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かつて星のみた夢が、闇をしりぞけ、ひとつの未来を生んだ。

しかしそれは新たな悪夢の幕開けでもあった…。

伝説の「凍てついた炎」をめぐり、龍と人と運命の、時空を越えた最後の闘いが始まろうとしていた…。


概要編集

1999年11月18日にスクウェアよりプレイステーション用ソフトとして発売されたRPGで、『クロノトリガー』の続編。

2011年7月6日にはゲームアーカイブス配信も開始されている。

2022年4月7日に初のリマスター版『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』が配信。Nintendo SwitchPlayStationXboxOneSteamでプレイできるようになった。

ストーリーに追加要素はないが会話時に表示されるイラストが一新されているなどシステム面で変更がある。

また、シナリオの各所に当時のネットワークでは突破の難しい(気づきの点で)ポイントがちりばめており、トゥルーエンドの条件に関してはみんなのトラウマレベルの難易度の高さと言える。


キャッチコピーは『殺された未来が、復讐に来る』。キャッチフレーズは『1999年、スクウェアが送る最後のファンタジー』。


発売されて二十周年の2019年8月7日にサントラのリバイバル版が発売。


2021年12月9日にはアナザーエデンとのコラボが行われ、セルジュ(CV:下野紘)、キッド(CV:豊口めぐみ)、ツクヨミ(CV:ゆかな)がプレイアブルキャラクターとして登場。異なる世界にてヤマネコとの新たな戦いが描かれる。

更に2022年4月27日には追加のサブクエストにて星の子(CV:小桜エツコがプレイアブルキャラクターとして登場。クロノクロス本編で語り尽くされることのなかった真実が、22年の時を経て今ここに判明する。


アルティマニアによれば、もともとゼノギアスがクロノ・トリガー2という企画から発足しており、ゼノギアス制作後に改めてクロノ・トリガーの続編を作るべく発足したのがクロノ・クロス制作チームでとのこと。そのため本作にはゼノギアスとの類似点が多々存在し、戦闘システムもそれをものを発展させた形となっている。


前作との関係編集

前作ではタイムトラベルをテーマとしていたが、今作はパラレルワールドをテーマとしている。プレイヤーは「主人公セルジュ(名前は変更可能)」となって、自分が生きている世界と死んでいる世界を行き来して冒険する。

また、本作自体がクロノトリガーのパラレルワールドとされており、普通の続編とはかなり毛色が異なったSF設定が特徴。


前作の時間軸を含めた過去、現在、未来を絡めることでパラレルワールドができ上がっているので、すべての事象を把握しないと非常にわかりにくい構図になっている(下記の歴史年表を参照)。


本作では『トリガー』の開発に携わっていた鳥山明と堀井雄二と坂口博信は関わっておらず、前作でメインシナリオを勤めた加藤正人が監督・脚本・演出を担当。そのためか前作とはかなり雰囲気が異なる(ただしモンスター等鳥山明の名残が垣間見えるものはある)。

一見すると「クロノトリガーの続編」とは気付きにくいが、プレイしていくうちに前作と密接な関係があることが明かされていくようになる。最も「2」ではなく「クロノクロス」というタイトルになっている事でも分かるが一部の設定を借りた別のゲームと考えた方が遊びやすい。


ゼノギアスほどではないが、本編では描写されていない事柄が多く、また前作「クロノトリガー」との関係も把握していないと『クロス』の物語を理解することは不可能に近い。より物語を深く知りたければ『アルティマニア(ゲーム内で語られなかった設定)』や『設定資料集(裏設定)』は必読。


また「ラジカルドリーマーズ」の設定や展開の一部が反映されている。セルジュ、キッド、ヤマネコや凍てついた炎などが該当する。



開発までの経緯編集

当初はゼノギアスが「クロノ・トリガー2」という企画から始まっていた。しかし「ゼノギアス」制作後にチームが再編成され、改めて「クロノ・トリガー」の続編を作るべく発足されたのが『クロノ・クロス』の制作チームである。そのためクロノ・クロスは「ゼノギアス」のフォーマットを再利用したような点が数多く見られ、戦闘システム、イベント、世界設定なども「ゼノギアス」との類似点が多々存在する。


「ゼノギアス」のデモムービーで使われていた、「さあ、愛に血を流させてやろう! 地獄の海のように、紅く……深く……!」という台詞も、「ゼノギアス」本編ではなく、クロノ・クロス本編にて使用された。


登場キャラクター編集

仲間キャラクターは総勢45人とかなり多い。ただし最終的に仲間の数は44人になる。

また44人にするためには周回プレイを重ねる必要があり、最低でも三周目からとなる。


メインキャラクター編集

セルジュ
全員集合
主人公。アル二村の家事手伝い。17歳。いつも無口。
キッド
【クロノクロス】キッド
ヒロイン。素直になれないオレっ娘盗賊。16歳。
ヤマネコ
ヤマネコ様
セルジュとキッドの宿敵。
ダークセルジュ
ダークセルジュ
世界の敵。17歳。仲間にはならない。
ツクヨミ
月までぶっ飛ばしてやる
蛇骨館の宮廷道化師。外見年齢18歳。終盤で離脱して二度と戻って来ないが、実は……。

仲間キャラクター編集

仲間にできる時期を意識した順番で記載。

レナ
23周年
セルジュの幼馴染。お転婆で気が強い。16歳。
ポシュル
ホ。シュル
レナの親友。犬?(♀)
ラッキーダン(ハッピーダン)
ラッキーダン
自我を持つ藁人形。実は呪いの人形。
アルフ
クロノクロス  アルフ
仮面の魔術師。マヂックギルドのホープ。26歳。
スラッシュ
スラッシュ
ヴィジュアル系吟遊詩人集団マジカル・ドリーマーズのリーダー。19歳。
ピエール
ピエール様
自称勇者のナルシスト。23歳。
コルチャ
センシティブな作品
海の運び屋。キッドのことが好き。16歳。
ラズリー
おめでとうございまする~~~
ボクっ娘妖精。
メル
無題
コルチャに想いを寄せる妹分。10歳。
ママチャ
[pixivimage::s]
コルチャの母親。肝っ玉おかん。38歳。
グレン
グレン
アカシア龍騎士団の騎士。リデルの護衛。20歳。
ドク
ドク先生とオルハさん
ガルドーブの村医者(画像左)。過去に患者を死なせており自分に自信がない。27歳。
ジルベルト
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元プロレスラーの霊媒師。体重はヘビー級。33歳。
スカール
センシティブな作品
元サーカスのピエロで今は骨。32歳。
ルチアナ
Luccia
マッドな美人天才科学者。28歳。
改良種フィオ
クロノクロス(か)
人型植物(♀)。5歳。
ツマル
ツマルところなんですの?
新種のモンスター(♂)。「ですの」口調だけど男。
スプリガン
・・・?
魔族の老婆。224歳。
ラディウス
ラディウス村長(昔絵
アルニ村の村長。元アカシア龍騎士団四天王。62歳。
ザッパ
ザッパ
ガンコな鍛冶師。カーシュの父親で元アカシア龍騎士団四天王。52歳。
バンクリフ
うわっ…僕の年収低すぎ…?
こまっしゃくれた貧乏少年。14歳。
イシト
ISHITO
パレポリ軍特殊部隊“黒き風”の隊長。26歳。
キノコ
クロノクロス(き)
キノコ(♂)。方言で喋る。元はエレメントショップの店主でリサの父親。
龍の子
龍の子
赤ちゃんドラゴン(♂)。作中唯一の龍族。0歳。
星の子
星の子
宇宙人(♂)。
スネフ
自称・魔術師(奇術師)。53歳。
ジャネス
あい らぶ にんじん♪
世にも珍しいウサギの亜人。モンスタートレーナー。22歳。
イレーネス
センシティブな作品
人魚の少女。16歳。
オーチャ
クロノクロス(お)
ママチャの兄で炎の料理人。44歳。
ギャダラン
gyadrun
パレポリ軍に造られた暗殺用の人造人間。26歳。
ファルガ
潮の香りが恋しいぜ…
海賊のキャプテン。40歳。
蛇骨大佐
大佐
エルニド諸島の領主。大陸に名を響かせる大剣豪。57歳。
リデル
蛇骨館のむすめ
領主の娘。ダリオの婚約者。24歳。
カーシュ
【TM6新刊】むがががが!!!!
アカシア龍騎士団四天王のオレ様な騎士。27歳。
ゾア
ゾア
アカシア龍騎士団四天王の鉄仮面の騎士。28歳
マルチェラ
センシティブな作品
アカシア龍騎士団四天王の幼女騎士。9歳。
ミキ
風と星と波と
マジカル・ドリーマーズの踊り子。19歳。
リーア
リーアのドラゴンライド
幼女な原始人。6歳。
スティーナ
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美人巫女さん。24歳。
オルハ
センシティブな作品
酒場の店主で女格闘家。23歳。
カブ夫
カブ人間(♂)。3歳。

