概要
セガサターンのPRキャラクターとして登場。1997年11月から1998年11月にかけて放送された。演じたのは俳優の藤岡弘、氏。
得意技は柔道だが、空手や剣道など多数の武道に精通している。
また、1km先の針が落ちる音すら聞き逃さない聴力や氷上を99.9km/hで走れる脚力、分身能力、頭に刀が刺さっても死なない脅威の生命力なども併せ持つ。
決め台詞は「セガサターン シロ!」
これは「セガサターンで遊べ」という意味の他、「セガサターンの色が変わって白になったぞ」という意味も含んでいる(公式での色名は「ミストグレー」)。
テーマソングのタイトルにもなっており、歌うのはせがた三四郎(藤岡弘、氏ととみたいちろう氏)。
名前の元ネタは小説の『姿三四郎』をもじったもので、『セガサターン、シロ』とひっかけて名付けられた。
CM解説
遊びの道に魂込めた 一人の男が今日もゆく
真面目に遊ばぬ奴らには 体で覚えさせるぞ
せがた三四郎 せがた三四郎 セガサターン、シロ!
登場初期は道往く人の目の前に突如現れ、有無を言わさず投げ飛ばし絞め落としてはセガサターン(白)を置いて立ち去る、ある意味ただの通り魔として描かれていた(テーマソングから察するに、セガサターンで真面目に遊ばない奴らと判断し鉄拳制裁を下したものと思われる)。
だが、何の罪もない一般人にいきなり襲い掛かる描写はさすがにまずいと判断されたのか、その後はセガサターンのゲームをPRするために野球ボールを素足で蹴ったりそのあとには胸板で野球ボールを受け止めたりゾンビの群れ相手に柔道技だけで立ち向かったり頭突きで瓦を割ったりと体を張った活躍を繰り広げるようになった。
しかし1年後、謎の組織のミサイル攻撃からセガ本社、および次世代機ドリームキャストを守るためその身一つで立ち向かい、死力を尽くしミサイルごと宇宙空間で爆発、そのまませがたは姿を消してしまった……
今もどこかでSEGAのことを見守っているだろう。
SONIC R編
記念すべき初登場作品。
「野球しようぜ」と仲良く歩く子供達の前に突然立ちはだかり、投げるわ絞め落とすわの残虐ぶり。死屍累々の彼らの所に「セガサターン シロ!」とセガサターンを置いて立ち去っていった。最近珍しい外で積極的に遊ぶ子供らだったのに…
シャイニングフォースⅢ編
「朝まで踊ろうぜ!」とディスコで遊ぶ若者達を強襲。男女差別無しで投げるわ絞め落とすわの残虐ぶりで全滅させてしまう。ここでも「セガサターン シロ!」とセガサターンを置いて立ち去っていった。
この時の若者たちは役者ではなく、渋谷でスカウトした素人のエキストラであった。
サターンボンバーマンファイト!!編
採石場らしき場所で、柔道家を投げ飛ばして爆破!「ボンバーマン シロ!」と叫び、ダメ押しにもう一度爆破して去っていった。ちなみにボンバーマンではなく、どうみてもライダーきりもみシュートである。
なお、本作より主題歌であるせがた三四郎テーマソング「セガサターン、シロ!」が使われる様になった。
クリスマス編
サンタクロースのコスプレをしてとある民家に出没。スケボーやぬいぐるみをねだる子供達の前で、サンタのマスクを取り、恐怖におののく子供達に「セガサターン シロ!」とセガサターンを渡す。
当時のセガサターンの定価から考えたら、スケボーやぬいぐるみより高価な物をプレゼントしたからなのか、 珍しく 喜ぶ子供達を見て去っていった。
年末年始だッ!→今年は凄いゾ!編
巨大なセガサターンのトレーニング器具で修行に勤しむせがた三四郎。
なお、このセガサターンの模型は40kgぐらいあったとか、セガサターンのパッドを殴るシーンで指を骨折したとか色々逸話がある。
