概要
フランシス・フォード・コッポラ監督。もともとはジョージ・ルーカスがジョン・ミリアスと企画を進めていたが、『STARWARS』の制作にあたって譲り渡した。
原作はアフリカを舞台にしたジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』。
『フルメタルジャケット』の100倍は本気で作られた戦争映画の傑作。
間違っても同作のスタッフが役者を本気で殴って泣かせてそれを撮影することはなかっただろう。
でもこいつらはマジでやった。今なら提訴モンである。
戦争映画の名優リー・アーメイの銀幕デビュー作でもある。
有名な場面と言えば、映画前半での『ワルキューレの騎行』のBGMに乗せてベトコン拠点をUH-1ヘリで攻撃する戦闘シーンである。そしてキルゴア大佐の「朝のナパームの匂いは最高だ!」も同時に広く知られる台詞である。
あらすじ
1969年のベトナム戦争後期、アメリカ陸軍空挺将校のウィラード大尉は、軍上層部から元グリーンベレー隊長のカーツ大佐の抹殺を命じられる。カーツは優秀な軍人だったが精神に異常をきたし、軍の命令を無視して自身が指揮する部隊共々戦線を離脱すると、カンボジアの奥地のジャングルで独立王国を築いていた。
海軍の哨戒艇に乗り込み、乗組員に詳細を知らせないまま目的地へ向かうウィラードは、戦争によって狂気と化した戦場の人々を目の当たりにし、カーツの資料を読みながら彼に共感を覚えていた。ほとんどの乗組員を失いながら王国に辿り着いたウィラードは、ついにカーツと対面する。
キャスト
ウォルター・E・カーツ大佐:マーロン・ブランド
ベンジャミン・L・ウィラード大尉:マーティン・シーン
ビル・キルゴア中佐:ロバート・デュヴァル
ジェイ・“シェフ”・ニックス:フレデリック・フォレスト
ランス・B・ジョンソン:サム・ボトムズ
タイロン・“クリーン”・ミラー:ラリー・フィッシュバーン
ジョージ・“チーフ”・フィリップス:アルバート・ホール
ルーカス大佐:ハリソン・フォード
コーマン将軍:G・D・スプラドリン
報道写真家:デニス・ホッパー
スタッフ
監督・製作:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:ジョン・ミリアス/フランシス・フォード・コッポラ
音楽:カーマイン・コッポラ/フランシス・フォード・コッポラ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
編集:リチャード・マークス/リサ・フラックマン/ジェラルド・B・グリーンバーグ/ウォルター・マーチ
提供:ゾエトロープ・スタジオ
配給:ユナイテッド・アーティスツ(1979年)/ミラマックス(2001年)
日本配給:日本ヘラルド映画