サブキャラクター編集

マージ
セルジュの…
セルジュの母親。美人な未亡人で17歳の息子がいるとは思えないほど若々しい。アナザーでは死亡している(恐らくヤマネコに殺されたと思われる。設定資料では「失踪した」と表記)。セルジュに対して「伝えるべきことは普段から伝えた方がいい」と説いたり、変わり果てた息子を見ても信じてくれたりと人格者。反面、ストーリーには一切絡まない。
ワヅキ
[pixivimage::s]
セルジュの父親。10年ほど前に失踪した。
シュガールソルトン
漢は肉弾戦あるのみだ!
アカシア龍騎士団の凸凹コンビ。太っちょなのがシュガール(画像左端)、細面なのがソルトン(画像右端)。
ダリオ
聖剣と魔剣
アカシア龍騎士団四天王最強にしてグレンの兄(画像右)。
ガライ
無題
元アカシア龍騎士団四天王最強にしてダリオとグレンの父親。故人。
リサ
エレメントショップの看板娘
テルミナのエレメントショップの看板娘。セルジュに好意を持つ。ストーリーには絡まない。

重要人物編集

ガッシュ
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理の賢者。時の預言者を名乗る老人。
ミゲル
クロノクロス 運命に囚われし者たち
レナの父親。運命に囚われた男。
フェイト
夢見る運命
運命を操る神。本作の黒幕の一人。
龍神(六龍神)
水を統べる者【メイキングもどき付】
エルニドにおける信仰の対象。
???
時の水面で
古代に繁栄を終えた魔法王国ジールの王女。


ネタバレ編集

以下はクロノクロスの重大なネタバレを含みます!








































ストーリー編集

 A.D.1020年。ガルディア王国が滅び、パレポリが権力を握ってから15年の歳月が流れた。

セルジュは幼馴染のレナとオパーサの浜にやって来たところ、謎の声に名前を呼ばれ意識を失ってしまう。いつの間にかレナの姿はなく、村へ戻るも誰も「セルジュ」のことは知らないという(レナはかすかに覚えていた)。レナから「亡くなった幼馴染」の墓参りをお願いされ、墓に行ったセルジュが見たのはなんと「セルジュの墓」であった。そこへ謎の青年カーシュとその従者シュガール、ソルトンが現れ、セルジュは拉致されそうになる。しかし、駆けつけた旅の娘キッドが加勢したことでカーシュたちを退けた。


 その後、セルジュは大都市テルミナにてカーシュなる人物がアカシア龍騎士団に所属しているという話を聞く。意外なことにセルジュを狙っていたのは、このエルニドを守る騎士団であった。真実を知るべくセルジュは、エルニドの領主・蛇骨大佐の館へと忍び込む。そこでセルジュは、「時の預言者」を名乗る老人と出会う。彼が言うには、ここは「セルジュが死ななかったことで分岐したもう一つの世界(ANOTHER WORLD)」であるという。その話を聞いた後、更に奥へ進むと宮廷道化師の少女ツクヨミが現れる。彼女はセルジュに「あの人に逆らうとただじゃすまないよ」と引き返すように何度も訴え、キッドと一緒にいると苦労する羽目になると忠告して立ち去って行った。

館の奥では蛇骨大佐の友人ヤマネコが待っていた。彼こそがカーシュに命じ、セルジュの拉致を目論んだ男であった。闘いの中劣勢を強いられた一行だが、キッドが蛇骨大佐の娘リデルを人質にしたことでその場を切り抜ける。しかし、ヤマネコはリデルを無視して攻撃を敢行。キッドはヤマネコの凶刃からリデルを庇い、負傷してしまう。


 ガルドーブの少年コルチャの協力により、一行はガルドーブへと逃亡。難を逃れたと思ったのもつかの間、キッドは刃に塗られていたヒドラの猛毒に倒れ、余命いくばくもない状態になってしまう。キッドを助けるか、諦めるかを決断した後、セルジュはヤマネコを追って古龍の砦を目指す。


道中、行く手を阻んだ四天王カーシュ、ゾア、マルチュラを撃退。古龍の砦にて蛇骨大佐を退け、ついにヤマネコを追い詰める。だが、ヤマネコは「龍の涙」を用いた儀式によりセルジュと己の精神を入れ替えてしまう。セルジュはヤマネコに、ヤマネコはセルジュになってしまった。ヤマネコの目的はこの場で儀式を行い、セルジュの肉体を奪うことにあった。

入れ代わりを知らないキッドの一撃により倒れたセルジュは、そのまま「セルジュ」にトドメを刺されそうになる。しかし「セルジュ」の言動に不審を抱いたキッドが詰問したことで、代わりに彼女が凶刃に倒れてしまう。用済みとなったセルジュは「セルジュ」の手により葬られ、異次元空間カオスフィールドへと送られてしまった。


 セルジュはヤマネコの従者だったツクヨミを仲間に加え、カオスフィールドから脱出。ヤマネコを追うべくキッドの所有物「星色のお守り袋(の中にある時のたまごの試作品)」を用いてANOTHE RWORLDへ向かおうとするが、次元を移動することができない。そこでHOME WORLDの故郷アル二村を訪れるが、村長ラディウスに悪党と誤解を受けてしまう。ヤマネコはこっちの世界にも存在しており、悪事を働いていたのだ。戦いの末、説得しラディウスを仲間に加え、一行はテルミナを目指す。だが、この世界の蛇骨館は火事によって崩壊していた(アルティマニアによれば、落雷かパレポリの内偵により不始末が理由として語られている)。その場所で一行は、パレポリ軍のエリート部隊「黒き風」の隊長イシトと遭遇。ラディウスの説得もあり、イシトの理解を得られ、「あらゆる願いを叶え、傷も癒す輝石」凍てついた炎に関する情報を得る。

ヤマネコはパレポリ軍に凍てついた炎の情報を流して懐柔し、「死海」にあると語っていたという。HOMEのヤマネコとツクヨミは蛇骨大佐らと共に死海へ向かい、行方不明となっていた。ラディウスはヤマネコの計画を知るべく死海へ向かうことを提案。真実を知るべくイシトも仲間となった。


 死海は猛毒を含んだ珊瑚礁に囲まれており、エルニドで最も近づいてはいけない場所と言われていた。死海に入る方法を求め、マブーレの賢者のもとを訪れたが、彼は歓楽船ゼルベスのギャンブルにより借金を背負っていた(実はファルガに拉致されていた)。ファルガとのインチキルーレットに勝利し、グランドスラムに入る権利を得、そこにいた賢者を訪ねる。説得の末、死海に入る手段を得たが、入り口は赤き魔剣グランドリオンが放つ瘴気によって封鎖されていた。亡者の島に安置されていた聖剣イルランザーでグランドリオンに対抗しようとするが、イルランザーのかつての使い手ガライの亡霊が出現。実は過去、ラディウスはグランドリオンを手にしたことで狂気に囚われ、親友ガライを殺害していた。ラディウスを「裏切り者」と罵り刃を向けるガライ。セルジュたちはガライの試練を乗り越え、イルランザーを持ち出すことを許された。


死海は時間が止まったような状態になっており、中心には未来の建造物が入り混じった「滅びの塔」があった。そこで待ち構えていたミゲル(セルジュの父ワヅキの友人)と邂逅し、ここが「殺された未来(歴史改変によってなかったことにされた未来)」であり、タイムクラッシュ爆心地であることを教えられる。この世界の蛇骨大佐たちは命を失い、死海に取り込まれ、永遠を生きる住人と化していた。ミゲルはセルジュたちにも永遠を生きる権利があるとして仲間になることを提案するが、拒否されたため戦闘となる。ミゲルを倒したことでANOTHERへの移動が可能となった。しかし、死海に眠る凍てついた炎を敵に渡すくらいならばと、ヤマネコにより死海は消滅してしまった。実はヤマネコはミゲルを通して並行世界への移動を妨害していたのだ。


