「選ぶんじゃねぇ。もう選んだんだよ」
「オレは腹をくくった。その上で望みを拾いに行くんだ。お前はどうする」
概要
CV:鳥海浩輔
『テイルズオブヴェスペリア』の主人公。21歳(旅の途中で22歳に)。身長は180cm。
『テイルズ オブ』シリーズ初の成人済みの主人公。
下町と呼ばれる帝都の下層民街出身。
親友のフレンとともに育ち、帝国の改革を夢見て騎士団へ入隊したが、腐敗しきった帝国や騎士団の内実に嫌気が差したことから退団し、下町でラピードと共に用心棒のような仕事をしながら暮らしている。
下町の魔導器が魔核を盗まれ暴走を起こし、ユーリが泥棒を見つけようと貴族街を捜索するうちに騎士団に捕えられ、城の牢屋に閉じ込められてしまう所から物語は始まる。
人物
逆境のなかにあっても常に己の信念を貫かんとする侠客で、内面も周囲から頼られる兄貴分としての側面を強調して描かれている。
ぶっきらぼうかつ大雑把で、わずらわしいことを嫌い、皮肉屋で度々口が悪いと指摘されるなど、パッと見の印象は悪く見られやすい。
しかし実際には「ほっとけない病」とも揶揄されるほど面倒見がよく、筋金入りのお人好し。頭の回転が早く、場の空気を読んだり状況を把握することが得意なため、仲間の感情の変化を敏感に察知し、困っている人がいれば本人が言わなくてもさりげなくフォローに入る。
一方で、権力を笠に着る貴族を強く嫌っており、法による裁きも不可能な者には手段を選ばず報いを与える冷徹な一面も見せる(後述)。
良く言えば自立した大人だが、悪く言えば誰かに頼ることが苦手。自分の苦悩についてはラピードくらいにしか語らず、重い事案の時ほど1人で抱え込み単独で解決しようとする偽悪的な傾向がある。
外伝小説においてはレイヴンに“食えない兄ちゃん”“意外と執念深い”などとも思われていた。
PT内ではツッコミ役にまわることが多いが、からかうために意図的にふざけてみたり、急に食べたくなったのか砂漠で鍋焼きうどんを作ったり、ひとりで「22歳おめでとう…オレ」と誕生日を祝うといったお茶目な一面もある。
基本的にノリのよい性格で、演劇イベントでの魔王役や犬マップイベントでの犬へのアテレコもノリノリでこなしている。
クールな容姿に反して仲間には「じっとしてるのもだめっぽい」などと言われ、戦闘不参加が続いた際のスキットでは、ひとりで意気揚々と走り込みと筋トレに励んでいる姿が確認できる。
好戦的でもあるようで、「剣を振るとどんどん元気になるぜ」という発言している。また、そのスキットでレイヴンに向けて発した「俺の雄姿に憧れて悶え休んでろ!」という造語は公式の単語辞典にも載った。
人間関係
親友のフレンとは顔を合わせる度に皮肉と小言の応酬を繰り返し、かと思えば2人にしかわからない会話で盛り上がったりしている。
本人いわく“腐れ縁”らしいが、フレンがいない時は彼の事をまるで我が事のように誇らしげに語る場面も度々見られ、素直ではない態度を見せる(フレンの記事も参照)。
テイルズオブシリーズの主人公としては珍しく、誰かと明確な恋愛関係に発展しない。一応、子供の時に会った14歳年上の相手が初恋だと判明はするが、詳細は不明なまま。
曰く「恋愛はテーマをブレさせないためあえて省いたので、後は想像におまかせします」とのこと。
そのため、ユーリ関連の公式カップリングは存在しない(公式設定にはエステルに淡い想いを抱かれているが、エステルを庇護対象として見ているユーリはそれに気付いた上ではぐらかしている、とある)。
女性の好みも不明だが、ユーリが本編で照れた姿を見せるシーンとして、ねこねこウエイター姿のリタ相手に「その、猫っぽい耳がいいかな…」と頬を赤らめて言うスキットがあり、猫耳好き疑惑がある。
声優の鳥海氏曰くユーリは「誰にでも本気で怒れる」「相手によって目線が違い、年下のカロルには対等な目線で語りかける一方、レイヴンには駄目なおっさんだなって何か上から目線(笑)」とのこと。
料理・好物
料理全般が得意である。
料理のチュートリアルではエステルに教えながら「料理は命の洗濯だな」と発言し、コロッケをマスターした際のスキットでは料理の隠し味は「愛情」だと自信満々で語ってPTのメンバーを驚かせた。
