概要
金正恩(キム・ジョンウン、김정은、Kim Jong-un・1984年1月8日 - )とは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の第3代最高指導者。金正日の息子で、第3代北朝鮮最高指導者(朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長・朝鮮労働党総書記・独裁者朝鮮労働党中央軍事委員会委員長)3代元首兼元師。
最近の北朝鮮による公式発表では「朝鮮労働党総秘書であられ、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長であられる敬愛する金正恩同志」という呼称が用いられることが多い。
経歴
高英姫との間に生まれた次男で金正日にとっては三男で、金正男とは腹違いの弟に当たる。
偽名でスイス留学経験があり、外国語に堪能で、スポーツが好きでとくにバスケが好み。
真偽不明だが、コンピュータゲームも好きで密かに家庭用ゲーム機を入手していたという噂もある。
金正日の後継者について海外の多くが正男と目されていたが、正男は国の改革を主張していたため、指導部からは疎まれ、正男本人も後継の意思はなかった。2009年に正恩が後継者に指名されたと発表され、正恩は様々な軍事役職に就いて昇進していき、着々と宣伝が増していった。
そして、2011年12月17日に正日が死亡し、正恩が次期権力継承者になることが正式決定した。朝鮮労働党第一書記、国防委員会第一委員長、朝鮮労働党中央軍事委員会委員長、朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員、朝鮮人民軍最高司令官に就任している。
2016年に開かれた朝鮮労働党第7次大会で国防委員会が廃止され、国務委員会と党最高位の役職が新たに設置された関係で、当時の北朝鮮の報道では「朝鮮労働党委員長であられ、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長であられ、 朝鮮人民軍最高司令官であられる、我が党と国家、軍隊の最高領導者、金正恩同志」という肩書きが多用されていた。さらに2021年1月には父正日の役職であった朝鮮労働党総書記にも選出された。
父に比べると西側文化を知っているためか意外と開放的な一方でまるで絵に描いたような残虐な命令を出すことが見られ2013年12月には先代から仕えた腹心にして実の叔父でもあり、中国とのパイプ役でもあった張成沢国防委員会副委員長を「クーデターを計画した」として解任の上、彼の部下達とともに処刑し世界に衝撃を与えた。その他にも次々に残虐な処刑を行ったと報じられており、恐怖政治を継承。十八番の瀬戸際外交の脅迫・恫喝外交をし始めた。
しかも同じ政治体制仲間の中国共産党と習近平からも親中派の外交幹部を処刑したことから中国政府から『この馬鹿がいい加減にしろよ、お前らどうなっても知らんぞ。』と罵られる始末で、近代中朝始まって以来の険悪さを作ってしまった。
上記にも書いたように第一書記就任後、父親の代に党政府の中枢を担っていた幹部とその一族郎党を(老若男女)を高射砲でミンチにしたり、残虐にも生きたまま粉砕機に突っ込んでこれまたミンチにして殺すなど、マッドマックスも真っ青の引けをとらない魔王ぶりを遺憾なく発揮した。
その処刑理由も「会議中に居眠り」「元帥様の前でメガネの位置を直す」「外国製のエロ動画を視聴した」などのしょうもないものばかりである。要は邪魔者を消すため(もしくは他の幹部への見せしめ)
また、2014~2015年の間に父親の3倍以上の無実の一般庶民などの公開処刑を行っているという。
そして2017年以降ミサイルの発射頻度や精度をこれまでにないレベルで上げていく。「第二次朝鮮戦争」どころか「第三次世界大戦」を引き起こしかねない。
2018年4月27日には、共和国の指導者として初めて板門店の軍事境界線を超えて南側を訪問。文在寅大統領と握手を交わすが、和平ムードは一瞬で終焉し、ミサイル中毒が再発。
