概要
大腸粘膜に潰瘍やびらんができ、激しい腹痛や下痢・血便(下血)に悩まされる病気。
かつては珍しい病気だったが年々増加しており、2020年現在、日本では19万人前後の患者が確認されていれる。
原因も不明で、治療薬はいくつかあり開発や改良も進められているが個人の体質により合わないものもある。
また症状の進行で関節や皮膚、眼などに合併症が生じる場合もあり、大腸ガンにつながる場合もある。
状態は個人差が極めて大きく、また同じ人でも時期により症状が変わることもよくある。
症状がひどい場合は手術による大腸の摘出を余儀無くされる場合もあるが、治療法の進歩もめざましく、薬も改良されてきているため、摘出に至らず寛解できるケースも増えつつある。
ストレスなどで一旦回復しても再度悪化することもあり、「完治」というのは現在基本的になく、寛解しても継続的な観察が必要となる。
致死率が高い病気では無いものの、かなりの苦痛を伴う。
また、稀に大腸に穴があいたり(穿孔)、腸閉塞(腸閉塞症)や大量出血、中毒性巨大結腸症(激しい炎症により大腸が風船のように膨らんでしまう病気)、大腸がん(大腸癌)などの合併症によって死亡するケースもあり、決して油断できない病気である。
安倍晋三が長年闘病しており2度の首相降板の一因として広く知られるようになった。
しかし未だに「単なる腹痛」「下痢の病気」としてしか認識されていない部分も多く、TVのコメンテーターや評論家が度々この病気に対して差別的な発言を行い問題となっている。
また、状態が落ち着いている時は普通に食事や仕事もこなせるため寛解中の人に「仮病だろう」と難癖をつけるケースもあるものの、安倍の場合は公言しながらも本来なら控えるべき重い食事を幾度となく行っている、二度目の辞任の際は大学病院がカルテに潰瘍性大腸炎と記載していなかった(安倍側からの要請を拒否していた)など、疑念を向けられることもある。
潰瘍性大腸炎患者であることを公表している著名人
- 安達了一 (プロ野球・オリックス・バファローズ)
- 安倍晋三(政治家)…
- 天羽希純(#2i2)
- 島袋全優(漫画家)
- 龍炎狼牙(漫画家)
- 高橋メアリージュン(タレント)
- 岸明日香(タレント)
- 長浦京(作家、放送作家)
- 頭木弘樹(作家)
- 北川悦吏子(脚本家)
- もこう/馬場豊(YouTuber/声優)
- IKE(SPYAIR)療養のため脱退。
- 遠田翔平(俳優)
- 高田健志(動画配信者)
- おおえのたかゆき(動画配信者)
- くるる先生(動画配信者)