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習近平

しゅうきんぺいもしくはしーじんぴん

中華人民共和国の政治家。第5代中華人民共和最高指導者。
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概要編集

習近平(しゅうきんぺい、簡体字:习近平、英語:Xi Jinping、1953年6月15日 - )は、中華人民共和国の政治家。第5代最高指導者(期間:2012年11月15日 - 現職)。党総書記、党中央軍事委員会主席、国家軍事委員会主席、国家主席を兼任している。党中央書記処常務書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席などを歴任した共産主義者で派閥は太子党(共産党幹部・高官の子弟が中心を占める派閥。これと対峙したのが党幹部養成青年組織の出身者を中心とした共青団派)である。「ハエもトラも叩く」とする汚職の撲滅に力を入れ、中国の夢(中国民族の偉大な復興)を政策に掲げる。



経歴編集

1953年6月15日に北京市に誕生した。1965年9月に中学校である北京市八一学校に入学したが、1966年5月に始まった文化大革命によって学校が解散された。父の習仲勲は副首相を務めるほどの重鎮政治家だったが、同革命において弾圧された鄧小平に近い立場だったため、反乱学生と見なされた事から、1969年1月に陝西省延安市延川県に下放(追放)され、しばし辛酸をなめる生活を送った。文革が徐々に沈静化する中、1974年1月に共産党に入党した。1975年10月に清華大学化学工程部に無試験で入学して有機合成化学を学び、1979年4月に同大学を卒業した後は、1985年4月にアメリカを視察で訪問した。1998年3月に清華大学の人文社会科学院大学院課程に入学して法学博士の学位を取得し、同課程には2002年1月まで在籍した。


1999年8月に福建省長、2002年11月に浙江省党委員会書記、2007年3月に上海市党委員会書記、2007年10月に中央書記処常務書記、2007年11月に中央党校校長となった。2008年3月に国家副主席、2010年10月に党中央軍事委員会副主席に選出され、同月に国家中央軍事委員会副主席に就任した。2012年11月より最高指導者となり、2022年10月に異例となる3期目に突入している。



外交編集

アメリカ合衆国編集

2018年7月に米中貿易戦争としてアメリカとの貿易摩擦を引き起こし、アメリカの追加関税措置に対して報復関税を発動した。2020年3月にCOVID-19の世界的流行が発生した頃から、アメリカ政府が中国への批判を強めるようになって米中対立が深まった。


2021年1月にアメリカのジョー・バイデン大統領が就任した後も、その対立が終結する気配は無かった。バイデンは習を専制主義者と名指しで批判し、「中国は世界のリーダーとなり、最も豊かで強い国になるという目標を持っている。私が大統領でいる限りそうはさせない。」と述べている。貿易政策では中国に対する関税を即座に撤廃せず、2020年1月にトランプ前政権と中国の習政権が締結した経済貿易協定についても順守を求めた。


2021年4月にボアオ・アジア・フォーラムでの演説で「新冷戦に反対する。」と述べてデカップリング(切り離し)に警鐘を鳴らし、サプライチェーンの中国に対する依存の脱却を図るアメリカの政策を暗に批判した。


台湾編集

2015年11月7日に台湾の馬英九総統とシンガポールのシャングリ・ラ・ホテル・シンガポールで史上初の首脳会談を開催したが、1945年8月28日の蔣介石・毛沢東の重慶会談は中国大陸と台湾が分断される前に開催された。両首脳は1992年10月に中国大陸と台湾が共に「中国」に属するという「一つの中国」の原則を確認した「92コンセンサス(九二共識)」をもとに、ホットラインの開設など平和的な関係を築く考えで一致した。


日本編集

2012年12月に民主党から政権を奪還した自民党の第2次安倍内閣は、第1次安倍内閣と同様に戦略的互恵関係を両国関係の基礎と位置付けて関係改善を図りつつ、尖閣諸島を「核心的利益」とする中国に対して領土問題で妥協しない姿勢を保って日中双方が時に牽制しあった。


2017年1月に日中両国のアメリカに対する貿易黒字を問題視するトランプ大統領が就任し、日米貿易摩擦の再燃と米中貿易戦争が発生した事で日中両国は歩み寄りを見せ始めた。2018年5月に安倍首相と電話会談を行い、その他に2008年4月から交渉されてきた日中防衛当局間のホットラインである「海空連絡メカニズム」の運用開始で一致し、他にも複数の合意文書を交わした。


同時に訪問した韓国の文在寅大統領との対応の差が目立ち、その歓待ぶりから「政熱経熱」とも評され、同年10月に日本の首相では7年ぶりに単独で中国を訪問した安倍首相への中国の厚遇が報じられ、安倍首相は「競争から協調へ」・「お互いパートナーとして脅威にならない」・「自由で公正な貿易体制の発展」の日中新時代3原則を打ち出して習近平党総書記・李克強国務院総理と様々な日中協力で合意した。


2019年10月に中国人民解放軍の軍艦が横須賀に親善入港し、8年ぶりかつ日本近海では初の共同訓練を自衛隊と実施した。2020年4月に安倍首相の招待により習近平が国賓として日本を訪問する予定であったが、こちらはCOVID-19対応の為に延期されている。


家族編集

1987年9月に福建省厦門市にて彭麗媛と結婚し、1992年6月に長女の習明沢が誕生した。父親の習仲勲はダライ・ラマ14世と親友であった。


余談編集

権力欲編集

幼少期に父親が左遷されて極めて過酷な幼少・青年期を送っている。その為か権力への執着心は人並み外れており、2018年3月に実施された憲法改正で国家主席の任期を廃止してその地位を確固たるものとした。先述の汚職撲滅も自身と対立する政治家を失脚させる意味合いも含まれている。第20回党大会で毛沢東と同じ役職で党の最高位である党主席のポストを復活させて就任する予定であり、その一方で聞き上手・質素倹約家な一面があるとされる。


パナマ文書編集

2016年4月に習の親族の名前がパナマ文書に記載されていた事が発覚している。


関連タグ編集

中国共産党 政治家 共産主義 共産主義者

プーさん:ネットで習近平を揶揄する際に隠語として使用される………が、そのせいで彼は中国では嫌われ者に。

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