かなりの甘党でスイーツ作りも得意。「マイソロジー3」ではスイーツ関連のスキットが多数存在している。
ただし、ヴェスペリア本編内ではそのことを表だって主張することはほとんどない(開発する料理にスイーツが多いことと、表情の変化、レイヴンがクレープを極めた際の反応等から推測できるのみ)。
ドラマCDではカロルに「ユーリのバカ!スイーツ男子!」と言われたことがある。
甘いものが好きな理由はフレンが肉好きなのと同じく、子供のころのご馳走メニューだったからである。
容姿
長い黒髪に細身の長身。
キャラクターデザインの藤島康介氏によると
「ルークはお腹が見えていて腹筋が割れていましたよね。ユーリはあんなに筋肉質な感じではなくてしなやかで細身なんです」。
設定書には「しなやかな鞭のよう」という記述があり、また黒髪ロングも指定だったとのこと。
「和」がテーマの1つであり、和風な要素を取り入れたコスチュームとなっている。
胸元は初期設定画の段階では閉じられていたが、「色気とアウトロー感」を出すために大きく開けられた。瞳の色は藤島版、ゲーム内のポリゴン、松竹氏によるアニメ絵で少しずつ異なる。
顔立ちに関しては
- ゲーム開始直後に宿屋で女性と間違えられる。
- 帝都の女性に「目の保養」と言われる。
- ナム孤島にて「綺麗過ぎてむしろ嫌味だわ」と言われる。
などのエピソードがあり、かなりの美形設定であることがうかがえる。
また、ドラマCDではフレンと共に「イケメンだから」という理由でケーキ屋の面接をクリアしたり、劇で女装してその格好のまま爆弾魔を殴り飛ばした際に観客に「ちょっと背はでけえが中々の美人」と言われたりした。
うしにんに付けられたあだ名は「無駄にフェロモン放出兄」。テイルズオブザレイズにおいてはマークに「綺麗なお兄さん」と呼ばれてもいた。
主なコスチューム
【心の中の聖騎士様】
全SMクリアで得られる称号。
ヨーデル殿下より叙任式に着てきて欲しいと直々に賜った衣装だが、本人が拒否したためフレンが無理矢理荷物にねじ込むようエステルに依頼した。
黒と赤を基調にした、フレンと対になるデザインとなっている。
【黒衣の断罪者】
サブイベントをクリアするとこで得られる称号。
暗殺者がモチーフとなっている。
【アドリブ大魔王】
ナム孤島の演劇イベントをクリアすると得られる称号。
ノリノリで悪役を演じるユーリは必見。
【頼れる上級生】
DLCにて配信された学園コスチューム。
戦闘
片手剣や斧を扱う完全な前衛戦士タイプ。左利き。剣術は我流であり、戦闘中に剣をジャグリングの如くくるくると回すなど独特のスタイルである。(フレン曰く、めちゃくちゃとの事)
特にシリーズお馴染みの技である爪竜連牙斬は、舞うように身体を回転させながら切り裂いた剣を宙に放り投げ、キャッチしながら足で蹴りを加えるといった独特のモーションになっている。文字で説明するとよく分からないが、実際に見てもよく分からない。
魔術に関しては理論を覚えるのが面倒で覚えない。また、5文字以上の名前は勝手に略して呼ぶことが多く(エステリーゼ→エステル)、戦闘時には技名も略す(蒼破刃→そうはっ!、絶風刃→ぜっぷう!、爪竜連牙斬→そうりゅうれんが!)。
地上戦での強力なコンボが得意。
強力な固有のスキル・ハイパーコンボ(ヒット数を稼ぐとオーバーリミッツが自動的に発動)を持っており、その気になれば容易に100hitを越すコンボが可能。
闘技場で得られる称号は「地上最強の黒獅子」。
職業について
人物紹介には「下町の用心棒」と書かれている。下町の人々は社会的に弱い立場にあり、不正な搾取で生活が脅かされるだけでなく、訴えを取り合ってもらえないことも多い。そういった社会の理不尽さから下町全体を守っている、ということだろう。
当然ながら、本編における下町は(ユーリの子供時代から少し改善されたとはいえ)貧しい状態である。旅立つ際、誰かが懐に入れてきたお金を「こんなもん受け取れるか!」と焦って返しに行こうとしたのもそのため。
後述の外伝「断罪者の系譜」によると、騎士団時代を除いて幼い頃から日雇いで働いており、下町に納めた残りのお金を自由に使っていたらしい。