 ANOTHER WORLDではセルジュの肉体を奪ったヤマネコが破壊活動を行っていた。テルミナを訪れたセルジュは、四天王カーシュとゾアと遭遇。蛇骨館を占拠していたパレポリ軍にリデルが捕まったことを聞く。そこでカーシュから強引に協力させられ、一行はリデルを救出した。こうして蛇骨大佐や四天王の信頼を得、彼らを仲間にした。

直後、キッドとヤマネコが一行を襲撃。キッドは復讐のため「ヤマネコ」に刃を向ける(この時のキッドは別の人格が表出しており、セルジュの知るキッドとは別人である)。周囲を敵勢で固められるが、海賊のキャプテン・ファルガの協力により窮地を脱し、セルジュたちはそのまま海賊船天下無敵号まで撤退した。


 キッドが敵になったことでセルジュは彼女と旅をした時間に想いを馳せる。そこでツクヨミから元の姿へ戻るためのヒントとして「龍の涙」という言葉を告げられる。早速セルジュはHOMEのガルドーブへ安置された龍の涙を求めるが、巫女スティーナに拒否される。そこで両方の世界に存在する六龍神たちの試練を乗り越え、彼らから力を授かる。その証をスティーナに見せたことで龍の涙を借り受ける権利を得、再び古龍の砦で儀式を行おうとするが、そこへヤマネコが阻みに現れる。ヤマネコを退けたセルジュは龍の涙の力で本来の姿を取り戻し、かつての仲間たちを迎え、すべてが始まった場所である神の庭へと向かう。


神の庭には時間要塞クロノポリスと呼ばれる建造物(研究施設)があった。ヤマネコの正体は、このクロノポリスを統括するメーンコンピューターである「フェイト」であった。14年前、セルジュは神の庭に迷い込み凍てついた炎と接触。このため凍てついた炎はロックされ、セルジュしかアクセスできなくなっていた。フェイトは自分が炎を手にするためセルジュの肉体を奪ったのだった。偽物が本物に勝てるわけがなく、炎を巡る戦いはセルジュが制し、フェイトは神が死ぬという事実に驚愕しながら消滅した。


直後、「もうひとり」のキッドは凍てついた炎を前にし、クロノポリスに関する正体の一端を語る。前作「クロノ・トリガー」の主人公たちに倒される可能性を知ったラヴォス(宇宙から飛来した生命体)は、A.D.2400(未来)から凍てついた炎を呼び寄せようとした。その結果、クロノポリスとフェイトは巻き込まれる形でこの時代へ転移してしまった。

そして、クロノポリスと未来人たちに危険を感じた「星」は、対抗するべく並行世界のA.D.2400から星の塔(ディノポリス)を呼び寄せた。この星の塔と共にやってきたのが龍人であり、彼らの正体は恐竜人のリーダー・アザーラの子孫たちであった。更に言えば六龍神の正体は、龍人が誇る生体マシン(星のエネルギーの集合体であり自然そのもの)だったのだ。


 1万年先の未来に存在していた未来人たち。そして、同じ時代の並行世界にて繁栄を遂げた恐竜人の末裔・龍人。遠い昔に殺し合った二種族は、この時代でも戦いを繰り広げることとなった。結果、未来人側が勝利。フェイトは凍てついた炎の力によって六龍神たちを分割・封印し、その力を利用し始めた。それこそが「エレメント」である。


 エルニド諸島は元々は龍人が住まう地域であり、当時は「神の庭」と呼ばれていた。しかし、フェイトが龍神を封印したことで新たな「神」となったため、フェイトが住まう海域が「神の庭」と呼ばれることになったのだった。そしてエルニド諸島には、フェイトによって記憶を消された未来人たちが住むこととなった。フェイトはタイムパラドックによって自身が消えることを恐れ、人類が記録された歴史通り行動するように監視し、操っていたのだ。これが作中で示される運命の書の「お告げ」の正体である。


 その時、フェイトが倒れたことで復活を遂げた六龍神たちが反旗を翻し、神の庭へと現れる。彼らは一様に共食いを始め、やがて本来の姿である「龍神」へと変貌した。凍てついた炎は危険なものだったため、人の手に渡すことを恐れたツクヨミに持ち去られてしまった。彼女の正体は七番目の龍神「月龍」。月龍(ツクヨミ)は兄たちと合流し、合一した末に「時を喰らうもの」となったのだった。


一方、キッドは過去の悪夢に囚われ意識不明の状態になっていた。セルジュはクロノクロス(もしくはグランドリーム)の力を用いて過去へと飛び、幼少のキッドを救い出す。現代へ戻ったセルジュはキッドと再会し、仲間として迎え入れた。

このイベントは一度でもキッドを仲間にしていないと発生しないが、キッドを仲間に加えなくてもストーリーの進行は可能。


最終決戦の地、星の塔にてセルジュたちは時を喰らうものと対峙。未来人の末裔であるセルジュたちと、人類に復讐を企てる龍神たち。星の覇権を巡る戦いはセルジュが勝利するが、この時を喰らうものは分身に過ぎず、本体は時の闇の果てに巣食っていた。


時を喰らうものは前作「クロノ・トリガー」で滅ぼされたラヴォスが、様々な歴史の中で無念や負の感情を抱いた生命を取り込み続け、進化したまったく新しい生命体。既に龍神は1万年前の戦いでクロノポリスに破れた際に、時を喰らうものに取り込まれていたのだ。分身体が倒されたことでついに本体が動き始める。


 この時を喰らうものはやがて遠い未来で目覚め、時空を喰らい尽くして時を止め、歴史を滅ぼしてしまう。またセルジュが時を喰らうものを解放せずにいれば同化してしまい、早い段階で歴史が滅びてしまう。このことを知った理の賢者ガッシュは、調停者セルジュに一縷の望みを託し、時を喰らうものの解放を求め「プロジェクト・キッド(セルジュに時を喰らうものを解放させるため干渉すること)」を行ったのだった。セルジュとキッドたちは時を喰らうものを倒すべく、すべてが始まった場所「オパーサの浜」へ向かう。時の闇の彼方にて、すべての夢見るものたちのためにセルジュはクロノクロスのメロディを紡ぐ。


無念で構成された時を喰らうものを倒す方法はただ一つ。凍てついた炎と接触した「調停者」であるセルジュが、第七のエレメント「クロノ・クロス」を用い、時を喰らうものを構成する無念を晴らすしかない。

凍てついた炎の炎の正体はラヴォスの一部。それと接触したことでセルジュは「(ラヴォスが進化した)時を喰らうものへのリンク」が可能となっていた。ヤマネコとセルジュが儀式で用いた二つの龍の涙は、それぞれ「憎しみの涙の欠片」と「愛の涙の欠片」となり、二つの欠片と龍人たちが遺したエレメント精製技術により「クロノ・クロス」が誕生。セルジュはクロノクロスを用い、時を喰らうものを構成する無念を浄化した(普通にダメージを与えて倒した場合は逃げられてしまい、後日談が描かれないバッドエンドとなる)。


 これにより二つの世界は完全に別れ、それぞれ個別の事象となり歴史が修正された。そしてセルジュたちは、それぞれ在るべき世界へと帰ってしまう。時を遡る中、セルジュはキッドの声を聞く。


おまえがいつの時代、どんな世界で生きていようとも、必ず会いに行くから……


 セルジュはANOTHER WORLDへ行く直前の時間へと戻され、冒険をした記憶の大半を失ってしまう。

時を遡ったセルジュはこれからガッシュの「計画」が関与しない本来の生を歩むこととなる。新しい冒険が始まった時、いつかどこかでセルジュとキッドは出会い、その時こそ二人だけの物語が幕を開けるかもしれない。


              物語は終わっても、人生はつづく……

                 だから、その時まで……

                   ごきげんよう。

                   Sarah Kid Zeal



キーワード編集


アカシア龍騎士団

団員募集!!

