「友に誓った!変えてみせると!!」
タグ登録数は「フレン」の方が圧倒的に多い。
概要
年齢21歳。身長180cm。武醒魔導器は鎧の胸部。
CV:宮野真守
金髪碧眼の青年。
帝都ザーフィアスを拠点とする帝国騎士団に所属する騎士。主人公のユーリとは物心つく前から一緒に暮らしていた幼馴染。兄弟同然で、喧嘩も多かったが基本的に仲は良く、何でも半分に分け合っていた。自由奔放で、騎士団を辞めたあと下町で燻っているユーリを心配している。
作中では中盤あたりまで立場の違いや考え方の違いによってユーリとは対立関係にある。
エステルは、本編が始まる2〜3年前にフレンと知り合う。身分・騎士団・評議会などのしがらみに関係なく、エステルはフレンの事を頼りにしている。このことは劇場版にて詳しく描かれている。城に籠っていたころから話す機会が多かったエステルによれば、ユーリのことも話題にのぼっていたらしい。
そのことはエステルが「フレンはユーリのこと~と言っていました」と度々口にすることから確認できる。中には「ユーリに女性心理を気遣う繊細さはありませんってフレンが言ってました」など、どんな流れでそんな話になったのか気になるものも。
また、次期皇帝のヨーデルも「フレンが言っていました」とユーリのことを語る台詞があることからフレンはヨーデルにもユーリの話をしているようである。
ゲーム開始時は騎士団小隊長で第二部冒頭にて隊長に昇格。公式の原画や立ち絵などで描かれている格好は隊長になった時の格好である。さらに終盤では騎士団長代理(事実上、騎士団長職と変わらない)に昇格するというかなりのスピード出世を遂げている。そのためパーティ内での地位はエステルに次いで高くなる。ED後は正式に騎士団長として就任し、騎士団改革に乗り出すことになった。
PS3版では後のネタバレになるためか、ガスファロストでパーティに加わる時期において、ステータス画面にフレンの立ち絵が表示されない。
ストーリー序盤における当面は彼に会うことが目的の1つとなる。
終盤でのユーリとの一騎打ちは本作屈指の名場面として名高く、燃え曲として人気の高い戦闘BGM『火花散らして』も相まって非常に熱くさせてくれるイベントとなっている。
性格
真面目で誠実。
命を狙われる中で仕事もきっちりこなす反面、堅物で融通が利かないが、下町の人々を中心に人望は厚い。平民出身なので、キュモールやラゴウのような権力を笠に着て庶民を見下す貴族には目の仇にされてしまう事も。
礼儀正しく気性も温厚で気品もあり、騎士としての素養はあるものの、いざというときの手段が「体当たり」というのは、さすがユーリの親友といったところ。
フレン自身は「ユーリの親友である自分は常識人という評価はされないと思っている」と自覚している。
常識人ではあるが、稀に天然ぽく無自覚にボケをかますことがある。
皇帝家に仕えている身であるため、皆がエステリーゼを「エステル」という愛称で呼ぶ中で唯一「エステリーゼ様」と敬称付きで呼んでいる。
基本的に料理そのものはそこそこできるが、かなりの味音痴であり、『レシピ通りに忠実に調理さえすれば素晴らしい仕上がりになるものの、独自のアレンジを加えたり、レシピから外れたオリジナルの料理を作らせてしまうととんでもないことになってしまう』。
言い換えると、他者の味覚では普通に美味しく仕上がっているにもかかわらず、フレンにとっては「個性が足りない」・「味がぼやけている」という感想になり、自分が満足する仕上がりになるまで、突飛な具材と組み合わせたり、香辛料をドッサリかけたりするなどして、結果的に悲惨な味付けにしてしまうことが多い。
ゲーム中のスキットでも、ユーリからは「あいつにレシピから外れたオリジナル料理をやらせたら世界中が血涙に染まるぜ」(byレディアントマイソロジー3)、カロルからは「美味しいか破壊的なマズさか、差が激しいから怖いんだよね」、パティからは「料理にスリルは要らんのじゃ」と評されている。また、ハンバーグを作った際には現状の味付けに満足できず香辛料を更に足そうとした際に、ジュディスから「味のキツいソースをかけたら素材の風味が台無しよ?」と窘められたこともある。
『DJCD テイルズリング ヴェスペリア コミックマーケット83リミテッド』収録のスペシャルドラマ「ユーリのケーキ屋修行?」にて、騎士団の捜査の関係からケーキ屋の手伝いをすることになった際には「チョコレートの苦みを活かすためにザッハトルテにピーマンを入れる」という突飛すぎるアイディアを店主に提案し、店主から「そんな店がどこにあるんだ?!」と至極真っ当なツッコミを食らっている。
