概要
1948年生、東京都出身、東京大学卒業。若き日は大変な秀才として知られ、高校時代は全国の模試でもトップクラス、東大在学中は、舛添要一と首席の座を争っていたらしい。
父は鳩山威一郎、兄は鳩山由紀夫。妻は元タレントの高見エミリー、長男の太郎は元東京都議会議員、次男の次郎は元大川市長、衆議院議員で娘のたかみはなこはイラストレーター。
早くから政治家を志し田中角栄の秘書を経由して1976年に政治家デビュー。
宮澤内閣で文部大臣として初入閣。選挙区は当初東京だったが後に福岡6区に移動。
一時期は自民党を離れ、兄由紀夫と行動をともにし旧民主党の立ち上げにも関わったがやがて兄との政治的な方針にも齟齬が生じ2000年に自民党に出戻る。
法務大臣在任中の2007年10月29日には講演で「わたしの友人の友人がアルカイダだ。会ったことはないが、2、3年前は何度も日本に来ていたようだ」と発言。
民主党の議員から国家公務員として告発義務を果たしたか追求され「告発はしていない」と回答し苦しい答弁を繰り返した。
得意は手料理で、秘書にもよく料理を振る舞っている。家庭菜園を持ち、自身の休日に収穫した後、地元の知人や政界関係者に贈っている。
また大の犬と蝶好きで、蝶の採集や飼育はプロに近い腕前だったという。
晩年は体調を崩しており役に就いたり表に出ることも減っていたが、2016年6月22日、東京都内の病院で十二指腸潰瘍による出血でこの世を去った。67歳という若さだった。
兄・鳩山由紀夫との関係
邦夫が民主党を離れて以降、兄・鳩山由紀夫との不仲がささやかれ、兄に政治資金問題が浮上した時、「黒いハト」呼ばわりしたこともあるが、その直後、邦夫にも母からの政治資金提供問題が判明し贈与税を払う羽目になる。由紀夫が議員を退いて以降の暴走にも呆れており、しばしば辛辣なコメントを述べている。ただし世間で言われているように兄との仲が悪いわけではなく、途中で政治的立場を異にしたにもかかわらず、とても仲は良かったらしい。
意味不明な発言で騒動を起こす兄の由紀夫のことを「宇宙人」と評したが、その邦夫も「友人の友人がアルカイダ」などわけのわからない発言で物議を醸すことが多く、良くも悪くも似たもの兄弟だったのかもしれない。
弟の死後、兄の由紀夫はtwitterで「世間では仲の悪い兄弟で通っていたが、そのほうが面白いからで少なくとも僕は弟を尊敬していた。何をやってもかなわなかった。でも人生まで追い越してほしくはなかった」とツイートしている。