本編内でカロルと何でも屋ギルド「凛々の明星」を立ち上げて以降は様々な依頼をこなしており、ドラマCDでも仕事関連の話題が多い。ケーキ屋の店員、強盗団の退治、商人の護衛など、大抵は忙しそうにしている。
上述の通り、きちんと働いており無職ではないのだが、フレンやハンクスさんの「ユーリはいつまでふらふらしているのか」「いつまで下町でくすぶっているのか」という、息子を心配するような言葉の影響からか、ニートネタが定着している。
その葛藤
以下ネタバレ注意
旅の途中、権力を笠に着て罪のない一般市民を虐殺したり、傍若無人な振る舞いをしていたラゴウという執政官とキュモールという騎士団隊長が登場するのだが、ユーリは彼らを個人の判断で暗殺する。
- ラゴウについての経緯
ユーリやフレンの奮闘により、バルボス率いる「紅の絆傭兵団(ブラッドアライアンス)」と結託して騎士団とギルドを軍事衝突させようとしていたこと、次期皇帝のヨーデルを誘拐したことなどが白日の下に晒され、ラゴウを捕える事に成功する。
しかし、ラゴウは評議会の権力を振りかざし、自らの罪をほぼゼロにまで減刑させてしまう。
その夜、ユーリの「法で裁けない悪党、おまえならどう裁く?」という問いに、フレンが「まだ僕にはわからない」としか答えられなかったことで、ユーリは覚悟を決める。
逆恨みですぐにフレンを追い落とすつもりであったラゴウが1人になるのを見計らって姿を現すと、「法や評議会がおまえを許しても、オレはおまえを許さねえ」と彼の脅しに一切耳を貸さず、斬殺して川に落とした。
- キュモールについての経緯
利己心の塊であるキュモールは、皇女たるエステルの言葉にすら耳を貸さず、各地で罪のない人々の奴隷化といった非道を繰り返していた。遂には砂漠の街の住民に対し、自身の功績のために鉄砲玉となる事を強いる始末であり、それがユーリの逆鱗に触れる。
夜中になると、ユーリは単身でキュモールの寝室を襲撃。キュモールは圧倒的な実力差もあって町はずれの流砂まで追いつめられ、責任転嫁・懐柔・命令といった悪あがきを繰り返すうちに、流砂の中に転落。命乞いをするものの、ユーリは「おまえはその言葉を何度聞いてきた」と一蹴、そのまま埋死した。
ラゴウの件と違い、一応は自滅による事故であるため、この件ではユーリを殺人罪に問うことはできない(事故死するように仕向けた上で見殺しにしているので、日本の法律であれば過失致死か傷害致死には該当すると思われる)。
後にユーリはこれらの件について
「あいつらが今死んで救われたやつがいるのも事実だ。お前は助かった命に、いつか法を正すから、今は我慢して死ねって言うのか!」
と主張するが、それに対してフレンは
「それでもユーリのやり方は間違っている。そうやって、君の価値観だけで、悪人すべてを裁くつもりか。それはもう罪人の行いだ」
と返し、2人の主張は真っ向から対立することになる。
とはいえ、ユーリは「分かった上で、選んだ。人殺しは罪だ」とも語っており、自分の行いが正しくないことは自覚している。
ユーリ自身の望みはフレンが出世し、裁かれるべきものが正しく裁かれる社会になることである。しかし、その望みが叶うには長い時間がかかることは明白であり、それまでに犠牲になる罪のない人をどうやって救えばいいのかという疑問には答えが出なかった。
ユーリのやり方が間違っていたのは事実だが、改心も法による裁きも見込めないラゴウとキュモールを始末しなければ、更なる犠牲者が出ていたことも覆しようのない事実。
大々的なクーデター&暴虐を始めたアレクセイも彼の手で討たれたが、状況ゆえ誰からも不問とされた(上記暗殺を批判するプレイヤーまでも)のは、もはや国家が自浄の筋論を語る状態にはないとするユーリの主張が一定以上の正当性を持っていた証とも言える。
ちなみに、ユーリが起こした2件の暗殺事件は、その功績を根拠にヨーデルとエステルが恩赦によって帳消しにした(関連書籍に掲載された後日談で判明)ため、ユーリは法的には無罪放免となっている(遡って合法化したため上記のフレンとの対立軸そのものが消失している)。
