概要
体長120~185cm、体重45~160kg、尾の長さ70~90cmと、その体躯はネコ科ではライオンとトラに次いで大きく、がっしりとした体形。
豹とは同属で毛皮の模様がよく似ているが、斑紋の中心に点を持っている。また先に述べたように体格差があり、豹よりも頭が大きくずんぐりとした姿が特徴。
豹と同じように体毛が黒くなる個体もいる。
耳の裏にはトラ等と同様に野生のネコ科の特徴である虎耳状斑がある。
中南米の亜熱帯・熱帯域に生息し、密林をはじめ沼地・草原・荒野、更にはアンデス山脈のような高地に至る広い気候・地形に適応している。かつては北米にもジャガーが生息していた（現在でも時々、メキシコとの国境を越えてアメリカ合衆国南部に入る個体がいるようだが、散発的なもので再定着しているとは言い難いようだ）。なお、ジャガーはアリゾナジャガーも含めて、生息地や体格によって亜種がいるとされていたが、最近の遺伝子研究で亜種はいない事が判明している。
頭が大きく、強靭な顎と筋肉を持ち、身体能力が極めて高く、木登りと遊泳能力にも優れ、パワーとスピードをハイバランスで両立した極めて優秀なハンターである（同じくネコ科のバランスファイターであるトラがパワー寄りなら、ジャガーはスピード寄りといったところ）。これらのことから、“南アメリカ大陸最強の猛獣”として有名。特に噛む力はネコ科最強で、時にウミガメの甲羅さえ噛み砕いてしまう。
主に猿やカピバラなどの大型のげっ歯類を捕食するが、時にアナコンダや小型のワニさえも獲物する。反対にアナコンダやクロカイマン(アマゾンに生息する大型のワニ)にとっても、ジャガーは獲物の一つである。
また、ジャガーはペッカリーを狩る際に群れからはぐれた個体だけを狙うと言われている。実際にペッカリーはジャガーに遭遇した時、群れの中の一頭がわざとジャガーに向かい他の仲間を逃がす習性がある。
マヤ文明やアステカ文明では、その凶暴性から神の化身としても崇められていた。テスカトリポカはジャガーとの関係が深く、ジャガーに変身することもできる。
またジャガーという名は古代中南米の言葉で「一撃(一突き)で殺す者」という意味で、
アステカではジャガーの毛皮を身に纏った精鋭戦士「オセロメー」はジャガーの戦士とも呼ばれ記録に残っている。
南米にはジャグアレテー・アヴァやチグレ・カピアンゴなどのジャガー人間の伝説が伝わっている。
ネコ科の世界的権威である今泉忠明氏によると、ジャガーの直系の祖先はスミロドンと渡り合うほどの巨獣ハンターだったそうで、咬合力を生かしコロンビアマンモスやメガテリウムなどを捕食していたそう（幼体が中心だったとは思われるが）。しかし、彼らは1万年前に絶滅してしまい、その強力な咬合力をカイマンやアルマジロを狩るときに活用した、とされている。これが現代のジャガーである。
最強王図鑑では
初登場は『マンガ動物最強王図鑑』2巻。先客との差別化を図るべくメラニズム個体が登場した…が、設定が設定だけに映像化された場合海外で変更されそうと推察するファンもいる。
一応フサオマキザルたちを奴隷と扱っているのも要因の１つとしてあげられると推察するものも。
その後ラーテルと同じく『動物最強王図鑑PFP』にて参戦を果たした。対戦相手はワニガメ、オオカワウソ。ワニガメ戦では前足を一時的に噛まれながら、サイドステップで回り込むと頭部を引き裂いて仕留めた。
マンガからのバーターとしてアニメでも実寸体長での活躍が期待される。
ジャガーをモチーフとしたキャラクター
レオパルドやパンサーより強そうな語感なので、名称はジャガーだが豹である場合も多い。
特撮
スーパー戦隊シリーズ
昭和戦隊
平成戦隊
21世紀平成戦隊
仮面ライダーシリーズ
昭和ライダー
- イソギンジャガー(仮面ライダー)
- ハサミジャガー(仮面ライダーV3)
- シザーズジャガー(仮面ライダー THE NEXT)：ハサミジャガーのリメイク
- ジャガーバン(仮面ライダー(スカイライダー))
平成ライダー
平成一期
平成二期
その他特撮
漫画・アニメ
- ペドロ(ONE PIECE)
- ジャガー（トランスフォーマーシリーズ）
- ジャルガー(トランスフォーマーV)
- 芳村兵馬/スーパージャガー(コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜)
- ジャガオン(電脳冒険記ウェブダイバー)
- ペピータ(リメンバー・ミー)
- マンチャス(ズートピア)
- ミック・ザ・ジャガー(シャーマンキング)
ゲーム
中南米の神話・伝承
その他
名前にジャガーを使用するもの
- ジャクソンビル・ジャガーズ（NFLに所属するアメリカンフットボールのチーム）
関連イラスト