序盤における敵対組織。領主である蛇骨大佐に仕えている。元々はテルミナ守護のために組織された自警団だが、現在は凍てついた炎を求める蛇骨大佐諸共ヤマネコの傀儡になっている。

飼育している「竜」に騎乗する独特の戦闘スタイルを持っており、竜の機動力を活かした戦法は非常に強力。このためパレポリを始めとする侵略軍も迂闊には手が出せないでいる(設定資料集より)。

設定資料集によれば、蛇骨の祖先(初代領主)が集落テルミナの長に任命された際、エルニド諸島を統治する意味で結成されたという。なお、蛇骨の祖先は入植者の一人であり、エルニドの原住民との戦争でこれを退け、その功績によってテルミナの長に任命されたとのこと。今でこそエルニドを守る騎士団だが、以前はエルニドの外敵でもあったのだ。

名目上、エルニドはパレポリの領地になっているので龍騎士団は要請があれば馳せ参じる義務がある。20年前の戦争には蛇骨大佐ら四天王が参戦し、その名を大陸に轟かせた。


凍てついた炎

凍てついた炎

エルニドに伝わる秘宝。

あらゆる傷を癒し、どのような夢をも叶え、更には時間をも操る力を持つと言われる。しかし、その力を使いこなせる者は限られることから、使用者を選ぶかのようであるため「意志を持つ生ける石」と呼ばれる。その正体は、原始時代に宇宙から飛来した鉱物生命体ラヴォスの欠片。触れた者に絶大なる力を与えるが、前述の通り炎が選んだ者でなければそれは叶わない。これができる者を「調停者」と呼ぶ。

他にも多数の欠片が存在しており、凍てついた炎とはその総称である(アルティマニアより)。特にA.D.2300にエルニドで発見された凍てついた炎は強力な力を秘めており、キッドはこれを「真の凍てついた炎」と呼んでいる。本作の争点となるのはこの「真の凍てついた炎」である。

14年前、セルジュがこれと接触したことでラヴォス(時を喰らうもの)とリンクする力を手にし、「調停者(詳細は後述)」と呼ばれるようになった。

アルティマニアによれば、原始時代の人々はこの凍てついた炎と接触したことで進化を遂げ、これが人類の始まりになったとされている。このことからシナリオライターの加藤は「ラヴォスは人類の母」と述べている。

凍てついた炎は前作でドリストーンと呼ばれていたものと同種のものだが、ドリストーンはラヴォスが地表に降りる前から既に存在が確認されていた。アルティマニアでも凍てついた炎とドリストーンは別枠で解説されており、「同種」ではあるものの同一のものではない模様。

ちなみにミゲルの回想でセルジュを連れて来るように「謎の声」が呼び掛けているが、これは凍てついた炎の思念をワヅキとミゲルが言語化したもの。この時点で炎はセルジュを選んだのだ。

「真の凍てついた炎」は(ラヴォスと星による歴史改変前の)エルニド海にて発見された。他の炎よりも強力な力を秘めており、その希少性からクロノポリスにて保管され調べられていた。これが凍てついた炎の出自である。

前作に登場したサラのペンダント、魔神器、グランドリオン(赤きナイフ)など凍てついた炎(ドリストーン)から生み出されたものは多岐に渡る。

モデルは『ラジカル・ドリーマーズ』に登場した同名の輝石から。こちらではリデルが調停者に近い立場となっている。


イルランザー

邪気を祓う、白く輝く聖剣。古代に龍人によって鍛えられたと伝えられている。

由来は『ラジカル・ドリーマーズ』に登場した同名の聖剣から。大まかな設定も(龍人に関わる部分を除いて)同一。『ラジカル・ドリーマーズ』では、賢者の手によってグランドリオンと共に鍛えられたという設定。

アカシア龍騎士団の猛者たちに受け継がれてきており、当初は龍騎士団四天王最強と言われたガライが所持していた。イルランザーの変遷は以下を参照。

グランドリオンに取りつかれたラディウスによってガライは殺害される。その後、イルランザーはラディウスの手を得てガライの息子ダリオへと継承された。しかし、亡者の島での調査中、ダリオは事故により崖から落下。

ANOTHERWORLDではダリオの遺体が捜索隊によって発見され、イルランザーはダリオの墓標に突き立てられた。

一方、HOMEWORLDではダリオの遺体は見つからず、イルランザーをラディウスが発見。これをガライの墓に供養した。

このためイルランザーは二つの世界に存在しており、展開によっては二本手に入れることも可能。なお、この聖剣の使い手となるのはガライの息子でありダリオの弟であるグレンとなる(一本しか手に入れない場合は一刀流、二本手に入れた場合は二刀流となる)。


運命の書

エルニドの各地に点在している小型のピラミッド型の物体。ゲーム的に言えばセーブポイント。

日常のあらゆることを記録し、これからのことを「お告げ」として教えてくれる。「お告げ」は運命であり、逆らうとよくないことが起こると言われている。

その実態はフェイトが人類を監視・管理するために仕掛けた端末。世界の情報を収集すると同時に利用する人間の脳に直接指示をインプットし、当人の気付かぬうちに取るべき行動の暗示をかけていた。更には直接脳に働きかけ、性格や感情までも支配している。タイムパラドクスによって歴史が変わり、フェイトが自分たちの消滅を恐れたことで運命の書は作成された。アルティマニアによれば、エレメントと同時期に創られた模様。

ホームでは死海化によってフェイトが消滅したため、アナザーのフェイトはデータ受信が精一杯となっていた。このためホームには干渉できず、アナザーとは若干の違いがある。

セーブポイントが黒幕的な存在によって作られ、その目的の為に使われてると言う点でもゼノギアスとの類似性がある


エルニド諸島

ゼナン大陸の辺境にある島々。本作の舞台。

今でこそエルニド諸島は人間や少数の亜人が暮らしているが、実は1万年前までは海しか存在しない地域だった。しかし、ラヴォスと星が起こしたタイムクラッシュにより、未来人と龍人がこの時代へやって来てしまった。龍人はクロノポリス(未来人)との戦争に敗北し絶滅。龍神は凍てついた炎によって分割・封印され、フェイトが新たな『神』となったため、クロノポリス一帯の海域が『神の庭』と呼ばれるようになった。

その後、フェイトはエルニドの多島海計画を開始。次々と人工島を創り、そこへ記憶を消した研究者(未来人)たちを原住民として住まわせた(歴史が変わることで自分たちの消滅を恐れたため)。これが「エルニド諸島」の始まりである。即ち、今現在エルニド諸島で暮らしている人間たちは未来人の子孫である。ただし、蛇骨大佐の祖先を始めに別の大陸から入植した者もいる。つまり、龍神からすればエルニド諸島の人間たちは、自分たちの居場所を奪い取った簒奪者の子孫である。

作中では「神の庭からやってきた人々がエルニド初の入植者となった」と語られているが、事実は上記の通り。


エレメント

装備するだけで誰でも魔法のような力が使えるアイテム。このためエルニドでは重宝されている。黒、白、赤、青、黄、緑の六つの属性が存在している。世界各地から掘り起こされており、希少価値のあるものは高値で取引されている。逆に価値の低いものは安値で売られ、日用品として使用されている。ちなみにこの世界に登場する「モンスター」は、廃棄されたエレメントが生物の死骸に影響を与えた結果生まれたものとなっている。エレメント自体がモンスターになるケースもあるが、こちらは「召喚エレメント(いわゆる召喚獣)」と呼ばれており、主人公たちの力となってくれる。

考古学の権威フォン・ド・ヴォー博士は、「エレメントは遥か一万年以上も前、惑星外生命体によって運ばれてきたエネルギー発生チップ」と述べている。間違いではないが正しくもなく、その実態はフェイトが分割・封印した龍神たちの力を利用して創り上げたものである。

実は第七の属性『虹』を司るエレメントも存在する。


神の庭

ANOTHERWORLDにある海域。周囲は猛毒を含んだ珊瑚礁に囲まれており、何人たりとも立ち入ることはできない。神の庭の中央には「時間要塞クロノポリス」が存在する。

1万年前まではエルニド諸島全体が神の庭と呼ばれていた。当時は龍人と亜人が暮らしていたが、クロノポリス側との戦争に敗北し龍人は絶滅。龍神たちも敗北し、封印されたためフェイトが新たな「神」となったことでフェイトがいる海域が神の庭と呼ばれるようになった。現在、神の庭の入り口である「神の門」は龍神たちによって閉ざされている。

実はフェイトがいる神の庭は、クロノたちに倒される可能性を知ったラヴォスが運命を変えるべく、A.D.2400年の未来から呼び寄せたもの。このため神の庭の海域は未来の時間が流れている。