ただし本人は罪が本当に無かった事になるとは思っておらず、いつか報いを受ける日がくるかもしれない事を覚悟している。
ユーリは「フレンは今後の帝国騎士を導いていく男。その隣に罪人は相応しくない」「オレはさしずめ、あいつに相応しい奴があらわれるまでの代役」だと語り、EDイラストではかつて暗殺した現場でひとり物憂げな表情で佇む姿が描かれている。
最終的に国と世界を救ったユーリの功績は殆どがフレンの物として扱われ、フレンはそのことを気に病んでいるが、ユーリは「誰がやったかなんてどうでもいいだろ」と答えている。
表舞台で帝国騎士団の団長として歩み始めたフレンと、一般の人々に認知されることなく手を汚した罪を一生背負っていくユーリの関係は、OPテーマ「鐘を鳴らして」で歌われている光と影そのものと言えるだろう。
また、ユーリの愛刀“ニバンボシ”(二番星)には、「一番星はフレンのためにとっておいてやる」という意味が込められている。
ユーリの罪について描かれたテイルズオブザヒーローズツインブレイヴでは、フレンとの一騎打ちの末に剣を弾き飛ばされ、「いつかではなく必ず法を変えてみせる」と高らかに宣言するフレンに対し、どこか安心したように「そっか…」と呟くと、「オレで最後にしろ。こんな奴はな」と言って騎士団に捕えられた。
ヴェスペリアのプロデューサーである樋口Pはユーリについて、
「図星をつかれて怒ってるシーンがあるじゃないですか。ああいうシーンが随所にあるんです」
「要は鎧とか仮面を被ってるようなもんで、自分を封じ込めてるんです」
「元々ユーリは全部を救おうとは思っていないんですよね。身の周りが良ければそれでいいんです。最終的には救っちゃうんですけど」
と語っている。
また、藤島康介氏の「利発は利発なんだけど…」という言葉には「利発です」と返している。
シリーズにおける位置づけ
開始時点で精神的にほぼ成熟している主人公であり、ストーリー全体を通してもほとんどブレることがないという、主人公の成長を主軸に描いてきたシリーズにおいては非常に珍しいタイプ。
前述した通り恋愛模様が描かれない、ダークヒーロー的な側面を持つなど、良くも悪くも主人公らしくなく、術技やコスチュームなどにもその面が反映されている(歴代主人公の技やコスチュームがあまりない)。そういった意味では、フレンの方が主人公に近いと言われることが多い。
シリーズの人気投票ランキングでは、圧倒的な人気を誇っていたリオン・マグナスを押さえて1位に輝くなど、シリーズの中でもトップクラスに人気が高いキャラの1人。
第4回・第5回・第6回と3年連続で1位となった結果、第2位のリオン・マグナスと共に殿堂入りし、以降の人気投票では総合部門の投票対象から外されている。
2017年に行われた人気投票においては「生まれ変わったらなりたいキャラランキング」1位に選ばれたが、司会の小野坂氏には「正気!?」「ユーリとかしんどいし絶対嫌でしょ!」と突っ込まれていた。
過去には「弟・妹にしたいキャラランキング」に弟妹系の年少キャラクターに混じってランクインするという、投票できればお題にそぐわなくても票が入ってしまう事態も発生している。
その他の登場作品
- テイルズオブアスタリア
第一章星のカケラ編の主人公。
ウィンドル王国の騎士団に所属する青年という設定で、同じ騎士団員のフレンとは昔からの知り合い。彼と共に見回りをしていたところ、モンスターに襲われていた少女エルを助け、彼女の話でイニル街に赴く。
第四章追憶の楽園では記憶を操作され、天帝に忠誠を誓う騎士「クロー」として主人公達の前に立ち塞がった。
ユーリの記憶と正義を取り戻そうと奔走するレイヴンやラピードといった大事な仲間と激闘を繰り広げる。
敵という位置づけではあるが、面倒見の良い隊長として部下や街の人々に慕われており、原作のユーリが騎士団を辞めなければこうなっていたかもしれない姿ともいえる。
反面、洗脳によって誰かに決められた正義を自分の正義だと思い込んでいる姿は原作と対照的である。
- テイルズオブザレイズ
プレイヤーキャラとして登場。
初登場は第1章『結界と魔導器の世界』。
イクス達が最初の冒険で出会った人物で、後に仲間として加わる。
