりと混乱を引き起こし、平成24年12月の衆議院選挙ではついに鉄板を誇った地元支持者にも見限られ大敗北の落選。
落選後はこの解散を「自爆テロ解散」と批判。現在は今後の身の振り方を明確にしておらず、平成26年12月の衆議院選挙出馬も辞退したが引退か否かは不明。夫の田中直紀は平成28年7月の参議院選挙にて落選し、田中家が70年近く連綿と守ってきた議席が国会から消えることになった。
人物像
角栄をして制御不能と言わしめるほど放言が非常に多く、自民党時代は同じ党に所属する小渕恵三や安倍晋三にすら身体的な事項に関する中傷とも取れる発言を行い問題になった。内容についてはかなりどぎつい表現のあるものなので、心の準備の上でググってみて頂きたい。
夫の直紀との間に3児を儲けており、夫の事は「パパ」と呼び、自家の傘下にある企業の役員を任せる等仲のよい夫婦である。
しかし親族といえど自分の気に入らない者に対しては苛烈な応対をしたエピソードが非常に多く、父である角栄が妾の芸者との間に儲けた異母弟である田中京(音楽評論家)や、角栄が女性秘書との間に儲けた異母妹と言われている女性(角栄が認知していないので正式に親子かは確認されていない)に対しては強い憎しみを露にしており、角栄の葬儀への参加を断固として許さず線香も上げさせなかった。
語録
- 「トイレ行かせてください!」
- 「パニックになっておりました」
- 「法的な措置も考えます」
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補足
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