グランドリオン / グランドリーム

聖剣と魔剣グランドリーム

前作クロノトリガーに登場した聖剣。邪悪な力を打ち祓うとされているが、本作では手にした者の狂気を表出させ、正気を失わせる魔剣と化している。正体は上述の通り、凍てついた炎(ドリストーン)を元に生み出されたものである。

本作ではHOMEWORLDのみ存在しており、ANOTHERWORLDにおける存在は不明となっている。

終盤の隠しイベントをこなせばセルジュが持つ「シースワロー(初期武器)」と同化し、彼専用の最強武器グランドリームとなる。

なお、グランドリオンの変遷は以下の通り。

大陸でグランドリオンを手にしたラディウスは狂気に支配され、ガライを殺してしまう。その後、グランドリオンはラディウスによって海へ流されたが、行きついた先の島を亡者の島へと変貌させた。そこに調査に訪れたダリオは、グランドリオンに呼ばれたことで正気をなくし、カーシュに襲い掛かる。交戦の末、ダリオは海へ落下。グランドリオンは一部始終を見ていたヤマネコに持ち去られた。HOMEではヤマネコによって死海の入り口を瘴気で閉ざすのに利用され、Anotherでは行方不明となっている。

設定資料集によれば、悪しき者たちの思念にあてられ魔剣と化したとのこと。

前作のグランドリオンと同様に周回プレイに持ち越すことはできない。


クロノ・クロス(Chrono Cross)

セルジュ&キッド

アイテム欄では「クロノクロス」。エルニドで伝説として語られている不可思議な力。

その正体は、第七の属性「虹」を司る究極のエレメント。現在は失われているが、終盤、セルジュの手によって復活を果たす。

画像の中央にある青い物体がクロノ・クロスである。

二つの世界にある「龍の涙」の破片である「憎しみの涙の破片」と「愛の涙の破片」を組み合わせることで誕生する。これを生み出すためには、龍人が遺したエレメント精製技術を用いる必要がある。

六つのエレメントが発する星の音を一つにより合わせ、聞く者の憎しみと悲しみを癒す力を持つ。

このクロノ・クロスと前述の調停者の力(時を喰らうものへのリンク)を合わせることで時を喰らうものを浄化することになる。

ゲーム的には、時を喰らうもの(進化体)戦で順番通りにエレメントを使用後、最後にクロノ・クロスを使用することで効果を発し、ゲームクリアとなる。


クロノ・トリガー(Chrono Trigger)

作中、セルジュに向けて送られた言葉。主にヤマネコやクロノが発している。またガッシュは例外として、時のたまごをこう呼んでいる。


殺された未来

クロノたちによってラヴォスが倒されたことで改変された「ラヴォスによって滅ぼされた未来(A.D.1999に起きた「ラヴォスの日」以降)」を指す。

しかしその未来はクロノたちによって改変され、誕生する前になかったことにされた。故に「殺された未来」なのである。

本作のキャッチコピーである「殺された未来が、復讐に来る」とは、ラヴォスによって滅ぼされたはずの未来が再び実現してしまうことを指している。後述にもある通り、セルジュが時喰いに取り込まれれば早い段階で歴史が滅ぶことになる。そうなればクロノたちがラヴォスを倒すという歴史は消え、破滅の未来もまた存在し続ける。

死海の光景はその結果を端的に示したものであり、セルジュが時喰いに取り込まれる可能性が高いことを暗示している(時を喰われ、過去現在未来のすべてが停止してしまう)。

時を喰われればすべては無に帰し、歴史はゼロから始まることとなる。即ち「殺された未来の復讐」とは破滅の道連れでもあるのだ。


死海

クロノクロス 死海 滅びの塔

HOMEWORLDにおける神の庭だったもの。猛毒を含んだ珊瑚礁に囲まれているため、通常の手段で立ち入ることはできない。エルニドで最も近づいてはいけない場所と言われているが、実際に立ち入った者はおらず内部についての情報が殆どない。

10年前までは神の庭と呼ばれており、内部もANOTHERWORLDと同一だったようだが、あることが原因で死海化してしまった。内部の海域は時間が止まったようになっており、海さえも石のように固まっている。そのため海の上を歩いて移動することになる。海面には丸みを帯びた円筒状の建造物群が広がり、中央には未来の様々な建造物が融合した「滅びの塔([タイムクラッシュ爆心地])」が鎮座する。その最奥にはリーネの広場がある。内部には暴走したロボットや亡霊が徘徊しており、BGMと相まって陰惨な雰囲気を演出している。

前述の通り、神の庭と同様にこの海域は「未来の時間」が流れている。死海化の原因はセルジュが生存してしまったためである。セルジュが時を喰らうものを解放しない可能性が高く、かつ時を喰らうものと同化してしまい、時空を喰らい尽くされて歴史が滅ぶ(時間が止まる)ということを暗示している。海域の時間が停止しているのはそのため。滅びの塔で未来の建造物が入り混じっているのは、「ラヴォスによって滅ぼされた歴史(滅んでしまった世界)」であり、これはセルジュが時喰いと同化した結果、クロノたちがラヴォスを倒すという歴史が消えてしまうこと示唆している。

物語序盤、蛇骨館でセルジュは龍の涙を通して「クロノポリスから黒い何かが発生する」光景を見ており、これがタイムクラッシュのシーンであると思われる。なお、その後にセルジュが凍てついた炎と向き合うシーンが描かれているが、アルティマニアによればこれは、セルジュが時喰いに取り込まれるシーンではなく、単に凍てついた炎が人知を超えたものであることを示唆しただけだという。

セルジュたちが訪れた当初は、入り口である「死の門」は魔剣グランドリオンが放つ瘴気によって封鎖されていた。

ちなみに死海にも「凍てついた炎」が安置されていたが、敵の手に渡るくらいならばとフェイトによって死海ごと消滅させられている。


時間要塞クロノポリス

クロノポリス

神の庭の中央に位置する建造物。ゲーム的にはラストダンジョン手前のダンジョン。

正式名称は「クロノポリス軍事研究センター」であり、表向きは軍事兵器に関する研究を行っているとされるが、実際は時間の流れやタイムマシンに関する研究を行っている(アルティマニアより)。未来世界において理の賢者ガッシュが時間に関する研究を続け、その末に設立された。

A.D.2400年の時代(未来)から時空を横滑りしてやって来た建造物であり、最深部にはエルニドで発掘された「凍てついた炎」が安置されている。ラヴォスは炎を呼び寄せようとした結果、クロノポリスまでこの時代へと呼び込んでしまった。内部には当時の研究員たちの残留思念が漂っており会話も可能。

生きた人間は一人もおらず、現在はクロノポリスのメーンコンピューターであるフェイトが管理している。フェイトは歴史を変わることを恐れ、人々が記録された歴史通り行動するよう、研究員たちの記憶を消してエルニドに住まわせ、原住民とした。エルニドでは、「神の庭からやってきた人々が最初の入植者になった」として伝えられている。


タイム・クラッシュ

クロノたちに倒される可能性を知った古代のラヴォスが、A.D2400から凍てついた炎を呼び寄せたことで起こったもの。反時間転移実験をしていたクロノポリスは時空を横滑りし、B.C10000へとやってきてしまった。クロノポリスに対抗するべく「星」が並行世界のA.D2400から龍人たちが住まうディノポリスを呼び寄せた。これが劇中における『タイム・クラッシュ』である。そしてこの爆心地が死海(神の庭)である。


調停者(炎に選ばれし者)

セルジュ

セルジュにつけられた異名。

凍てついた炎と接触したことでラヴォスとのリンクが可能となり、ラヴォスと星の生命体の争いを調停する者を指す。作中ではセルジュのみそう呼ばれているが、アルティマニアによれば、魔神器を制御する力を持っていたサラも調停者に近い存在であったと語られている。

なお、調停者が後述の時を喰らうものを浄化しない場合、いずれ同化してしまうリスクがある。

ちなみに「炎に選ばれし者」とは、死に際にミゲルがセルジュに送った言葉である。


時を喰らうもの(時喰い)

クロノトリガー2ファイナルボス

本作のラストボス。前作クロノトリガーで倒されたラヴォスが時の闇の果てにて「無念を抱いて倒れた生命」を取り込み続け進化したまったく新しい生命体。前作の登場人物であるサラも取り込まれており、本作の最終目的は時を喰らうものを浄化しサラを解放することである。それが結果として世界を救うことに繋がるというもの。

