概要
鳩山由紀夫→鳩山友紀夫(2013年に改名)
1947年2月11日生まれ。 学位はPh.D.(スタンフォード大学)。 元内閣総理大臣(第93代)、元衆議院議員(8期)、元民主党(日本)代表(第7代)。 内閣官房副長官、(旧)民主党代表、民主党代表(第2代)などを歴任した。 政治家一族として知られる鳩山家に生まれる。父は外務大臣を務めた鳩山威一郎。第10代総務大臣の鳩山邦夫は弟。第52・53・54代内閣総理大臣・鳩山一郎は父方、ブリヂストン創業者の石橋正二郎は母方の祖父。曽祖父は第6代衆議院議長の鳩山和夫。
尊敬する歴史上の人物としてジョン・F・ケネディを挙げている。
当初は東京工業大学を経て専修大学で教員をしていたが、1986年の第38回衆議院議員総選挙で自民党から立候補し政界転身。1993年に自民党を離党し、新党さきがけなどを経由して現在の民主党結成から参加した。1999年9月より民主党代表、2009年には再び代表に就いた。
鳩山内閣
2005年の小泉純一郎内閣の解散以後、自民党政権は1年で総理が交代する状態が続き、2009年9月の衆議院解散総選挙で民主党が圧勝し、15年ぶりに非自民党政権が成立。党代表の鳩山氏が総理に就任し、民主党政権の鳩山内閣が発足した。
脱官僚体質を掲げ、事業仕分けを実施し、高校や高速の無料化、子供手当などの政策を打ち出し、支持率も70%を超えた。
しかし、政策決定には小沢一郎の影響が強く、ダム建設方針や普天間基地問題が二転三転し、連立していた社民党の離脱を招き、支持率も急降下。2010年6月に内閣は総辞職して退陣となり、菅直人が次期総理に就任。自民党の1年総理どころか、9ヶ月弱という戦後8番目の短命内閣となった。
思想信条
「リベラルは愛であり、この愛は友愛である」と、祖父鳩山一郎が好んで用いた友愛という言葉をリベラルの根底においている。 (リベラルとは「穏健な革新をめざす立場をとる様」、「自由主義的」の意味。)
鳩山由紀夫の祖父一郎は、第二次大戦終結後、戦前の統帥権干犯問題の責任を問われて公職追放され、追放解除目前の1951年には脳梗塞で倒れ、不運な状態が続いたことから世間の同情を集めていたが、リヒャルト・ニコラウス・栄次郎・クーデンホーフ=カレルギー伯爵と出会い、その友愛思想に感銘を受けて、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯のドイツ語の著作『Totaler Staat, totaler Mensch』(1937年) の英訳書『The Totalitarian State Against Man』(1938年) を『自由と人生』(昭和27年)と題して自ら翻訳出版した。
翌年、友愛青年同志会(現財団法人日本友愛青年協会)を結成する。 鳩山も自身の祖父の友愛思想とクーデンホーフ=カレルギーの友愛思想を政治活動の基本とし、鳩山友愛塾など友愛の名前がついた組織、団体などを設立している。 鳩山は1996年に『論座』へ寄稿した論文「わがリベラル友愛革命」で、自己の尊厳を高めることに最大の努力を払う、自己を高めて初めて他者に優しく振る舞うことができる、自愛が利他を生む、意見を異にしてもそれを許容し、品格を信頼し友情を結ぶことができるという自己の尊厳の尊重が友愛精神の本質だと説いている。
そして、個を基本にし、党議拘束から解放された個の自由による連合、リベラルを友愛、すなわち、自己の尊厳の尊重と解した「リベラル合同」を成し遂げると主張していた。
人物
妻は元宝塚歌劇団メンバーの幸(宝塚時代の芸名は若みゆき)で、かつてアメリカの留学先で出会い既に既婚者だった幸を略奪する形で結婚(略奪婚だったのは本人も認めている)。
夫婦ともどもスピリチュアル方面への傾倒が見られ、その突飛な発言は海外のバラエティ番組でもネタにされていた。またホメオパシーなどの疑似科学的な代替医療を持ち上げるかのような動きもあり、学会の猛反発を受けた事もある。
