概要
pixivでランキングと言えばデイリーランキングをはじめ、pixiv内の各種ランキングを指すことが多い。ただし、タグとして使われる場合は、pixiv外のランキングにちなんだイラストが多い(小説家になろう、後述のオリコン等)。
キーワード検索の場合、キャプション文のランキング入りに関しての記述が多くなる。
(量も莫大になるので検索される際はご注意を)
pixivのランキングの種類
トップページの右にランキングの上位3位が出ており、ランキングページの入口もある。
ランキングは総合・イラスト・うごくイラスト・漫画・小説とカテゴライズされている。総合はイラスト・うごくイラスト・漫画の総合で、小説は含まない。ページの右上の地域ランキングや、過去の第1位を表示するランキングカレンダーも小説を含まない。
各カテゴリの中はさらに区分けがある。(2022年11月1日時点)
- 【総合】 デイリー、ウィークリー、マンスリー、ルーキー、オリジナル、男子に人気、女子に人気、AI生成
- 【イラスト】 デイリー、ウィークリー、マンスリー、ルーキー
- 【うごくイラスト】 デイリー、ウィークリー
- 【漫画】 デイリー、ウィークリー、マンスリー、ルーキー
- 【小説】 デイリー、ウィークリー、ルーキー、マンスリー、男子に人気、女子に人気、オリジナル、AI生成
- 地域ランキング、ルーキーランキングは2010年に新設された。ルーキーランキングは一度でもデイリーランキングに入ると二度と入れないようだ。
- 2011年には、総合で男子に人気・女子に人気がソートできるようになった。小説では2014年から。
- 総合のオリジナル作品ランキングは「オリジナル」のタグがついた作品を集計する。補足を後述。
上記とはまた別に一般・R-18・R-18Gの区分がある(R-18Gランキングの入口はR-18用トップページの下にある)。
ちなみにpixivのトップページに出るランキングの筆頭はデイリーだが、R-18用と小説用のトップでは男女別人気ランキングが上に置いてある。初期表示のタブは、R-18では男子に人気、小説では女子に人気となっている。
また以前はタグ別ランキングというのもあったが、現在は廃止されている。
2022年11月1日からはAI生成という部門が追加されているが、現段階では総合と小説のみ。イラスト単独、漫画、うごイラは対象に含まれていない。こちらが追加された事情に関しては、後述のリンクを参照のこと。
AI生成作品の取り扱いに関する機能をリリースしました(pixiv公式)
pixivランキングの仕組み
デイリーランキングの場合、0:00~を区切りにした24時間分の評価、ブックマーク数を元に算出したスコアで順位が決まる、というのが男子に人気ランキングと女子に人気ランキングのおおまかな原則であるが、総合ランキングではそこから補正が掛けられているのが実情である。そのため評価・ブックマーク共に上回っているのになぜか総合ランキングでは負けているということが多々ある。
なお、補正が掛けられるメカニズムは公表されていない。
総合ランキングに載るために絵を描いたところで、結局のところそれは補正によって作られたランキングである。正確な人気に繋がっているとは見なさない方がいいだろう。
正確な計算式は公開されていないが、ブックマーク1個=評価20点分という説が有力だったが現在は不明。
なお、現在は以前と違い投稿当日と翌日のものだけが掲載され、それ以前の投稿は当日の獲得スコアにかかわらず除外されるようになっている。翌日の場合はスコアに相当なマイナス補正が掛かる。
ウィークリー、マンスリーランキングの場合も同様に、1週間より前、1ヶ月より前の投稿は除外されるようになった。ただし除外直前日の投稿が一番有利になるように補正が掛かる。
また、それとは別に高スコア絵でもpixiv事務局の判断で除外されるケースがある。これには
…等がある。
2016年7月中旬からはオリジナル作品ランキングで矢印表記のランクアップ・ランクダウン表記が追加、版権作品の二次創作等が誤爆ランクインする確率が低くなった。
(低くなったという事で、ゼロと言う訳ではない。オリジナル作品ランキングは、あくまでも一次創作オンリーである事をお忘れなく。この辺りの詳細はオリジナルの大百科を参照のこと)
小説に関して
小説の場合はイラストとは違って、イラストでは除外されるケースの作品が小説ではランキング入りする事がある。
だからと言って、そうした文章でランキングを取ろうと考えるのは本来の趣旨とは反するだろう。だからと言って、手段の為には目的を選ばない様な文章を投稿するのもいかがないものだろうか。
……それらを踏まえて、どのような作品ならば支持されるのかを今一度考えてほしい。
(小説家になろうでは、様々な批判的エッセイが大量に日間ランキングへランクインしているケースも実際にある)
オリジナルタグに関して注意