まさに「指が折れるまで!指が折れるまで!」である。
ソロクライシス編
瓦14枚を気合一線頭突きで粉砕し、「頭を使え!」と叫ぶ(※このゲームは頭脳ゲームなのだが、頭を使えとは物理的な意味ではない)。案の定痛かったらしく、頭抑えて蹲るせがた三四郎であった。しかも撮影時は2回程NGをだしたらしい。
AZEL編
龍の仮面を被り謎の舞を踊りつつ、「AZEL!」。この奇妙な動きは劇中のドラゴンの動きを再現したもので、PXZ2でも再現された。
Winter Heat編
アイススケート場でスケート選手相手に、素足で勝負を挑み「冬こそ燃えろ!」と圧勝。敗北に打ちひしがれるスケート選手の前で、霜焼けになった足をストーブで必死に温めるせがた三四郎であった。CM撮影はホントにスケート場で裸足で撮影して凍傷になりかけたとか。
バーニングレンジャー編
火災に巻き込まれた姉妹を救出しに現れ、意識不明の姉に「人命救助!」と人工呼吸を始める…が救助そっちのけで人工呼吸に夢中に。妹が必死に引き剥がそうとしても続ける始末であった。
このCMの炎は合成ではなく本物で、眉毛を焦がしたとか。
プロ野球GREATES TNINE98編
観客の見守るバッティングセンターにて、バットを構えるせがた三四郎であったが、ボールが迫る瞬間バットを捨てて足で蹴り、見事に「ホームラン!」。その後、驚く観客を尻目にボールを全部体で受けるという離れ業を披露した。
ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド編
迫るゾンビの大群に片っ端から背負投げを食らわすが、何度攻撃してもゾンビは立ち上がり一斉に襲い掛かってきた。「こいつら人間じゃねえ!?」と初の敗北を喫するせがた三四郎であった(ちなみに、その後ナレーションでも「ゾンビは銃で撃て」とツッコまれている)。
この出来事のせいでせがた三四郎はゾンビがトラウマになったらしく、後述のPXZ2にてバイオハザードの面々との掛け合いで、ゾンビに注意を促しているほか、デミトリとモリガンに対してもこの台詞を言う場合がある(まぁ、確かに2人とも人間じゃないけど…)。
ドラゴンフォースⅡ編
原っぱに佇むせがた三四郎だが、テーマソングに合わせてどんどん増殖していく。「皆で戦え!!」どうみてもガタキリバコンボです本当に(略)。そのまま全員一斉に敵へ突撃していくせがた軍団。ショッカーが見たら恐怖におののくに違いない。これもPXZ2でせがたの技の1つとして再現された。
サクラ大戦2編
ある意味伝説の回。桜並木で「さくらさ~ん♪」、とサクラ大戦の真宮寺さくら役の横山智佐氏相手に大喜びのせがた。彼女を抱きしめて「また会えたね」、「はい」と大神隊長そっちのけで仲良しに。
このイベントが20年後に完全再現されるとこの時誰が思っただろうか…
DEEP FEAR編
薄暗い部屋で魚(ブリらしい)を捌き始めるせがた三四郎、「海のホラー…」。
そこには見事な活造りが完成していた。
ナレーションはザ・ハウス・オブ・ザ・デッドと同じ。
ワールドカップ98フランス編
何故か日本代表のゴールキーパーを勤めてるせがた三四郎。PK戦にて相手選手のシュートをゴールを持ち上げて回避「ナイスプレー!!」。当たり前だが即レッドカードであり、「オーノー!」と叫んでいる。
プロ野球チームを作ろう編
野茂英雄の遺影の前で、「素晴らしいゲームをありがとう…野茂くん!」と涙を流すせがた三四郎。このゲームは実際に野茂が監修に入っている、あと野茂は死んでません。
このセリフもPXZ2で何気に再現されている(当然、相手は野茂ではないが)。
日本代表チームの監督になろう編