また、2021年6月のアスタリアとの合同イベントでは、フォームチェンジとしてアスタリアでの白き獅子「クロー」の姿が実装された(操作する際の人格はユーリ本人)。その際の術技は、義氷爪、爪破追蓮、烈砕爪破、爪牙衝、爆砕爪、竜爪翔、断空火爪、哭空紅蓮爪(断空火爪の技変化)。
本作で、幻狼華斬、ジャスタウェイ、裂墜・牙狼撃(牙狼撃の技変化)、峻円翔華斬(峻円華斬の技変化)、烈破轟乱掌(烈破乱掌の技変化)、真・ジャスタウェイ(ジャスタウェイの技変化)、驟雨双咬牙(噛烈襲の技変化)、幻狼華連斬(幻狼華斬の技変化)を新術技として習得。
魔鏡技(歴代の「秘奥義」にあたる必殺技)は「蒼破牙王撃」「爪牙竜狼破」「賀新翔鍛」「天狼滅牙・蒼炎」「導魔星越斬」「黒翼裂閃創」「爆裂義翔剣」「遷鋼狼旺陣」「狼破蒼蓮衝」、フレンとのクロスオーバー魔鏡技で「武震双閃波」、ラピードとのクロスオーバー魔鏡技で「天狼滅迅牙」。「黒翼裂閃創」は精霊装をレアリティ3まで強化すると使用可能になる。
クローとしての魔鏡技は、「爪破牙王撃」「嵐迅爪覇衝」。
- ているず おぶ ざ れいず劇場
テイルズオブザレイズ1周年記念で作られた短編アニメーション。
第2話ではスライド式のガラケーをシャカシャカさせ、第3話以降ではローウェルPというサングラスにピンクカーディガンの胡散臭いプロデューサーとして登場。「だいじょうV!」や「ナイス報連相☆」などの台詞を珍妙なテンションで口にし、リアル頭身の温泉サービスカットまで披露した。
- テイルズオブハーツ
『テイルズオブハーツ』では援技「円閃牙」を発動するとユーリが登場する。
- DLCコスチューム
以下の作品ではDLCとして、特定のキャラクター用にユーリのコスチュームが有料配信されている。
- テイルズ作品内での活躍
劇場版『テイルズ オブ ヴェスペリア 〜 The First Strike 〜』
テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー2:エステルと共にバンエルティア号に密航する形でギルドメンバーに加わる。完全なゲスト参戦のためストーリーには関わらない。TOVとの開発時期が重なったからか収録されている技が少ない。
テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー3:使える技が増え、今回はストーリーにもガッツリ絡む。
テイルズオブバーサス:ストーリー上ではTOEのファラと組んで参戦する。
プロジェクトクロスゾーン(エステルとペアユニットで参戦)
- テイルズ以外の作品への出張
『メルクストーリア』
どれもアスタリアとのコラボレーションで登場。
『アナザーエデン』
こちらはアスタリアではなく、「光陰の尾四天の星々」という独自のコラボシナリオにてクレス、ミラ、ベルベットと共に参戦。他にNPCとしてのみだがラピードも参加。常設かつ配布なので取り逃す心配はない。
☆4・Lv30で加入するが、シナリオクリア後の試練をクリアすることで☆5に昇格できる。
他3人の得物が剣の中、唯一刀を得物にしている。
性能は素直な風属性アタッカーだが、下手なガチャ産☆5キャラよりも強力。速度バフが充実しており、速度はアナザーフォースの回転にも影響する関係から、積みきった時の回転率がすごいことになる。
「守護方陣」による防御面のサポートも可能。
専用武器も入手できるが、外典で入手できる刀(量産可)の下位互換に甘んじているのが残念なところ。
関連イラスト
関連タグ
テイルズ テイルズオブヴェスペリア ヴェスペリア TOV ユーリ
パーティメンバー
他作品
