カラテカ
からてか
アメリカのプログラマー、ジョーダン・メックナーがApple IIで開発したアクションゲーム。
後に『プリンス・オブ・ペルシャ』を開発し、フランチャイズの基礎として長年携わったジョーダン氏による初の商業作品として語り継がれている。
当時のジョーダン氏はイェール大学の学生であり、大学での映画研究と空手レッスンに影響を受けたという。
言葉を使わず雰囲気を伝える映像表現の手法を取り入れ、ストーリーベースのゲームとしてデザインされている。
毎秒8フレームの能力内で滑らかなアニメーションを作成するため、リアルの空手家の映像を元にしたロトスコープが使われている。
日本では1985年にソフトプロがファミコンに移植したことで有名。
主人公の「カラテカ」(南斗再試拳の使い手という設定がファミコン版で追加された)が、さらわれた恋人の「マリコ姫」を救出する為、アクマ将軍とその部下達と戦っていく。
敵と相対した時、こちらが礼をすると向こうも礼を返すのだが、前もって礼をしていないと敵が異様に強くなってしまう。
構えを解いた状態で攻撃されると一撃で死んでしまったり、ゲーム開始直後のスタート地点で後退していると崖から転落してしまったり、プレイヤーが接近すると落ちてくるギロチンをくぐり損ねると死んでしまうなどの数々の即死要素がある事から死にゲー要素があるが、どこかシュールで面白いゲームである。
その後、1989年には『マスターカラテカ』という名で新正工業(バンダイグループの1社)からゲームボーイ用ソフトとして発売。
構えを解いた状態で攻撃されても即死とはならず、更に手裏剣などのアイテムを用いて攻撃する事ができるようになっている。
海外ではオリジナルプログラマーのジョーダン氏が直々に手掛けたリメイク版が、PCやXBOX360、PS3対応作品として2012年に配信。
その翌年にはAndroid/iOS対応作品として原典のAppleII版を移植した『カラテカクラシック』が配信された。
さらに2023年には原典のAppleII版と移植作のC64版とAtari400版を纏めた『The Making of Karateka』が配信された。