前作ではポニーテールの女性だったサラだが、なぜか今作では幼女化した上に金髪になっている。

古代王国ジールの王女だったサラは、ラヴォスが一時的に目覚めた際に発生した次元の渦に巻き込まれ、己の境遇から「自分を含めたすべての消滅」を願うようになってしまう。その負の感情を見込まれたらしく、後に時喰いに取り込まれてしまった。

時を喰らうものは、今はまだ眠りについているが、目覚めた暁には時空を喰らい尽くし、時間を止めて歴史を滅ぼしてしまう。そうなればすべては無に帰る。

時を喰らうものが目覚める条件は二つ。一つはこのまま無念を抱いた生命体を取り込み続けること。もう一つは調停者セルジュと同化すること。HOMEWORLDでは後者の可能性が高いため神の庭は死海化している(未来が滅びたことの暗示)。逆にANOTHERWORLDではセルジュは死亡しているが、いずれ時を喰らうものは目覚める運命にある。時を喰らうものを倒さない限り未来はない。

数々の負の感情で構成されているため物理的な手段で倒すことはできない。時を喰らうものを倒す方法はただ一つ。調停者セルジュがクロノ・クロスを用いて時を喰らうものを構成する負の感情を浄化するしかない。

普通に攻撃して倒すこともできるが、その場合は後日談が描かれないBADエンドとなる。

ラストダンジョンにもエイのような姿をした「時を喰らうもの(龍神)」が登場するが、こちらはこの次元で活動するための分身に過ぎない。この分身は、アルティマニアでは「時を喰らうもの(初期形態)」と記されており、本体の方は「進化体」「進化形態」と記されている。

なお、ルッカは「サラがセルジュの泣き声に導かれてこの次元に接触しようとした」と語っているが、これが時喰いに取り込まれた後なのか取り込まれる前なのかはどの媒体にも載っていないので不明。

後に発売されたDS版クロノ・トリガーでは、時を喰らうものの前身と思しき「夢喰い(ゆめくい)」が隠しボスとして登場。並行世界のクロノたちに倒されたラヴォスがサラを取り込んだ状態となっており、サラはラヴォスの影響により憎しみの塊と化して正気を失っていた。サラが狂ったのはラヴォスの影響だが、「自分も含めたすべての消滅」を願うのは紛れもなくサラ自身の想いだった。


ネオ・シルバード

未来世界において理の賢者ガッシュが完成させた小型のタイムマシン。彼はこれを用いてセルジュたちの時代へとやってきた。プレイヤーが扱うことはできない。


ヒドラの毒

序盤でキッドが受けた猛毒。体内に入れば2,3日中には命を落とすという危険な代物。助けるにはヒドラの体液で中和するしかない、


プラズマ生命体

星のエネルギーの集合体。即ち自然そのもの。作中では六龍神やラスダンのボスが該当する。

造物主は龍人。


プロジェクト・キッド

「会いに行くからさ」クロノクロスまとめ2

理の賢者ガッシュが考案したプロジェクト。一言で言えば、歴史に干渉し、セルジュに時を喰らうもの(サラ)を解放させるために導くことを指す。

前作の一件により未来に流れ着いたガッシュは、いずれ世界が時を喰らうものによって滅ぼされることを知る。そこで彼は来るべき時の日に備えて時間に関する研究を行い、研究所を設置。後にそれはクロノポリスとなった。そして古代のラヴォスが凍てついた炎を呼び寄せるのを利用する形で、クロノポリスを1万年前へと転移させ、並行世界の龍人たちと未来人を争わせた。後にネオ・シルバードを用いてセルジュたちの歴史にも姿を見せる。

これにより本来なら死ぬはずだったセルジュは「未来から来たキッド」によって海の中から救われ、キッドもまた「未来から来たセルジュ」によって炎の中から助け出された。セルジュとキッドは本編で出会った時点でお互いに懐かしさを感じていることがアルティマニアにて語られている。

すべてはセルジュに時を喰らうものを解放させ、未来を救うために行われたことだった。すべてが終わった後、時を駆けたキッドは10年前に跳び、セルジュを救うことになっている。

時を喰らうものを浄化したセルジュは、ガッシュの計画が関与しない人生を歩み始める。キッドと再会したその時、本当に二人の冒険が始まるのかもしれない。


星の塔 / ディノポリス

星の塔

本作のラストダンジョン。

1万年前、ラヴォスが呼び寄せたクロノポリスに対抗するべく「星」が呼び寄せた龍人たちの未来遺跡(城)。元々は並行世界の未来であるA.D.2400年に存在する龍人(アザーラの子孫)が住まう場所だったが、フェイトとの戦いに敗れ海中に沈んでいた。並行世界におけるクロノポリスに近い建造物だが、「星」と共に生きることを選んだためか内部構造はかなり異なっている。


マジカル・ドリーマーズ

エルニドで知らない者はいないとまで言われる、圧倒的な人気を誇るビジュアル系バンド。メンバーはボーカル兼リーダーのスラッシュ、メインダンサーのミキに加え、そのバックで踊るユウとミイ、雑用係の2人の計6人で構成されている。

スラッシュ個人が所有する巨大な船を使い、世界中をツアーして回ってたりと活動範囲はかなり広い。老若男女を問わずファンが多いが、特にスラッシュには熱狂的なファンが多い。単純なおっかけばかりで、自分たちの音楽を理解してくれないという現実に不満を抱くメンバーもいる。


ラジカル・ドリーマーズ

大陸を騒がせる盗賊団。恐ろしい連中としてアル二村に伝わっているが、実は団員はキッド1人。

これはキッドがラジカル・ドリーマーズを単なる盗賊団ではなく、ラジカル(革新的)な夢を見る者たちの総称としているため。つまりキッド自身も「夢を見る者たち」の1人と捉えている。そういう意味では、凍てついた炎の中に夢を見たフェイトもその一人だったと言える。

この背景にはルッカの教えが関係している。


龍人 / 龍の民

エルニドにおいて畏怖されている謎の存在。別称として「龍の民」とも呼ばれる。現在では姿を消しており、各地に遺物や遺跡が見られるが現存しているものは殆どない。

その正体は、前作『クロノ・トリガー』の時間軸(B.C.6500万年)に絶滅したはずの恐竜人が別の次元で生き残り進化した存在。前作の登場人物アザーラの子孫に当たる。1万年前に「星」によってこの時代に召喚され、クロノポリスと戦争を行った末に敗北し、姿を消した。

太古の昔、ヒエラルキーの頂点に立ち大地を支配していたのは恐竜人たちだった。しかし、空からラヴォスが飛来した後、残された「凍てついた炎」に猿(原始人)たちが触れたことで進化(龍側からすれば「変化」)を始め、恐竜人たちに代わって大地を支配することになった。その末に生まれたのが魔法王国ジールである。このため、龍人は人類を「ラヴォスの子」と述べており、母なる星を喰らい尽くす(自然を破壊する)とセルジュに告げている。

これらの事情から龍人は基本的に人間を敵視している。逆に龍族は人間と共存して生きており、劇中で登場する「龍の涙」は龍族が人間に対して共生の証として授けたもの。

エルニドの各地には龍人たちの文明と思しき建造物が遺されているが、作中でまともに稼働しているのは「古龍の砦」と「星の塔」のみとなっている。


龍神 / 六龍神

エルニドのガルドーブで信仰されている神秘的な存在。「六龍」とも呼ばれる。各エレメントを象った龍(あるいは異形)の姿をしており、7体存在する(世間的には6体となっている)。HOMEとANOTHERの両方存在しているが、絶命している龍神もいる。そのため二つの世界に同一の龍神は存在しない。

ガルドーブの伝承によれば、「天より舞い降りし邪悪なる“魔”を封じ、永遠の繁栄を大地に約束せん…」と伝わっている。

この『魔』とは前述の凍てついた炎のことであり、神の庭に安置されている。その入り口を六龍が封印しているというわけである。……ということになっているが実は違う。

その正体は龍人たちが築き上げた生体マシン。星のエネルギーの集合体(プラズマ生命体、自然そのもの)であり、本来の役割は自然制御マシンである。龍の姿はこの次元で活動するための仮のものにすぎない。

本作における最終的な黒幕的存在だが、一概に悪と言えるわけでもない。

1万年前、龍神はフェイトとの戦いに敗れた際に凍てついた炎の力で六つに分割され、封印されてしまう。実際に封印されていたのは『魔』ではなく、六龍の方だったのだ。そこでツクヨミを解し、セルジュたちを利用してフェイトを倒させ、封印が解けたのを機に人類に対する復讐を開始。次元を超えて合流した龍神たちは一つに合一し、「時を喰らうもの」となった。