このため、ゲーム上の性能では、料理の成功率はパーティ中最も低い反面、成功すれば効果が2倍になるうえ、同じ料理を連続で作った時の効果下降補正無効という極端な設定になっている。
ユーリとの関係
基本的に誰にでも優しく接するがユーリに対しては親友ゆえ遠慮がない。
- 賞金首になったユーリを問い詰めるより先にいきなり背後から剣で斬り付ける
- 「大丈夫、ユーリなら耐えられるはずだ」と自信満々で新しく習得した技の実験台にしようとする
- 騎士見習い服姿のユーリを見て爆笑する
- ユーリの正装を渡しに来て「無理やり荷物にねじこんでください。そこまで僕はあいつの面倒を見きれません」とエステルに頼む
……等々、扱いが雑な部分があり、他人には見せない顔をのぞかせることがある。
「僕はただ、ユーリに前に進んで欲しいだけなのに。いつまでもくすぶっていないで」という思いから強い言葉をぶつけてしまうこともあり「またやってしまった・・・」と後悔を口にすることも。
ユーリに騎士団に戻って欲しいようだが、「残念だけど自由な姿の方がユーリには似合うね」というのも本音であり複雑な思いを抱いている。
OPテーマ「鐘を鳴らして」の英語版「Ring a bell」の公式日本語訳はフレンからユーリへ向けたものになっており、
「君が暗闇に居る時 僕は光でなくてはいけない」
「君がここに居てくれたらと思う そして僕の恐れを振り払ってくれたらと」
「もしも傷ついているなら 泣いて そして言うんだ
君は僕の片割れなんだって分からない?って」
などと自分と離れて違う道を行く親友への切実な思いが歌われている。
ユーリの項も参照。
ゲーム中での扱いと性能
武器は剣で、サブウェポンは盾。ジョブとしては魔法剣士タイプ。
Xbox360版では終盤でユーリとラピードと組むたった1度のバトルにしか参加しなかった上に「ムーンセレクタ」がないと操作もできないというメインキャラクターの割には扱いが不遇だったが、PS3版では物語途中で何度かゲスト参戦した後、最終局面にて永続加入となった。そのためXBOX360版で使用できた術技に加えて多くの術技・秘奥義・スキルが習得可能になっている。
PS3版では剣術・魔術・回復を行うバランス戦闘型の魔法剣士タイプ。
技は敵をダウンさせるものが多く、うまくコンボを繋げるのにはコツがいる。魔術は数こそ少ないがエステルと同じく光属性が主体で、回復系の魔術も習得する。また、単体の体力を75%回復する「キュア」を覚える。フレン専用の魔術で自身の前方に極太のビームを照射する「ディバインストリーク」は、発動時のインパクトからプレイヤーに「フレンレーザー」と呼ばれ、後の「ツインブレイヴ」では制作スタッフが別名としてこの名前を挙げていた。
さらに「パリィ」や「エナジーコート」など習得するスキルの関係で、最終的にはパーティ内でトップの防御性能を持つ(普通に育てた場合のステータス上はエステルが最も硬い)。難易度アンノウンでボスに挑み、即死級の秘奥義を喰らってもフレンだけは生存するということも珍しくない。近くにいる仲間のTP消費の何割かを肩代わりする「ディボーション」など、役職上か性格か、周囲にマイナスイオンでも振り撒いているかのようなサポートスキルが多い。
AIに任せても戦闘中の動きがよく、防御やサポート面でも非常に頼れるキャラクター。
その他
製作者によれば「フレン」という名は英単語の「フレンド(friend)」を元として命名されている。キャラクターコンセプトは「典型的なRPGの主人公」となっている。
上記のようにXBOX360版では主要キャラクターだがパーティには加わらず、物語終盤のイベントバトルで一時加入するのみで、後にPS3に移植されるにあたって追加キャラクターのパティと共にパーティに永続加入することとなった。
新規キャラのパティに加えて、フレンが物語途中で何度かゲスト参戦した後にパーティに永続加入するという設定に変更されたため、その影響で物語の流れがXBOX360版とは微妙に変わっており、本編で流れる一部のアニメーションムービーにも修正が加えられている。特にエンディングは大幅な描き換えに加え、セリフも新規のものとなっている。
一部のサブイベントではXBOX360版のものがそのまま流用されている場面もあり、パーティにいるのにもかかわらずフレンとパティだけがそのシーンに登場しないということもある。