ファッションはアルマーニの高級スーツを愛用。幸夫人の趣味なのか、時折奇妙(悪趣味)なセンスの服を着ることがあり、当惑されたり、物笑いの種になったりしていた。
ネットでの扱い
珍妙な言動、迷走する発言などに厳しい批判も多かったが、同時に特異なキャラクターをいじられることも多く、各掲示板でのアスキーアートキャラクター、Tシャツデザイン系のドロップシッピングサイトでのTシャツ絵作品などが多数作られている。
ワシントン・ポストにおいて「ルーピー」(間抜け)と書かれた事から、そのように呼ばれることもある。
引退
2012年末頃から民主党執行部との考えに齟齬が生じ始め、12月の衆議院議員選挙を目前に、この選挙に出馬せず引退すると表明した。公示日までに彼が他の政党から出馬宣言をすることもなく、議員としては引退した。
その後の鳩山
現在は東アジア共同体研究所理事長をし、世界各国を訪問して独自の考えで民間外交を展開している。
単独でイランを訪問して核問題でイランに味方する発言をする、中国に出かけて尖閣諸島問題や南京事件など日本政府の意向と対立するような発言をする、小沢一郎一派と組んで現在の民主党執行部を公然と批判する、安倍晋三ら保守系議員と組んで疑似科学的な「親学」を主張する「親学推進議員連盟」を結成する、クリミア半島に勝手に訪問してロシアによるクリミア併合を認める発言をするなどなど、相変わらず物議を醸し続けている。2015年8月12日に韓国の西大門刑務所の跡地を訪問し独立活動家らをしのぶモニュメント前で跪き謝罪コメントを発表し、騒動となった。ただし、この跪いた動作自体は韓国式の最敬礼であり、批判の声の多くはこれを「土下座」と誤解または曲解したものであった。(ただし土下座も「最上級の礼」であるため、実はそこまで誤解でも曲解でもない)
実の弟である邦夫も兄の暴走にはしばしば辛辣なコメントを述べており、仲が悪いという風評があったが、プライベートでは最後まで仲が良い兄弟だった。邦夫氏の死後、Twitterで「世間では仲の悪い兄弟で通っていたが、そのほうが面白いからで少なくとも僕は弟を尊敬していた」とコメントしている。
引退後も親韓を通り越した愛によるものなのか、韓国を異常なまでに贔屓している。
その崇拝にも似た姿勢からか、会談した尹錫悦も「韓日関係改善の先生になってほしい」と大絶賛していた。
韓国側からかなり持ち上げられており、韓国のニュース番組の単独インタビューを受けていた。
ウクライナ侵攻でもウクライナに批判的な発言を鈴木宗男と同時期にした。
迷言語録
- 「(現役のまま故人になった)小渕首相は、マルナゲ(丸投げ)ドンだ」
- 「日本列島は日本人だけの所有物ではない」
- 「永住外国人の地方参政権は、愛のテーマだ。地球は、生きとし生ける者のもの。日本も、動植物の所有物で…」
- 「Trust me(私を信じて)」:オバマ大統領に向けた言葉。
一方で…
政治家としての評価は極めて低い鳩山ではあるが、名門スタンフォード大学を卒業したこともあり研究者としての評価は高い。また、1979年に4月に鳩山自身が執筆した野球のデータ分析に関する論文「野球のOR」が政界引退後高く評価されることとなる詳細。
詳細はリンク先より飛んでいただければと思うが、思考としては2003年にオークランド・アスレチックス躍進を支えたマネーボール理論に極めて近く、現在の野球のデータ分析に近いセイバーメトリクスと極めて近しい分析を行っている。また、その一方でセイバーメトリクスの欠点を指摘していることから研究者としては一流になれた可能性を示唆するコメントも多い。
なお、締めくくりとして「あまりに精巧なモデルを作ると、野球の面白さが減少する恐れがあるので注意されたい」とこのようなオチを用意している。いずれにしても一読すれば、研究者として彼がどうなっていたのか、という想像も膨らむのではないだろうか。
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