日本でもいくつかの作品がハドソン、アイレム等の他メーカーにより移植され、それなりに知られている。
概要
1980年に弁護士のダグラス・ジーン・カールストンと、実弟で元弁護士のゲイリー・カールストンによってオレゴン州に設立されたゲームメーカーで(後にカリフォルニア州に移転)、ダグラスが1979年に趣味でTRS-80で開発したPCゲーム「Galactic Empire」を販売する目的で設立された。
ブローダーバンドの名前の由来は、アフリカーンス語で「兄弟の集まり」を意味する「ブローダーボンド」からとされ、その名の通り設立翌年に二人の妹のキャシーも合流し、3人による経営が始まった。
1982年にチョップリフターや、1983年にロードランナー、スペランカーなどを発売しヒット。一気にゲームメーカーの大手に伸し上がる。
1984年に経営不振の「シナプス・ソフトウェア」の資産を買収。しかし収益が出ず、こちらは1年で閉鎖している。
1986年に日本法人「ブロダーバンドジャパン」を設立(「ブローダーバンドジャパン」と”ロ”を伸ばすのは誤記らしい)。
1991年11月に株式上場。しかし、1995年を頭打ちに諸々の損失により徐々に株価が下落。1998年に「ザ・ラーニングカンパニー」により買収された。
しかし、翌年にザ・ラーニングカンパニーが玩具メーカーのマテルに買収され、それも束の間、2000年にはマテルのゲーム開発部門共々「ゴアズ・テクノロジー」に売却される。
その際、ゴアズが買収した旧ラーニングカンパニーとマテルの資産は、ビデオゲームの「GAME Studios」教育ソフトウェアの「ラーニングカンパニー」家庭用ソフトウェアの「ブローダーバンド」の3つの部門に分割される。
「GAME Studios」は2001年にUbisoftに売却され、ラーニングカンパニーが以前保有していた「プリンス・オブ・ペルシャ」等のゲーム資産の全てを引き継いだ。
ブローダーバンドのブランド名と株はアイルランドの企業「リバーディープ(現・ホートン・ミフリン)」に売却している。