PS3版のパッケージではユーリと共に中央を飾っているが、キャラクター紹介では最初の段階で公開され、ユーリが王道の主人公像から外れたダークヒーロー的な立ち位置であったことや彼との対比が強調されている。
劇場版アニメ『The first strike』
ユーリと共に騎士団に入団して間もない頃の様子が描かれている。
ファイナスという名の父親がおり、すでに亡くなっていることが判明する。同じく騎士であり、家族や街の住民を守るために命令に背いた結果亡くなってしまった父に複雑な心境を抱いている。そのため、人間的に未熟だったこともあってかゲーム本編よりも神経質で直情的な面が顕著になっており、命令遵守にこだわっている。正反対なユーリとは何度も衝突し、殴り合いの喧嘩もしている。
その他の作品での出演
『レディアントマイソロジー3』でも振り回され体質は変わっていない。ユーザー間で「似ている」と言われ続けたガイ・セシルとのやり取りは多少なりとも実現している。だが実際並んでみるとあまり似ていないという声も……。
騎士繋がりのためか、「グレイセス」の主人公アスベルの上司でもある。
味音痴設定は外伝作品にも健在であり、『レディアントマイソロジー3』ではファラのタバスコオムレツを「これぐらいが丁度いい」として普通に食べていたり、アーチェ、リフィル、ナタリアといった料理下手な面々の作った料理を平気な顔で食べている(挙げ句の果てには、リフィル達の料理を「独創的で味わい深い」と肯定的に評価しており、フレンの味音痴を知らず「隊長がそう言うなら自分も!」とその言葉を信じて料理を口にしたアスベルが犠牲になってしまう。哀れ)。
『プロジェクトクロスゾーン』では、コスチュームやひねくれた性格、種族など色々な意味で濃い自軍メンバーの中で、剣と盾を装備する真面目で実直な騎士という、数少ない正統派かつ王道なキャラが逆に個性となっている。
振り回され体質は変わらず、転移先ではデビロットに振り回され、戦闘時も掛け合い相手次第によって振り回されることが多い。ゼロのゼットセイバーに興味津々に自分の武器に使えないかなと話している。なお、ゼロは「無理だ、これは俺にしか扱えん」と返している。
『テイルズオブザレイズ』内にて行われた第1回「推しキャラ投票キャンペーン」で上位にランクインしたため、参戦の検討が決定した。そして終章前編で名前のみだが登場し、マークの仲間の一人である事が判明。メルクリアと呼ばれる人物と共に行動している模様。
さらに、「ミラージュ プリズン」編のOP及び公式サイトのキービジュアルに登場。ミラージュプリズン編4章では、デミトリアスの側近のアスガルド帝国騎士団長となっている事が判明。更にミラージュプリズン編5章で、ビフレスト皇国皇太子ウォーデン及び皇女メルクリアの護衛役だった騎士バルドの魂を入れられたリビングドールと化していた事が判明、ユーリの怒りを買った。
しかし、実はフレンは、リビングドール計画の全容を予めバルドから聞かされており、そのうえで彼が自分の体に乗り移る事に同意していた。更に、初期のリビングドールは心核(精神)を抜き取られていない為、バルドの精神とは共存状態にあり、ミラージュプリズン編での動きも知りうる範囲の事は把握していた。
その後、リビングドール計画を止める為に一行の内通者として行動し、バルドが自身の体から抜けてしばらく経過したミラージュプリズン編終章「正義の鼓動を持つ騎士 終わりと始まり」で加入。
本作で、魔皇響刃(魔皇刃の技変化)、ディバインシールド(ディバインストリークの技変化)、十六夜聖斬(光破旋衝陣の技変化)、ミストラルスピリッツ(ミストラルソウルの技変化)を新術技として習得。
魔鏡技は、「鋼破武神導」「炎覇竜翼旋」「蒼凰絶波衝」「昂翔閃裂導」、ユーリとのクロスオーバー魔鏡技で「武震双閃波」。
「昂翔閃裂導」は精霊装をレアリティ3まで強化すると使用可能になる。
関連イラスト
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テイルズオブヴェスペリア ユーリ・ローウェル エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン ラピード カロル・カペル リタ・モルディオ レイヴン ジュディス パティ・フルール
アレクセイ・ディノイア ヨーデル・アルギロス・ヒュラッセイン
ダリオ:クロノクロスの登場人物。若干フレンと似た容姿で、同じくユーリと類似点のある幼馴染のライバルがいる。
向坂雄二:同じく名前の由来が「友人」の主人公の幼馴染キャラ。なお、中の人はユーリと同じ。