観音菩薩の化身
ダライ・ラマ
英語Dalai Lama
チベット語 ཏཱ་ལའི་བླ་མ་ taa-la’i bla-ma)
チベット仏教において最上位に位置する化身ラマの名跡。また17世紀(1642年)に発足したチベット政府の長として、チベットの元首としての地位も保有。中華人民共和国による支配に反発したチベット動乱の結果、1959年に発足した「チベット臨時政府(のちチベット亡命政府・ガンデンポタン)」においても引き続き元首としての位置づけを受けている。
概要
チベット仏教では、チベットの国土と衆生は「観音菩薩の所化」と位置づけられ、ダライ・ラマはその観音菩薩の化身とされている。ラサのポタラ宮は、第5世以降の歴代ダライ・ラマの居城であり、チベット仏教における聖地となっている。チベット仏教の信者らはその居城へ一生に一度は巡礼することを目標としており(最も聖なる巡礼方法は五体投地とされる)、信者らからはノルブ(如意宝珠の意)と尊称される存在である。
ダライ・ラマは人間として転生を繰り返していると信じられており、当代のダライ・ラマが死去すると様々な呪術的方法を用いて死後(多くの場合49日以内)に生まれた新生児の中から新たなダライ・ラマが発見(選出)される。
金髪美女発言
ダライ・ラマ14世が5月17日のサンデー・タイムズのインタビューで「転生したら金髪のおてんば娘になるかもしれない」という趣旨の発言をし、これに反応した香港や台湾の絵師がダライ・ラマ14世の来世をイメージしたラノベ表紙風イラストをFacebookで公開し、ネット上を賑わせた。
その余波が一部pixivでも確認できる。
関連
- パンチェン・ラマ⋯ダライ・ラマに次ぐナンバー2。ダライ・ラマが転生した場合、次の転生者を探すのがこのパンチェン・ラマである。