ここで言う「時を喰らうもの」とはこの次元で活動するための分身に過ぎず、実際は1万年前の戦いでフェイトに敗れた際に時を喰らうものの本体に取り込まれてしまっている。分身であるものの、アルティマニアによればこの形態が龍神本来の姿とのこと。

また龍人の項で触れたように人間を敵視している。


龍族

上記の龍人とは異なり、恐竜が恐竜人にならず進化を遂げたもの。姿は「ドラゴン」に近い。作中では「龍の子」がこれに該当する(アルティマニアより)。蛇骨一族が現れるまでは人間や亜人と共存していたが、現在は絶滅寸前の状態になっており、生きた個体は殆ど見られない。「溺れ谷」には龍族の巨大な遺骸がある。

アナザーのガルドーブでは、「亡き龍族」と語られているため、世間的に絶滅したと見られている模様。

作中で登場する「龍の涙」は、龍族が共生の証として人間に授けたものである。


龍の涙

ヤマネコ様

凍てついた炎と並ぶお宝。画像の人物が手にしているのが龍の涙である。龍族の遺跡である古龍の砦を起動させるためのキーアイテム。

HOMEではガルドーブに安置されており、龍族が人間との共生の証として授けたという。ANOTHERではヤマネコに唆された義弟パパチャとオーチャによって盗み出され、ヤマネコの手に渡っている。

古龍の砦で用いることで「儀式」によって他者の精神と肉体を入れ替えたり、自身をまったく別の肉体にしてしまうことができる。能力に関しての詳細は不明だが、ツクヨミの言によれば『記憶』も書き換えることができるという。

二つの龍の涙が砕けたことでヤマネコが使ったものは「憎しみの涙の破片」、セルジュが使ったものは「愛の涙の破片」となり、これと龍人が遺したエレメント精製技術を組み合わせることで「クロノ・クロス」を生み出すことができる。

これらのことから二つの世界は「クロノ・クロス」を生み出すために分けられたことが窺える。


歴史年表編集

クロノ・トリガーの冒険終了後編集

A.D.1000

クロノたちがラヴォスを倒し帰還。この後ルッカは、ガード・システム「プロメテウス」の前身となるAIプログラムのシステム理論を完成させる。

A.D.2300年代

『クロノ・トリガー』本編の同時代と異なり、クロノたちが未来を変えたことで文明が発達した平和な時代となっている。

B.C.12000の魔法王国ジールより時を越えて現れた理の賢者ガッシュが、時喰いの存在を知り、クロノポリスの前身となる時間研究所を設立し、所長に就任する。

島なきエルニド海に重力場を発見。続いて凍てついた炎が発掘される。エルニドに人工島造営開始。その後、(フェイトにプロメテウスを仕掛け)ガッシュは姿を消す。

A.D.2400年代

人工島にクロノポリスを設立。マザーブレインをもとに作られたフェイトが起動する。凍てついた炎を用いた反時間転移実験が開始されるが、古代のラヴォスが凍てついた炎を呼び、実験は失敗。タイムクラッシュが発生し、クロノポリスはフェイトや内部の職員たちもろとも過去の時代へ飛ばされる。


恐竜人が絶滅しなかった時間軸編集

B.C.65000000

アザーラ率いる恐竜人が人類に打ち勝つ。

時期不明

アザーラの子孫である恐竜人が龍人(龍の民)に進化。星に近い存在となる。

A.D.2400年代

龍人、ディノポリスを設立。生体マシン「龍神」を完成させる。

ラヴォスに呼び寄せられたクロノポリスに対抗するべく「星」がディノポリスを呼び寄せ、タイムクラッシュが発生。ディノポリスごと別の次元に飛ばされる。


タイムクラッシュ発生後編集

B.C.10000年代

ラヴォスに呼び寄せられたクロノポリスと、星に呼ばれたディノポリスとの間に戦いが起こる。人類と龍人の戦いの末、フェイトが龍神に勝利。龍人は滅亡し、龍神は六つに分割され封印される。

フェイトがエルニド海の多島海化計画(今のエルニド諸島の形成)を実行。並行して運命の書やエレメントを作成。

フェイトによりクロノポリスの研究所員たちの未来の記憶が消去され、エルニド最初の住人(原住民)となる。

A.D.900(120年前)

大陸の人間がエルニドに入植開始(原住民と入植者たちとの戦い)。

最初の入植者の中で蛇骨一族が頭角を現し、集落テルミナの初代長に就任。以降は蛇骨一族がエルニドを統治するようになる。

その後、アカシア龍騎士団(自警団)が結成される。

A.D.1003(17年前)

アカシア龍騎士団の蛇骨大佐(40歳)が軍人として大陸へ着任。ラディウス(45歳)、ガライ、ザッパ(35歳)も蛇骨大佐と共に大陸へ赴き、その名をとどろかせる。

セルジュ誕生。

A.D.1005(15年前)

ガルディア王国滅亡。軍事国家パレポリが権力を握る。

A.D.1006(14年前)

セルジュ(3歳)がヒョウ鬼に襲われ瀕死の重傷を負う。セルジュの泣き声に導かれたサラの時間介入(キッドの誕生)により磁気嵐が発生。フェイトの機能が一時的に停止し、神の庭が開かれる。

サラの介入により龍神の時間的封印が弱まり、一部が分離。これによりツクヨミ(月龍)誕生。

ワヅキとミゲルたちが遭難して神の庭へ漂着。凍てついた炎と接触したセルジュは治癒し、一命を取り留める。ワヅキの精神に異変が起こる。

フェイトが再起動。同時にプロメテウス回路が起動。凍てついた炎のガード・システムがフェイトの命令を拒否。ミゲルが神の庭に取り込まれる。ワヅキとセルジュはアル二村へ帰還。

A.D.1007(13年前)

ラディウス(49歳)が大陸にてグランドリオンを発見。狂気に取りつかれガライを殺害する。

ルッカがキッドを引き取り、育てる。

A.D.1010(10年前)

セルジュ(7歳)がオパーサの浜で溺れる。


ホームの年表編集

A.D.1010(10年前)

ワヅキが失踪し、セルジュ(7歳)が海で溺れるも生還。同時期に神の庭が死海化し、ホームのフェイトが消滅。

アナザーのフェイトは運命の書を通してこちらの世界には干渉できなくなり、ミゲルを死海の管理者として固着させた。

A.D.1011(9年前)

ファルガ(31歳)がゼルベスを連れて蛇骨大佐のもとから逃亡を試みる。ルチアナ(19歳)、ゼルベスを助けようとするも子供のみ助かる。マルチェラ誕生。ファルガがスラッシュ(10歳)を旅人に託す。ファルガ、自身の船を歓楽街に仕立て、海上歓楽都市ゼルベスの原型を作る。

A.D.1015(5年前)

ヤマネコがツクヨミを伴い、孤児院を襲撃。ルッカを拉致する。キッド(11歳)は消息不明に。

セルジュ(12歳)とレナ(11歳)が風鳴きの岬で約束。

A.D.1016(4年前)

ヤマネコが凍てついた炎の情報を持って蛇骨大佐(53歳)に接触。

ラディウス(58歳)がダリオ(22歳)にイルランザーを継承させる。自身はアル二村へ移住し、村長に就任。

A.D.1017(3年前)

ダリオ(23歳)とリデル(21歳)が婚約。ダリオ、カーシュ、シュガール、ソルトンが亡鬼討伐のため亡者の島へ。グランドリオンを手にしたダリオが狂気に支配され、カーシュとの交戦の末、崖から落下。記憶を失ったダリオが離れ小島へ流れ着く。

蛇骨館の人々が凍てついた炎を求め、死海へ向かい消息不明となる。

A.D.1020(現在)

セルジュ、オパーサの浜から次元を超える。キッドと出会い、冒険へ。


アナザーの年表編集

A.D.1010(10年前)

ワヅキの失踪とセルジュ(7歳)の死亡。後を追うように間もなく母のマージも亡くなる(設定資料集には「行方不明」と表記)。

A.D.1011(9年前)

ファルガ(31歳)がゼルベスを連れて蛇骨大佐のもとから逃亡を試みる。ルチアナ(19歳)、ゼルベスを助けようとするも子供のみ助かる。マルチェラ誕生。ファルガがスラッシュ(10歳)を旅人に託す。復讐のためファルガが海賊船「天下無敵号」を亡霊戦に偽装させ、蛇骨配下の船を襲い始める。