- カーシュ:「クロノクロス」の登場人物。「紫のロン毛で胸元の出た服を着ている(ただし服の色は白)」「幼馴染の騎士とはライバル同士(若干フレンと似た容姿)」「デコボココンビな騎士たちから誤解を受け敵視されたことがある(「~であります」など独特な語尾)」「少年期の髪型がポニーテール」「大切な人を殺すと宣言したある人物に怒りを抱き命を奪った(攻撃して海に落とした)」など類似点が見られる。相違点として、カーシュは両親が健在で、騎士団の筆頭幹部であり、片思いしている相手がいるが、幼馴染の騎士とは死別している(幼馴染には実力でも恋愛でも何一つ勝てず劣等感を抱いていた)。普段はぶっきらぼうな口調だが領主やその娘に対して敬語を使うなど忠誠心を持つ。また殺人を犯したことについては罪悪感を抱いているが、その行いを咎められた時は「オレは殺していない」とウソを吐くなど罪と向き合えていないことが窺える。また暗殺ではなく正当防衛であり、その瞬間を目撃した人物によって事故死ということで隠蔽された。
- ユーリ・ファリエル:「アルテ」の登場人物で、名前と中の人が一緒。ただしこちらは貴族である。
- ルーファス・ブロード/ソラ・スミス:「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」の登場人物。中の人が青年期、幼少期共にユーリと同じであり素の口調や育ちもかなりそっくりなキャラクター。更に、主人公からはパッと見「下町の兄ちゃん」に見えると称された。
- ルルーシュ・ランペルージ:コードギアス反逆のルルーシュの主人公。黒髪と黒服をしており冷静沈着でありながら時には悪人を自ら裁く冷徹な面を見せているダークヒーローな主人公繋がり。親友とも呼べる幼馴染でありながら考え方の違いで敵対関係を持つことも共通している。
- ユーリ・エーベルヴァイン:魔法少女リリカルなのはの登場人物。名前が一緒だが性別は異なっている。
ヴァン・アークライド――成人している主人公、場合によっては人を殺める選択を選ぶ、組織で出世する幼馴染がいる、極度の甘党といった面で一致している。違う面といえば、ヴァンはとある事情から変身ともとれる特殊な力が存在している。
・・・そればかりか第2秘奥義の「天翔光翼剣」がヴァンのSクラフト(秘奥義)である「蒼天反照」とかなり似ている。時期的にはユーリの方が先輩だが
CPタグ
腐向け
カップやきそば現象
ボリス・ジンネマン(ルーンの子供たち/テイルズウィーバー)
外伝小説「断罪者の系譜」
ヴェスペリアシナリオ担当のひとり、 奥田孝明氏による外伝小説。
元はボイス付きノベル(現在はサービス終了)で配信され、その後文庫化された。
帝都の下町で暮らす少年、ユーリのもとに市民街からフレンという少年が母親とともに逃れてきたところから物語は始まる。
判明した彼の過去については以下のとおり
- 孤児であり、母親は物心つく前に亡くなっている。
黒髪はその母親譲りであることが明かされた(父親は本人にもわからない)。
ユーリが髪を伸ばしている理由についてフレンは
「オレが母親について知ってるのは長い黒髪だったってことだけなんだよ」
というユーリの言葉から「(もしかしたら・・・)」と想像しているが実際どうなのかは不明。
肉親を知らないユーリの「親ってどんなもんなんだ」と問うユーリに対し、フレンが「ユーリにとってはハンクスさん達(下町の皆)がそうなんじゃないかな」と答えたことで、ユーリにとってフレンも含めた下町の皆が家族ともいうべき存在になった。
- 教育を受ける環境も余裕もなかったため、フレンの母親に読み書きを教わるまで文盲だった。
- 孤児で貧しい地域に育ったため年齢が一桁のころから生きるために働いていた。
そのこつこつ貯めたお金をパーッと使って売られてしまったフレンの剣を買い戻すシーンは、ゲーム本編でお金が溜まった際のスキットでの言動とリンクしている。
- 下町の孤児たちの家である“我が家”で暮らし、成長してからもフレンと共にそこで小さな子供達の世話をしていた。この頃から料理好きで、たまに砂糖が手に入ると子供達のためにお菓子を焼いていた。
- 当時の下町は水を得る術が遠くの“滝”から運ぶしかなく、幼いユーリも労役を手伝っていた(水問題については後に、昔の遺跡である広場の噴水(水道魔導器)によって解消される)。
ヴェスペリア本編冒頭で水道魔導器が壊れ大騒ぎになっていたのはこのためでもある。
タイトルの通り、下町をとりまく大事件によって理不尽に怒り、正義の有り方に思い悩み、本編内での彼の行動の思想的下地ができあがっていくことになる。