洋ゲーの定義
主に西洋かそれに近い文化圏の嗜好に合わせて作られ、販売されたゲームを指す。
『スーパーマリオUSA』のように和製ゲームの国外ローカライズ版、国外先行販売のゲーム等は含まれない。
中国、台湾、韓国のゲームは基本的に洋ゲーとはされず大陸ゲームなどと呼ばれる。…が、人によっては洋ゲー扱いすることもある。東南アジア、インド、中東については輸入された事例がほとんどないため不明である。
日本における洋ゲーのプレイ環境
海外においては、国内に対して据え置き機やPCが大きな市場を持っているため、必然的に現代の洋ゲーを遊ぶのであればそれらがメインになる。
コンシューマー機で日本版がリリースされていない洋ゲーを遊びたい場合、日本国内のハードではそのままだと遊べないケースが殆どであり、カートリッジを分解して基板のみを挿したりノンライセンス品の変換アダプターを用いたり、海外版本体を取り寄せるなどする必要があった。が、プレイステーション3ではリージョンフリーとなり(Xbox360は一部リージョンフリー)、海外版のタイトルを簡単に取り寄せることができるようになった(ただし、国内環境ではDLCが購入できないなど、追加要素で問題が出る場合もある)。
2010年代には据置ゲーム機もゲーミングPC並の性能を持つに至ったため、PCゲーム市場が弱いといわれる日本の市場でも多くの洋ゲーが普及している。スマホゲームでも日本語化された洋ゲーが多く存在する。
PCでプレイするのであれば輸入されたパッケージ版を購入するため面倒であったが、現在はSTEAM等でのダウンロード購入が主流である。ユーザーの環境次第では家庭用ゲーム機よりも高画質でプレイできたり、ユーザーが作成したMODによる拡張性もある。ただし、こちらも地域制限がされているソフトもあり、国内環境では購入不可能となっているものもある。
日本での存在感
あまり日本では馴染みが無かったと思われがちだが、イギリスのレア社が開発したスーパードンキーコングシリーズ(ドンキーコング64含む)は日本国内でも800万本以上売れており、海外開発だと知られていないだけの場合もある。
グランドセフトオート5やマインクラフトは日本でも累計100万本を突破しており、他の大型タイトルも20~40万ほど売れる作品も出てきているなど、2010年代を通して認知度は高まった。また、コンシューマー機でも多く普及しているハードで出ているカジュアルなゲームであれば少年向け漫画誌で紹介されることもある。
洋ゲーに対するイメージ
日本人の考える洋ゲーは、
- 日本製ゲーム(和ゲー)に比べ、暴力シーンや人体損壊などのグロ描写に寛容。タイトルの時点で暗色。
- 定番は乗り物と銃。FPSを中心とする銃撃戦と戦争をテーマにしたゲームが多い。
- PCゲームでは高性能なスペック要求されるため、最新のPCでないとプレイできない。
- 全体的にキャラデザがバタ臭い。
しかし、これらは極めて一面的な見方であり、日本のRPG作品が全て「JRPG」のステレオタイプに当てはまるわけではないように、洋ゲーにも非常に多くの方向性や種類がある。
余談
ここ最近ではあるが、pixiv上でもファンアートが盛り上がっている。その一方で、海外ユーザー等によるオリジナルタグが付いた状態で投稿されるケースがある為、オリジナル作品ランキングに版権作品が混ざるという現象が出ている。
この辺りの詳細はランキング及びファンアートの項目を参照の事。
洋ゲーであっても、オリジナルが付けられるのは公式絵師によるイラストと版権を所持しているメーカーから許可を得て公開している作品に限られる事を覚えておいて欲しい。