A.D.1015(5年前)

ヤマネコがツクヨミを伴い、孤児院を襲撃。ルッカを拉致する。キッド(11歳)が時を駆けたセルジュに救出される。

A.D.1016(4年前)

ヤマネコが凍てついた炎の情報を持って蛇骨大佐(53歳)に接触。ラディウス(58歳)がダリオ(22歳)にイルランザーを継承させる。自身は隠者の小屋に隠居する。

A.D.1017(3年前)

ダリオ(23歳)とリデル(21歳)が婚約。ダリオ、カーシュ、シュガール、ソルトンが亡鬼討伐のため亡者の島へ。グランドリオンを手にしたダリオが狂気に支配され、カーシュとの交戦の末、崖から落下。グランドリオンはヤマネコに回収された。ダリオ死亡。遺体と共に漂着したイルランザーを墓標とし、テルミナへ葬られる。



一部で酷評を受けている理由編集

・「前作」である「クロノトリガー」(1995)の人気が高すぎて、その「続編」を名乗っている以上、それ以上の評価を受けるという高いハードル

・「クロノトリガー」はスピーディーに戦闘の流れが発生するが、「クロノクロス」は1キャラ1キャラの単なる通常攻撃ですら時間がかかる上、敵ですら攻撃の一つ一つに演出を凝らせたために発生する戦闘時間の長さ

・本プロジェクトに1年前(1998)に制作した「ゼノギアス」のストーリーの練り込み具合やエグい表現が強く、根強い人気を博したため、そのフォーマットを使用した以上、それを超えなくてはならないハードル

・ヒロインであるキッドの魅力・求心力、レナ・ツクヨミといった他の女性キャラがそれほど人気を集められなかったため、男性ファン離れが進んでしまった

・主人公のセルジュが途中で入れ替わることでプレイヤーの自己投影がし辛くなっている(この傾向は「ゼノギアス」でも見られることではある)。

・「クロノトリガー」の続編ではあるが、その「トリガー」の登場人物の未来がどうなったかを断定するため、そちらの頃からの根強いファンからの反発

・キャラクターが戦闘可能キャラだけで全45キャラいるが、各々の深掘りができていないために人物像が希薄になった

・ラスボスの倒し方の特殊さ

・設定が難解な上にゲームだけでは説明されていない部分が多く、アルティマニアを読む必要がある。


等、色々あるが、

・レベル上げがほぼ不要なシステム

・ラスボスを含めた全ての敵から逃亡可能

・光田康典氏のBGMは相変わらず好評を極め、一番の魅力と一部ではいわれる

など、高い評価も受けている


また、後の「アナザーエデン」とのコラボが2021年12月9日に開始するのに対して、アナザーエデン公式で皆様からのメッセージを12月4日~12月8日の間に募集し、それをまとめて2022年1月7日に公開した動画があり、それだけを見ても「クロノクロス」という作品自体が愛されてるということは誰の目にも明らかである。


余談編集


後にアナザーエデン×クロノクロスコラボの際のファミ通でのインタビュー記事の中で、加藤正人氏は


「『クロノ・トリガー』で描き切れなかった登場人物サラを描きたくて、『ラジカル・ドリーマーズ』を作りました。

 さらに『ゼノギアス』を作り終えたあと、プロデューサーの田中弘道さんと『ラジカル・ドリーマーズ』を

 もっとちゃんとしたゲームとして作りたいと話して『クロノ・クロス』が作られました。

 でもまた『クロノ・クロス』で描き切れなかったツクヨミを、今回『アナザーエデン』で描くわけで、

 毎回同じことをしているんですね。(笑)。」


と語っている他、クロノクロス発売前のインタビュー記事の中で


「PSというハードで、今日できるかぎりのことをして作り上げたクロノ、

 新しいクロノがクロノ・クロスなんであって、単にトリガーのシステムをそのまま単純に

 PSに移行したものなんか、僕達ははじめから作る気はなかった。

 だからこそ、クロスはクロスであって、トリガー2じゃない。」


と語っていることから、クロノクロスがクロノトリガーの続編ではあっても、クロノトリガー2ではないことや、「ラジカル・ドリーマーズ」が無かったらそもそもクロノトリガーの続編であるクロノクロスが作られなかったということでもある。

勿論「ラジカル・ドリーマーズ」は「クロノ・トリガー2」かというと全くそんなことはないであろう。


また、これらの点から踏まえると「アナザーエデン」もまた、


「スマートフォンというハードで、今日できるかぎりのことをして作り上げたクロノ、

 新しいクロノがアナザーエデンであって、単にトリガーやクロスのシステムをそのまま単純に

 スマートフォンに移行したものなんか、僕達ははじめから作る気はなかった。

 だからこそ、アナザーエデンはアナザーエデンであって、トリガー2やクロス2じゃない。」


と読み取れる。


とはいえ、PSというゲームハードで近年「DLC」などで後から追加コンテンツを出せる状況でないクロノクロスは、本当の意味で発売段階までのできることを詰め込んだ作品であり、基本プレイ無料のスマートフォン用RPGであるアナザーエデンのように、後からアップデートで編集・追加が出来る作品と比べると「今日できるかぎりのことをした」とまでは言えないかもしれない。

ただ、シナリオライターである加藤正人氏は、どの作品も自分の作品として考えているからこそ、「クロノ・クロス」の時に抱えていた「やり残したこと」も、「アナザーエデン」とのコラボで描けたと語っているのだろう。

また、この時の記事段階では星の子の追加ストーリーが実装されてなかったこともあり、星の子については一切言及されていないが、「クロノシリーズ」としてはかなり重要なストーリーが練り込まれていることから、これもまた加藤正人氏にとっての「やり残したこと」の一つである可能性が高いと言える。


また、アナザーエデン自体も元々クロノシリーズの一環として考えてたと思わしき発言を「リリース前生放送」内で


「トリガーの場合は『崩壊した未来を救う。星の命を守るために未来を改変して新しい未来を創ろう』っていうのがテーマで、クロスでは逆に『歴史改変して殺された未来の方が現代に戻って復讐しに来る』。新しいタイムトラベルものを作るとして前と同じものを作るわけにはいかないし新しいテーマで何かやれないかを散々考えた末に『歴史改変して、殺された未来を救う』っていう書き方をすれば新しい話が描ける」


のように語っている。



なお、『Fate/GrandOrder』の奈須きのこ氏がオマージュ元として挙げた作品の一つであり、パラレルワールド設定をストーリーに織り込むなど類似点が見られる。


関連事項編集

原作編集

ワード編集

アカシア龍騎士団アカシア龍騎士団四天王

タイムクラッシュ爆心地

運命に囚われし者たち

地理編集

エルニド諸島エルニド諸島の風景

オパーサの浜 テルミナ 海月海


イラスト関連・二次創作タグ編集

クロノクロス集合絵

愛されセルジュ セルキッド ミゲルホイホイ 青リンドウズ

users入り編集

関連イラスト編集

「いつか、また会える……?」夢見る千年祭

再会オパーサの浜



外部リンク編集

スクエニ 公式サイト内 プレイステーション版紹介

スクエニ 公式サイト内 ゲームアーカイブス版紹介

Wikipedia

クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション

クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション公式Twitter



関連タグ編集

クロノトリガー - 前作。

ゼノギアス - 多くのスタッフが共通しており、画面のフォーマットは共通点が見られる。

ラジカルドリーマーズ - 本作の原型となったサウンドノベル。またEDテーマのタイトルにはこの作品のタイトルが冠されている。

ドラゴンボール - 前作のスタッフが手掛けた漫画作品。主要人物の設定・展開などのオマージュ元。

ファイナルファンタジー7 - こちらも同じく主要人物の設定・展開などのオマージュ元。

ファイナルファンタジー10 - こちらは逆に本作のオマージュが見られる。

Fate/GrandOrder - 原作者曰く第1部のモチーフは前作らしく、第2部は本作に近いとファンの間では言われている。

アナザーエデン - 本作とのコラボをプレイするだけで加入するセルジュ、キッド、ツクヨミ、星の子を使用可能に。また、本作のOPを起用したコラボOPも新たに作られている。以下キャラ紹介動画リンク セルジュキッドツクヨミ星の子

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