イラストでは創作(一次創作)をメインとしたオリジナルランキングが存在する為、間違って既存作品(主に版権作品)のイラストにオリジナルタグを貼ってしまうと場違いな事になる。
(オリジナルのイラストがランキングに表示される中で、自分の知っている版権作品のイラストが表示されたら…という事である)
基本的にはオリジナルタグは一次創作作品に付けるのがベストなのである。
取りこみ画像や物故抜き、拾い物画像ではなく、自分で描いた(書いた)作品なのでオリジナルに該当するというケースは、pixivでは通じない。これは題材に版権作品を用いたイラスト、二次オリ等で見かけるパターンだろう。
(小説でも、自分で書いた作品なのでオリジナルと判断してタグを付けているケースが存在する)
ヴァンガードご本人やデュエマご本人に代表されるTCG、ソーシャルゲーム関係や小説の表紙絵等のイラストは仕事絵や依頼絵として投稿しているケースもある為、このケースには該当しない。
(それとは別に唐突なまさかの本人タグが付くケースも一部で存在している。このケースに関してもオリジナルに該当する)
オリジナルのタグはなくても、各国語の類似タグでもランキングに入る為、海外ユーザーの方々は、その辺りにも注意してもらいたい。
(オリジナルタグの各国語版は、オリジナルの項目を参照してもらいたい)
タグがないのにオリジナル作品ランキングに入ってしまう原因
オリジナルのタグが付いていないのにオリジナルランキングに入る場合、作品投稿の段階で設定ミスが考えられる。
イラスト投稿時の「表現内容」項目にある「オリジナル作品」にチェックが入ったまま投稿してしまうと、タイトルの上に「オリジナル」の表示が出る。その為にタグを付けなくてもランキングに入る事案が多発していると思われる。
これは、1つ前に投稿した作品の設定をそのままで投稿する場合に多く見られる一例。特に1つ前がオリジナル作品で、投稿しようとしている作品が二次創作の場合に発生する。こうした傾向はニコニコ静画等で投稿されている作品にも言えるのかもしれない。
(ニコニコ静画の場合は、殿堂入りカテゴリーになった艦隊これくしょんをゲームカテゴリーへ投稿するケースが多く見られる。こちらはpixivとニコニコ静画で投稿のシステムやルール等が異なる為に発生する傾向)
なお、オリジナルランキングが無い小説ではこの現象は起きない。しかし、二次創作作品でもオリジナルタグが付けられている小説の現状では、将来的に実装された場合にどのような状況になるのかは想像に難くない。
小説に関しては一次創作タグでオリジナル小説ランキングを集計すれば、早いのかもしれないが……。
二次創作を投稿する場合は、 投稿者各自でミスが無いか改めて確認して欲しい。
(二次オリも基本的には二次創作の為、この項目にチェックを入れないようにご注意願いたい)
投稿画面とランキングの関係(「作品属性で隠す」機能)
イラストや漫画を投稿する際に「表現内容」のチェックボックスが出る。
※モバイル(スマホ向けのアプリなど、携帯電話からの投稿)ではこの項目が実装されていないことがある。下記はPCから投稿した場合の例。
【設定欄の再現】
□オリジナル作品 | |
性的描写 ※必須 | □なし / □あり(軽度な描写も含む) |
次の表現を含む | □暴力 / □飲酒・喫煙・薬物 / □言語・思想 / □反社会的表現 / □宗教 |
作品属性 | □未成年 / □ケモノ / □男性同性愛 / □女性同性愛 |
- 「オリジナル作品」の項目にチェックを入れるとオリジナル作品ランキングの対象作品となる。
- 「作品属性」の項目はR-18・R-18Gランキングの「作品属性で隠す」というサムネイルの非表示フィルターに対応する。(一般と小説ランキングには無し)
- 「作品属性」以外はフィルターに関わらない(おそらく。2016年6月現在)。旧ヘルプによれば、この欄は「データの分析や、表現内容・属性に応じた作品の表示を目的としています。これはR-18設定のようにカテゴリーを分けて表示する機能ではありません」(参照)とのこと。
- 「利用規約やガイドラインに違反する作品は削除の対象となります。」と添え書きがある。サムネを隠すだけなので、作品投稿に関するガイドラインとはまた別問題。
注意点
この機能がpixivに実装されて以降、特定の表現を含むにもかかわらず自主規制がされていない投稿作品が問題視されることがある。
しかし、属性の設定は任意であって、R-18・R-18Gの利用規約にかかわる閲覧制限とは違うことに留意。それから、繰り返すがモバイルではチェックボックスが実装されていない場合があるので投稿者のせいとは限らない。
モバイルからの投稿者は、複数枚投稿にしてサムネのカモフラージュを行ったり、タイトルに属性を書いたりすると無難だ。逆に、フィルターが効かないからと言って、サムネがカモフラージュの作品にまで苦情を向けるのは、いささか手段が目的化している。
