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ネコ科のヤマネコ

ネコ科の哺乳類のうち、小型かつイエネコ()に該当しない野生種の呼び名。

ただし、他にも複数の定義がある。

またヤマネコ類のネコ科の特徴として、

虎耳状斑(こじじょうはん)という野生のネコ科にのみ存在する特徴的な模様が耳の裏にある。

黒地に白い斑点が一つあり、その名前の通りトラに見られるものが最も代表的。

イリオモテヤマネコにも存在するため、イリオモテヤマネコと普通のイエネコを区別する際などに注目される。

日本のヤマネコ

日本には長崎県対馬ツシマヤマネコが生息、古くから確認されているのみであったが、昭和期に沖縄県西表島にてイリオモテヤマネコが発見された。両種ともベンガルヤマネコの亜種。

本土でも、不明瞭だが「ヤマネコ」(おそらくベンガルヤマネコ)と思わしき化石が栃木県等から産出している。また、近年でもヤマネコらしき生物の目撃情報が稀に存在する(紀伊山地の千丈山付近など)。いたとしてツシマ・イリオモテと近似の種と推定されているが、今の所正式な発見には至っていない。また、単に山に棲むイエネコ(「ノネコ」と称される)と勘違いする可能性も高いため、ますます発見は難しいとされる。

なお、樺太サハリン)にはオオヤマネコが生息している他、日本各地で縄文時代頃まで生息したとされるオオヤマネコの化石が見つかっている(上記の、栃木県等から算出している「ヤマネコ」とは別)。他に、対馬では元々「ヤマネコ」の他に「オオヤマネコ」もいたという伝承がいくつも残っている。

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