2020年代前半になるとアメリカと中露の対立が激しくなり中露関係を修復、さらに平和統一路線を捨て南北関係完全分離を決定した。
2024年10月9日韓国は第一の敵国であり南北統一には興味無いと言った上で韓国と繋がる道路と鉄道を北朝鮮軍とともに完全遮断
南北の完全断絶を宣言する
残虐な発言集
- 「迫撃砲でやれ」
- 「神聖な国土に足をつけて死なせるな」
- 「(死体)汚物は焼き尽くせ」
- 「女子供に容赦するな、全て殺せ」
- 「マシンガンでミンチにしろ」
- 「日本列島は一瞬で焦土化出来る」
- 「取るに足らない日本列島の5つの島を核爆弾で海中に沈めるべきである」
- 「日本は最早韓国と同様に敵国で我々の近くに置いておく存在ではない」
- 「ソウルを火の海にする」
余談
健康不安と死亡説
若い頃の祖父・金日成に似た顔の痩せ型のイケメンだったが、父・祖父・兄と同様にデブ化。親子三代デブ。おそらく太りやすい家系なのだろうが、あまりに急速に太ったためか体に負担が大きかったらしく、近年ではかなり体調を悪くしているとも伝えられており、北朝鮮のメディア(国の性質上、北朝鮮政府のプロパガンダ機関しか存在しない)ですらある程度そのことを認めている。おまけに愛煙家・酒好きであり話では多い時にワインを5,6本開けるという酒豪。
2020年4月ごろから動静に関する情報が流れなくなり、CNNを始めとした数社のマスコミが折からの健康状態などを根拠に「心臓の手術に失敗し死亡した可能性が高い」と報じる騒ぎとなった。
逆に、アメリカのトランプ大統領や韓国国内のメディアからは健在だとする発表がなされ、それぞれ情報が錯そうした。一方、韓国の国家情報院は変わらず執務を続けているという見解をとっていた。
結局、労働新聞から5月初頭のメーデーに合わせた時期に肥料工場の竣工式に出席する姿が報じられたため死亡説は虚偽の可能性が高いと結論付けられ、3週間近くに渡った騒ぎは幕を閉じた。
一方で、同時に報じられた写真の中では手首に心臓カテーテルの痕とみられるものが写っており、心臓の手術そのものは行われたのではないかと言われている。
金一族の生死などについての具体的動静については、昔から北朝鮮の公式発表>韓国の国家情報院>その他メディアの順に信頼性が高いものとなっており、今回もそうした傾向を示す格好となった。
同姓同名
アニメーター
韓国のアニメスタジオ・St Blueに同姓同名のアニメーターが所属している。京都アニメーション作品をはじめ日本のアニメーション作品にも多く参加しており、スタッフロールで名前を見る機会も多い。
女優
韓国の女優にも「キム・ジョンウン(金諪恩・金延恩)」という方がいる(ちなみに、彼女の方が年上)。
家系
- 金日成(父方の祖父)…生前は正男と違い正哲・正恩は自分の孫とは認めていなかったとされている。
- 金正淑(父方の祖母)
- 金正日(父親)…女性関係が異常すぎて正恩から嫌われており、2019年には自身が成し遂げた指導者の神格化を遠回しに否定された。
- 金一平(父方のおじ)…正日の異母弟。外交官として東欧や北欧諸国に赴任していたが2019年職を解かれ帰国した。
- 成蕙琳(異母、金正男の実母)
- 成有慶(異母方の父)
- 成恵琅(異母方の伯母)
- 金英淑(異母、金雪松の実母)
- 高英姫(母親)
- 高京沢(母方の祖父)
- 李孟仁(母方の祖母)
- 金正男(異母長兄)…正恩とはかなり険悪な関係であり、後に暗殺される。
- 金雪松(異母姉)
- 金正哲(次兄)…早い段階で後継者候補から外れたとされる。
- 金与正(妹)
- 李雪主(妻)
- 金主愛(娘)
- 金領主(息子)
その他関係人物
関連タグ
北朝鮮 共産主義 共産主義者 朝鮮民主主義人民共和国 最高指導者 朝鮮労働党 金日成 金正日 金正男 金与正
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HOMEFRONT...金正恩により南北朝鮮が統一し、日本はおろかアジア諸国を征服、アメリカ全土までも占領した大朝鮮連邦とアメリカ側抵抗組織(プレイヤー)が戦う異色ゲーム。
ザ・インタビュー...金正恩の暗殺を描いたコメディ映画