概要
舞台は北朝鮮により占領されたアメリカ、主人公はレジスタンスとともにアメリカ解放のための戦いを繰り広げていく。
脚本は地獄の黙示録で有名なジョン・ミリアスが手がけている。
なお、開発当初のプロットでは敵国は中国という設定だったのだが、本作のデベロッパーであるKAOSスタジオ(※)の中国支部から「中国文化省からの反発を招く恐れがある」旨の警告を受けたこと、「アメリカと中国の経済的相互依存関係を顧みると立場的に中国を敵国と設定するのは相応しくない」という意見が出たことで、敵国の設定は北朝鮮へと変更されている。またストーリー設定上、韓国では発売禁止処分を受けている。
(※)THQ傘下のデベロッパー。本作発売と同年にTHQの傘下スタジオ整理・再編に伴い閉鎖。
物語
2012年、北朝鮮で指導者であった金正日が死亡し、新たな指導者となった金正恩が韓国を併合。
その後勢いは留まらず周辺の国々を支配していき、ついに人工衛星からEMPを発動させアメリカの防衛機能を停止、ハワイを始めとし、侵略の手をアメリカ本土まで及ぼしていく。
元アメリカ海軍パイロットであった主人公ロバート・ジェイコブスは朝鮮人民軍からの招集命令を無視し続けていたがついに自宅にまで軍が押し寄せ連行されてしまう、しかし、その連行の途中でレジスタンスにより救助され、共に戦っていくことになる。
登場人物
ロバート・ジェイコブス
本作の主人公、元アメリカ海軍パイロット。
朝鮮人民軍からの招集命令を無視し続けていたら、自宅に押し掛けられ連行されている途中にレジスタンスによって救助?(トラックで主人公の乗っているバスに突っ込むという荒技により、一緒に乗っていた、同じ元パイロット同士で仲が良くなりそうだった男が死亡)される。
基本パシられてばかりであり、仲間に置いてけぼりを食らわされそうになる、敵の銃弾の嵐の中を走らされる、すぐ死んだことにされるなどと扱いはいろいろとひどい
ブーン・カールソン
46歳
レジスタンスのリーダー、元警察官
コナー・モーガン
37歳 アメリカ ノースカロライナ州出身
レジスタンスのメンバーの一員、感情的な性格のせいか、基本彼のせいでトラブルが生じることが多い
リアンナ
27歳 アイルランド出身
レジスタンスのメンバーの一員 格闘術が得意であり、銃の扱いにも長けている。父親は元IRA兵
ホッパー・リー
32歳 カリフォルニア州 サンフランシスコ出身 在米韓国人3世
機会に関しての知識があり、敵の無人兵器をジャックしたり、修理したりといろいろと万能
年表
- 2011:北朝鮮が核実験により国連より制裁措置を受ける。
- 2012:金正日が死去。息子の金正恩(Kim Jong-un)が新たな指導者となる
- 2013: 南北朝鮮が統一され、大朝鮮連邦(Greater Korean Republic)となる。この業績により金正恩はノーベル平和賞を受賞する。
- 2014: 南北統一と軍事プレゼンスの必要性低下の主張を受け入れ、旧韓国より米軍が撤退する。
- 2015: 世界的に石油不足の危機感が高まる中、サウジアラビアとイランの紛争、ロシアの欧州への原油供給削減を受け原油価格が急騰する。
- 2016: 国内経済の不安定化により、合衆国軍は日本を含む東アジア諸国より兵力を撤退する
- 2017: 社会基盤の崩壊が続き、合衆国で戒厳令が施行される
- 2018: 2018年4月1日、GKR特殊部隊による中国地方の原子力施設の破壊工作の後、GKRの「降伏しなければ日本の原子力施設も同じ運命をたどるだろう」という趣旨の勧告に対し日本が降伏しGKRの属国となる。国連は日本占領を厳しく非難するが、GKR政府は国連からの脱退することを表明。ちなみに「降伏」であるが、英語版wikiによれば無血占領であるようだ。この降伏後、日本は一応の民主主義を保ってはいるようだが属領としての従属を余儀なくされる(例としてGKR軍による六ヶ所村再処理工場における核燃料製造など)。
- 2019: 国連が影響力を失い解体する
- 2020: カナダが米国との国境を封鎖する
- 2021: GKRが多くのアジア諸国を支配下に置く。合衆国ではKnoxville Cough(新型インフルエンザ、N5N1型。WHOによりパンデミック認定。)と呼ばれる新種の感染症が蔓延する。
- 2022: Knoxville Coughの感染を防ぐため、メキシコが米国との国境を封鎖する。ハイパーインフレーションによりUSドルがその価値をほぼ失う。
- 2023: Knoxville Coughが合衆国全域に拡大流行し猛威を振るう。朝鮮人民軍(KPA)の兵力が2千万に達する。
- 2024: GKRがアメリカが維持することが出来なくなりつつあったGPSシステムに置き換わる次世代の人工衛星打ち上げ計画を発表する。
- 2025: カンザス州上空でGKR人工衛星が核爆発を起こし、大規模な電磁パルス(EMP)攻撃がアメリカ全土を覆う。これにより地上の電力供給網と電子機器の大半が破壊され、合衆国のインフラが壊滅状態となる。これに連動し、GKRが合衆国へ侵攻を開始。日本や東南アジア諸国から吸収した人員、技術などで強大化した人民軍がハワイ占領、西海岸への上陸、空挺部隊による中部アメリカへの攻撃が行われる。欧州各国は経済崩壊により介入することができなかった。
- 2026: 西部地域の支配を確実にするため、KPAがミシシッピ川を放射性物質で汚染する(オペレーションウォータースネーク。GKRの軍事科学総合研究センターこれにより企画された。朝鮮半島産のストロンチウム90、大阪製作所で作成されたウラン235、放射性セシウムを使用。この作成に当たって-4363名の科学者、技術関係者が死亡した。サンフランシスコまで日本海軍(自衛隊から改称されたもので、属領軍である)によって輸送され、湖アイタスカ、ミネソタ州、ウィノナ、ミネソタ州、マスカティーン、アイオワ州、ケープジラードー、ミズーリ州、セントジョセフ、ルイジアナ州で散布された。ミシシッピ川流域100マイルにわたって致命的な放射能汚染を引き起こし、メキシコ湾もかなりの汚染を被った模様。)合衆国は東西に分割される。
- 2027: 現在、合衆国軍は完全に分断され無力化されていた(英語版homefrontウィキの情報では、米軍は第5次中東戦争による石油価格の高騰に起因する燃料不足で占領された地域に対する空爆を実行出来ていないらしく、壊滅したのはGKRによるミシシッピ川分断でミシシッピ川以西に取り残された部隊と思われる。)
Wikipediaより
現実での金正日は2011年12月17日に死去した。誤差は2週間程度。
日本版
PS3/360版はスパイクから、Windows版はサイバーフロントから日本語パッケージ版が2011年4月に発売された。日本でのCS機版は発売にあたり以下の規制を受けている。
・オープニングムービーの「金正日氏死去」を伝える新聞記事部分をカット
・ゲーム内テキスト中、実在の国を中傷しているとされたシーンにおいて、当該の国名表記を「北の某国」、実在人物を中傷しているとされたシーンにおいて「北の指導者」と変更。
(オープニングムービーの吹替えや字幕も同様に規制を受けている)
※逆に言うと中傷に当たらないシーンではどちらも元の名称で表記されている。
なお、Windows版は日本語吹き替えが無く、UI/字幕のみのローカライズであるが、CEROの審査は通さずに発売しているたため、これらの規制は受けていない。
関連タグ
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