小説では
小説のデイリーランキングがどのような状態になっているかは、直接見た方が早い。1つだけいえるとすれば、女性向けの二次創作の旬ジャンルでランキング制圧がされている事だけは間違いないだろう。これ以外にも小説には色々な事情があるのだが、そちらに関しては続編希望や感想タグの項目も参照していただきたい。
なお、2014年10月29日付の小説ランキングからはキャプションの冒頭一部分も掲載されるようになった。表紙だけでは内容の判別がしづらいという声を受けての対応と思われる。
(内容の判別以外にも、(イラストでも存在するが…)本誌ネタバレ、本来とは別のケースに使われているタグの判別(詳細はお察しください)と言った事もキャプション掲載の理由かもしれない)
オリジナル小説に関しては小説家になろう等のオリジナルをメインとした小説サイトへ移動すると言うユーザーも少なくはない。
小説ランキングにはイラストにおける補正が全く無いと言う話もあるのだが……。
そういった流れもあって、イラストのように男子に人気・女子に人気・オリジナルという区分けを要望するユーザーは少なくなかったが、とうとう2014年12月18日に小説カテゴリー待望の男女別人気ランキングが実装される事になった。
これによって、オリジナル小説にも光が……と思われたが現実は非情である。
しかし、イラストと違って小説の場合は、男子に人気でもデイリー及び女子に人気と同じ作品が半分以上を占めるケースも存在し、正確な統計が出来ていないのが現実だろう。これは、会員登録の際に性別を本来とは別に申告している為に発生するらしい。
その中で多数の要望があった為か、男子に人気ランキングの集計方法が2015年4月14日発表の物から変更された。
(男女別ランキングの重複は、投稿者の性別ではなく閲覧者の性別を参照している為に起こる現象である。集計方式に関しては非公表だが、会員登録の際の性別や女子に人気ランキングとの重複等を踏まえた変更と思われる)
2015年5月28日午後には小説のランキング表示形式が変更になり、他のサイトに例えると小説家になろうに近い表示形式に変更された。キャプション文に関しては以前の変更よりも文字数が増強されている。一次創作に関しては相変わらずの状況であるのは変わらないのだが、この変化は大きな変化なのかもしれない。
それでも、やはり人気ジャンルが増えると男子に人気にも女子に人気の作品が入る現象がいまだに健在となっている。
(一部ではそちら系を好む男子もいると言われているが、半数以上は上でも触れている通りに性別変更をしていない女性ユーザーが大多数を占めていると考えられ、正確なランキングではないという説もある)
オリジナルランキングの実装はまだまだ先の話になるであろう。2016年になっても女性向けの傾向は相変わらず、男子に人気ランキングも二次創作で占められている為、オリジナルの小説にとっては非常に厳しい展開は続く。
この辺りを踏まえると、オリジナル小説が小説家になろうやカクヨムへ移動する理由も分かるかも知れない。
果たして、一次創作小説にスポットライトが当たる日は来るのだろうか?
そして、2019年7月29日、一次創作投稿者にとって待望のオリジナル作品ランキングが遂に実装された。それと同時にオリジナル作品ランキングがランキングの一番上に位置し、新規にマンスリーランキングも実装される事になった。
オリジナル小説のランキングと絞り込み検索をリリースしました(pixiv公式)
関連タグ
オリコン:CDやDVDなどのランキングを公開している大手会社。
続編希望:小説ランキングに関しては、こちらのタグで埋まった小説が上位を独占すると言う現象も発生している。詳細は該当記事にて。
ランキング入り
過去に該当するランキングに入ったことを記念して、任意で加えることがあるタグ。
あくまで記念であるため、タグで検索できる該当作品は少ない。
マンスリーランキング ウィークリーランキング デイリーランキング
女子に人気ランキング 男子に人気ランキング オリジナルランキング
余談
「その設定で大丈夫か?」→「大丈夫だ、問題ない」
↓
運営からのメール【オリジナルランキング○○位に入りました】
このような流れになった場合、もう一度設定を見直す等の体制を整える事が必須となる。
ピクファンを含めた大規模テーマ企画の開催期間、コミティアの告知等が集中する期間に二次創作やファンアートでオリジナルタグが付いている作品がオリジナル作品ランキング並ぶと…お分かりいただけるだろうか。
(仕事絵や告知イラストに関しては、作者ご本人が投稿しているので問題視はされない)
一つのニアミスで台無しになってしまわないように、オリジナルタグを付けていなくても再チェックはお忘れなく。
なお、ファンアート・ファンフィクション・二次オリも二次創作に該当する。その為、間違ってもオリジナルとして投稿する事がないようにお願いしたい。