概要
CV:小杉十郎太
帝国騎士団の頂点に君臨する帝国騎士団長。42歳。
表向きには厳しいながらも実直な人物で、エステル曰く「帝国騎士の鑑の様な人」。
評議員に名を連ねていた没落貴族・ディノイア家の出身で、先祖とは違い騎士団の門を叩く。御前試合で優勝して騎士団に推挙されるなど、若い頃から傑出した能力を持っていた。
統率力はもちろん、知識や実力も兼ね備えた名実共に帝国最強と言える人物。直属の親衛隊を組織し、フレンさえ心酔する高いカリスマ性も持つ。また、権謀術数や判断力にも長けている。
だが裏の顔は独善的で目的の為には手段を選ばぬ冷血漢で、本編で起きた数々の事件は全てアレクセイが裏で糸を引いており、同作における黒幕である。
本来なら人魔戦争で死んでいたシュヴァーンやイエガーに心臓魔導器を埋め込んで、その後も野望の為に従わせたり、魔導器無しで術が使える『満月の子』を人工的に作るために某海賊ギルドを平気で犠牲にした辺りから、その非道さが窺える(そして、その件で仲間の命どころか誇りまで奪われたアイフリードからは激しく憎まれている)。
元々の彼は、野心と陰謀の渦巻く帝国を憂慮し是正せんとする高潔な意思の持ち主で、就任当初は腐敗した帝国を変えるべく平民騎士の重用など改革を少しずつ推し進めていた。ジュディスとリタの父であるヘルメスとは友人にして出資者であり、ヘルメスもアレクセイの人柄を信じいた為に自身の死を悟った時にアレクセイに研究成果を託していた。アレクセイがシュヴァーンやイエガーを蘇らせたのも本心からの善意であり、廃人になっていた二人を見てそれ以降心臓魔導器を使うことをやめていた。しかし人魔戦争の悲劇とその後に続く評議会との政治闘争によって、多くの心ある部下や努力の成果を失い、現実が一向に変わらなかった事に絶望。(詳細は小説『虚空の仮面』を参照)
それからは他者を犠牲にすることを厭わず、帝国へ変革をもたらすという名目で自らの覇道を進まんとする悪漢へと変貌してしまった。
本性を現してからはどこか自暴自棄にも感じる開き直りぶりで悪逆の限りを尽くし、手中に収めたエステルの力で、究極の魔導器と云われる『ザウデ不落宮』を出現させる事に成功。
災厄を打ち破ったとされるその力をもって世界征服を成し遂げようとするが、凛々の明星との闘いの末にその機能を解き放った結果、現れたのは倒された筈の災厄『星喰み』。
兵器と信じていたザウデの正体が、星喰みを隔離する結界魔導器であった事に気づいたアレクセイは、自身が逆に世界滅亡の引金を引いてしまった事実に自嘲と自棄の高笑いを上げ、その態度にブチ切れたユーリに斬られ致命傷を負う。
誰よりも太平の世を実現しようと奮闘し苦悩し続けた結果、待っていたのはかつてない程に世の平穏を乱し荒らした大悪党としての最後。死を悟った彼はそんな自らの人生に一筋の涙を流しながら、崩落してきた巨大魔核の下敷きとなって死亡した。
その後、帝国騎士団長の地位は、代理という扱いではあるが実質フレンが引き継ぐことになり、本編後は正式にフレンが騎士団長となった。
前日談に当たる劇場版にも少しだけ登場しており、この映画における黒幕はアレクセイとは別にいるものの、ゲーム本編を知るプレイヤーならば本当の黒幕はアレクセイであるということがわかるようになっている。
戦闘面
秘奥義は「閃覇嵐星塵」。所持する「偽剣デインノモス」の力を開放し、広範囲に光を拡散させて敵を葬る。
演出は迫力がありかなり広範囲をカバーするため強力なのだが、秘奥義発動時の「舞い飛べ聖剣!」という掛け声が「まいたけ政権」にしか聞こえないという声が相次ぎ、いつの間にか彼自身を指して「まいたけ」と呼ぶ風潮まである。
どうしてこうなった…
しかしながらネタ扱いされながらも、前述のまいたけ政権を凄まじい頻度でぶっぱなし、それ以外にも強力な攻撃を数多く扱うためボスキャラとしては普通に強く初見で勝つのは結構難しい。伊達に帝国の騎士達をまとめ上げていなかったことはよくわかる。
外伝作品出演
フェアリーズレクイエム編14章で、アスガルド帝国のテルカ・リュミレース領の領主として具現化されていた事が判明。
関連イラスト

関連タグ
テイルズオブヴェスペリア アレクセイ
シュヴァーン・オルトレイン レイヴン イエガー
全ての元凶 だいたいこいつのせい まいたけ 闇堕ち