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金正男(キム・ジョンナム、김정남、Kim Jong-nam)

1971年5月10日 - 2017年2月13日

とは朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の人物である。前北朝鮮最高指導者・金正日の長男。二男金正哲ならびに現在の国家元首である三男金正恩とは異母兄弟にあたる。


概説編集

1971年5月10日に平壌で成蕙琳の子として生まれたが、蕙琳は家庭を持った女優で、正男は正日が奪って生ませた子だった。この出生の背景があったために、正男は家から出されず、その存在は秘密にされてきた。正日お気に入りの日本人料理人・藤本健二氏は金一族とも親密だったが、正男とは面識もなく、軍や党の幹部が集まる宴席でも話題すら聞いたことがなかった。

成長して存在がやっと公にされ金日成にも気に入られた正男はスイスロシアに留学し、度々国外で目撃される。中国を訪れた際に改革・開放で経済発展を遂げる様子を目にし、北朝鮮にも改革・開放の必要性を感じたと言う。


人物編集

父親のオタクとしてのDNAを濃く継いでおり、ディズニーオタとして知られ、日本には東京ディズニーランドに行きたくて密入国をしたほど。2001年に密入国の疑いで妻子と共に成田空港で拘束され、中国に強制退去処置となり日本のメディアにその姿が晒された。

当時はあくまで「金正男と見られる人物」として憶測の域を出なかったが、後に本人が自分だと認めている。


接触した人物によると知的で礼儀正しく、ユーモアのある人物だったという。しかし、若いころからの彼を知っている金一族の一員は非常にわがままで、周りに迷惑をかけてばかりのトラブルメーカーであったと証言している。その悪名は存在が非公表である北朝鮮でも飲食店の前に彼の車があるとみんな逃げだしたといい、中国の朝鮮人コミュニティでも農家の夫婦を遊び半分で殺したことがある、といううわさがまことしやかにささやかれるほどであったという。


漫画から飛び出てきたような愛嬌のあるオタクルック、北朝鮮の関係者としては西側の人間に近い感性と政治思想、同時期の韓国よりも柔軟な対日姿勢などを持っていたことから日本のネット界隈においては「まさお」と親しまれていた。

海外では朝鮮の儒教的思想から長男である正男が正日の後継者として世襲すると目されていたが、後継者になるどころかマカオマレーシアなど海外へ頻繁に渡航し、現地で外国メディアのインタビューに答えている。

取材をしてきた日本のメディアに、お忍び来日をした際、新橋のガード下の焼き鳥屋で、近くの席の自分を知らない日本人のサラリーマンと酒を飲み交わし、政治も言い争いもない歓談をした時、とても幸せな気分になれたと語っていた

正男は北朝鮮の政治・経済・社会に疑問を持って改善するべきだと批判的に主張し、この点で母国政府指導部は正男を疎んだため後継者から外されたものとされるが、先述の通り庶子であることから父に存在を隠されており、政治指導者としては警戒心と思慮の足りない性格からも不適格とみなされていたようである。もっとも本人も後継者の意思はないとしていた。

父が健在の頃既に三男・正恩とは穏やかではない仲にあるらしく(互いに一緒に暮らした事が無いため半ば兄弟としての面識は無いに等しい)、正恩の手の者から暗殺されかけたようで父が慌てて仲裁に入ったとも言われている。この事も父亡き後にも姿をくらましていた理由の一つなのかもしれない。

また、正恩には命乞いの手紙を送っていたともされていたが…



最期編集

2017年2月13日にマレーシアのクアラルンプール空港で白昼堂々と何者かに殺害されたと翌2月14日に韓国メディアが報じ、世界中に衝撃を与えた。詳しい背景は不明のまま現地警察が2月14日に死亡と本人であることを確認した。


事件の詳細はこちら


関連タグ編集

朝鮮民主主義人民共和国 朝鮮労働党 金正日 金正恩


正男


同姓同名:サッカー選手とアニメーターが存在する。

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