ワールドカップ98フランス編で暴挙をやらかしたにもかかわらず、今度は日本代表の監督に就任したせがた三四郎。コーナーキックの瞬間に「選手交代!」と控えの選手をコートに投げ入れて、ゴールを決める。悲しみに暮れる相手チームの前で、喜びのダンスを踊るせがた三四郎と日本代表…これも反則だろ。ちなみに、これもPXZ2にてきっちり再現されている。エニックスとセガのコラボ作品。
バッケンローダー編
「せがたゲームチャート」なるチャート表が登場(内容はインパクト、知性、恋愛、ユーモア、スチーム度の五種)、「スチーム度満点!」他の4種の中で、スチーム度のせがたは蒸気にまかれて苦しんでいる。※せがたゲームチャートはこれが最初で最後の登場である。
ちなみに、これもPXZ2でネタにされている。
「せがたゲームチャート 極道度満点!」
「せがたゲームチャート スタイリッシュ度満点!」
「せがたゲームチャート クロスオーバー度満点!」
真剣遊戯編
ドリームキャスト発売直前で盛り上がるセガ本社に向けて、謎の人物がミサイルを発射する。セガ本社を救うべく単身ビルの屋上から飛び降てミサイルにしがみつき、捨て身の覚悟で自分もろともミサイルの軌道をそらし、大気圏外へ突入・・・・「セガサターンしろ、セガサターンしろ、セガサターンシロオオオ!」の魂の叫びと共にミサイルの爆発に巻き込まれ、爆風の中に消えていった
せがた三四郎はみんなの心に…
…がこの爆発シーンよく見ると、中からパラシュートが手前に飛んできている。この為にせがた三四郎は間一髪脱出に成功したのでは?とか言われていたが…
その後のせがた三四郎…
ミサイルの爆発によって死亡したと思われたせがた三四郎だが、セガサターン終了後、実は密かに活躍している事が後々判明している。
実は前述の脱出シーンは、CM製作者が意図したものではなく、それっぽく見えただけであったのだが、生存説が根強く囁かれたこともあって、「じゃあ生きていたことにしましょう」となし崩しに生き返ってしまった。
- 2000年:ドリームキャストにて発売された『レンタヒーローNo.1』では、主人公の通うハイスクールの体育教師「セガサ・タンシロウ」が登場している。その外観は本項のせがたそのもので、主人公に必殺技を伝授したり、何気にサブストーリーが組まれたりとその存在感は大きい。
- 2012年:ソニック&オールスターレーシングトランスフォームドでは、コース『SEGA AGES』に登場。背中に巨大セガサターンを背負い、最終回に登場したミサイルに乗りながら、その姿を確認できる。ただし、プレイヤーが最終ラップ突入時に1位にならないと確認出来ない。
- 2013年:『せがた三四郎劇場feat.藤岡弘、&セガサウンドユニット[H.] ~真面目に遊ばぬ奴らに喝!~』に出演。お馴染みのテーマソングを披露してくれた。
- 2015年:Archie Comicsが2月に連載したアメコミ版ソニックにて、格闘大会に参加していたソニックの対戦相手として特別参戦した。こちらも名前はあげていないものの、外観からしてせがた三四郎本人だと思われる。ソニックに敗れるものの、お互い戦い合えてとても光栄だったと言う。
衝撃の参戦!!せがた三四郎再び、そしてクロスゾーン、シロ!
2015年9月10日、なんとプロジェクトクロスゾーン2に電撃参戦する事が判明。
しかも前代未聞の実写キャラクターの参戦であり(一応イラスト化ではあるが)、さらに声は藤岡弘、御本人。BGMにも「セガサターン、シロ!」が用意される豪華っぷり。
セガハードが撤退して久しいが、どうやらいまだにセガサターンをPRする旅を続けていたようだ・・・。
バンナムかつニンテンドー3DSのソフトだが、セガサターン、シロ!
登場作品は文字通り『せがた三四郎』であり、PRキャラが何故?と思っている人も多いと思うが、セガサターンで『せがた三四郎 真剣遊戯』なるソフトが発売されているため、一応ゲームキャラとなるのは今回が初めてではない。
そのことを意識してか、PXZ2公式サイトのサンプルボイス3の台詞が「せがた三四郎、俺の遊戯は真剣だ」という台詞になっている。
なお、3DSのテーマに『セガハード セガサターン』がある為、ある意味登場は間違っていないのかもしれない・・・。
ちなみに紹介動画でのメニュー画面のフォルダ名で『せがた三四郎』という名称のフォルダが一瞬出てくる。
⇒PXZ2公式サイト内『せがた三四郎』紹介(サンプルボイス有り)
公開されたスクリーンショットの4枚目のスクショ画像を見てみると、せがたと組んでいるペアユニットがサクラ大戦シリーズの真宮寺さくらとジェミニ・サンライズのペア。
おそらく、このCMを意識していると思われる。
初登場時のやり取りでセガキャラ全員と面識があることが発覚、しかもさくらとは上記のCMのようにイチャイチャする。劇中でせがた三四郎の技は全て、上記のCMでの行動を元に再現されているほか、台詞もCMで使われていたものをアレンジしているというこだわりである。
なお、東京ゲームショウにおいて藤岡氏のステージ登場前に流れたPVはよりにもよってそのCMであった。
・・・バンナムのブースでセガのCMが流れるというまさにクロスゾーンな事態である。
しかもニンテンドー3DSソフトの発表の場で。
この登場時のせがた三四郎の衣装は実は藤岡氏の自前〈当時の衣装は無くしたらしい〉である事も語っている。
なお、藤岡氏の音頭で『クロスゾーン、シロ!』を観客と共に〆る形でステージのラストを飾った。
なお、本編でもはっちゃけており、「エックス君!メガなのか!?ロックなのか!?」と聞いたり、「男は黙ってクラシックモード!」とクロム&ルキナに説いたりしている・・・なんでアンタ他社に詳しいのよ。特に後者は当時競合他社なのに。
またまた帰ってきたせがた三四郎
2019年3月30日、セガフェス2019において藤岡氏が「せがた三四郎」として登場。一連のCMの収録の思い出話を熱く語るトークとなり、最後はお約束の「セガサターン、シロ!」と〆た。
…が、何故か22年ぶりに帰ってきたという前提である。
おっかしいな~?クロスゾーン2の時帰ってきてましたよね?4年ぶりの間違いじゃないんですか?
またまたまた帰ってきたせがた三四郎…なのか?
2019年8月17日のNHK総合の「第51回 思い出のメロディー」において、天童よしみが柔道ドラマ「姿三四郎」の主題歌を歌った際、「武道の達人」として柔道着姿の藤岡氏が登場。
多分、元ネタである姿三四郎をイメージした出演だと思われるが、誰がどう見ても「せがた三四郎」にしか見えないと話題になった。
せが四郎…!?
セガ60周年記念アンバサダーとして「せが四郎」なる新キャラクターがお披露目された。肩に柔道着を纏っているが…?
ちなみにこの「せが四郎」を演ずるのは藤岡氏の実の息子・藤岡真威人氏である。つまり、親子二代でセガのCMキャラクターを務める事となった。
またせが四郎は父親であるせがた三四郎からスパルタ教育を受けたセガの申し子であることが判明。
柔道着は父の遺品らしい…
なんかせが四郎はプレ○ス○ーシ○ンみたいな謎のゲーム機を殴ったり蹴ったりの特訓しているが…?
セガハタンシロー!?
また、謎の敵(?)「セガハタンシロー」なる者まで現れた。
…一体何者なのだろうか?
余談
1998年の第49回紅白歌合戦にて藤岡氏がせがた三四郎に扮して白組の応援で出演。TOKIOの曲紹介が終了した直後にイカデビル率いるショッカー軍団が出現。NHKを守る為に“本郷猛状態”となった三四郎の周囲に白煙が徐々に立ちこめる中、変身ポーズをとって仮面ライダー1号に変身。更に2号、V3、BLACK RXも加勢して共にショッカーと戦い、撃退するという活躍を見せ、低年齢層の視聴者たちの支持を集めた。その際に「白組を応援、シロ!!」いうコメントも披露した。
このキャラクターは、セガの広報担当が藤岡弘、氏の熱心なファンであったことから、「この役には藤岡さんしか考えられない」と熱心に上司を説得して完成した。
当時藤岡氏は、私生活でトラブルが重なり、芸能界引退も考えるほど追い詰められていた時期であったが、このせがた三四郎を演じたことがきっかけで、再び役者として復帰することができた。そうした経緯から思い入れが深いようで、しばしば自著の中でも触れている。
なお、せが四郎を演じた真威人氏は後に父の当たり役かつ伝説となった本郷猛その人を親子二代で演ずる事となる。
実は本CMを題材にした小説が「超絶格闘王 せがた三四郎物語」のタイトルで発売されていた。せがたの人生と生き様をドラマチックに描く物語で、CM最終回の展開についても描写されている。それによるとミサイルを発射した謎の外国人は遊びを否定する某国の独裁者で、ミサイルの名称は「鉄砲丼」らしい。……いろいろとヤバすぎる;