「あぁ 承知の上だ!! おれはもう 生きて故郷に帰る気などない!!!」
「おれは思う ルフィ達こそが 数百年間我ら一族と“光月家”が待ち続けた 世界を夜明けへと導く者達だ!!」
「明けない夜は ないと言うだろう」
「ダンナ達の待つ『世界の夜明け』の礎となれるなら おれは本望だ」
プロフィール
本名 | ペドロ |
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異名 | 木の上のペドロ |
年齢 | 享年32歳 |
身長 | 233cm |
懸賞金 | 3億8200万ベリー |
所属 | ノックス探検隊→ノックス海賊団船長→モコモ公国くじらの森侠客団 団長 |
覇気 | 武装色、見聞色 |
出身地 | 偉大なる航路 新世界 ゾウ モコモ公国 |
種族 | ジャガーのミンク |
誕生日 | 6月16日 (木の上→「き」の上の「か」は6番目+ペ「ドロ」) |
星座 | ふたご座 |
血液型 | F型 |
好物 | ラザニア、骨 |
初登場 | 単行本81巻 第814話『ネコマムシの旦那に会いに行こう』 |
WT100 | 61位(14983票) |
CV | 三木眞一郎 |
概要
ジャガーのミンク(♂)。
くじらの森の守護者・ネコマムシが主を務める戦闘部隊「侠客団(ガーディアンズ)」の団長を務める。
「木の上のペドロ」の二つ名を持ち、その名の通りよく高いところに上がって偵察などを行う。
過去にペコムズ達と共に外海に出ていた時期があり、歴史の本文を探していたが世間知らずだったことが災いし、結果賞金首になってしまっている。
それにより「ノックス探検隊」は海賊団として扱われるようになってしまったが開き直っていたこともあってか、自分達の一行には「ノックス海賊団」と名付けていた。
「ノックス」とはラテン語で「夜」の意。
人物
「サンジはこの国の恩人……!!この国で攫われた……!! 少数で行くとはいえ…ペコムズを除いて ミンク族が誰一人加勢しねェってのは仁義を欠きます……!!」
侠客団の団長を務めるだけはあり、ネコマムシからの信頼も厚い人格者にして義理堅い性格。
ネコマムシや恩人である麦わらの一味の役に立つ事を考えて行動する。
普段は上記の義理堅さと冷静な判断力をもって、味方や客を支える好漢である。
だが、後述の事情から彼に残された時間は少なく、それ故に死をも厭わぬ一面もある。
戦闘能力
ミンク族特有の身体能力と剣による高速攻撃を得意とし、エレクトロ(電撃)をまとった攻撃を行う。
非常に身軽で、並の相手ならば捉えられないスピードで移動しながら攻撃したり、ジャンプ時に尻尾をヘリコプターのように回転させて空中でも一瞬軌道を変えることも可能。
また、自身を巻き込むリスクを承知のうえでの爆弾による攻撃も行う(尤も、爆弾攻撃はあくまで味方を巻き込まない状況でのみ行っている)。
彼の元弟分であるぺコムズですら3億3000万ベリーの賞金首であり、ネコマムシにペコムズを抑えられるのはペドロしかいないと評されている。
元々は歴史の本文探しが原因とはいえ、その懸賞金額の高さはペドロの戦闘力故と思われ、その強さは懸賞金4億2900万ベリーのタマゴ男爵との戦いでかつて左目を奪ったほど。
エレクトロ対策をしていたタマゴ男爵であったが、それてもなお渡り合い、追い込んでいる。
尚、ペドロは本編で月の獅子化を披露することは残念ながらなかったが、もし月の獅子化すれば他のミンク族達と同様、間違いなく最強であると思われる。
技
獣剣唐獅子
アニメ846話で使用。誘惑の森にて木のホーミーズ達を纏めて斬り伏せた。
生涯
過去
少年時代に最後のロード歴史の本文を探しにゾウに来訪したロジャーと対面しており、自分も連れて行って欲しいと懇願したが、「小僧!お前はまだ待機だ!! いいか 人には必ず『出番』ってものがあるんだ!!その時がきたら助けてくれよ!!」と命じられ、以後ロジャーの死を知らされて以降もゾウで自分の「出番」の為に修行に励んでいた。
かつてネコマムシの役に立つ為「歴史の本文」を探す旅に出ていた。本人は探検家のつもりだったが、世間知らずだった事が災いして賞金首になってしまい、約15年前に自身が率いる「ノックス探検隊」は海賊団として扱われる様になってしまった。ペコムズ達とは途中まで行動を共にしていたが、怪我や闘志の問題で旅を続けられない者達をペコムズに任せ、ゼポと2人で旅を続けた。
5年前(27歳)、四皇・ビッグ・マムのナワバリである万国に足を踏み入れ、戦闘でタマゴ男爵の左目を奪うも四皇の兵力には敵わずビッグ・マムに捕らえられ、ルーレットで「100年の寿命」を求められる。相棒のゼポが30年分の寿命を抜かれて死亡し、ペコムズの懇願により10年分減らされることになり60年分の寿命を奪われる事になるが、左目の眼球を自ら抉り出し「この死は無意味!!“世界の夜明け”の日は近い!!おれは帰らねばならん!!!」と覚悟を見せたことで10年分減らすことに成功。残りの50年の寿命と引き換えに見逃され、故郷のゾウに帰還することとなる。
敗北こそしたが、己の眼球すら迷わず差し出し生き抜こうとするその覚悟と執念には、敵であるタマゴ男爵も一目置くほどであった。
第2部・最後の海 新世界編
ゾウ編
旱害のジャックがワノ国の武人を探し求めて襲撃してきた際には、ネコマムシと共に侠客団団長として戦い抜くも、5日間攻撃して尚も倒れない二人の王にしびれを切らしたジャックが持ち込んだ毒ガス兵器「KORO」と苛烈な拷問で重傷を負う。絶命寸前に追い詰められた二人の王を救うため、ゾウにやってきたサンジ達麦わらの一味に助けを求めた。
ルフィがくじらの森に侵入した際には過敏になりロディとBBを差し向けたが、ワンダの説得に応じ手を引く。ミンク族の恩人であるサンジを救う為、麦わらの一味がサンジ奪還を決めた際には、一味への義理を果たす為、また例え苦い経験であってもビッグ・マム海賊団への知識がある自分なら役立てると考えたため、一味に同行する。
ホールケーキアイランド編
ホールケーキアイランドへの道中、ルフィ達に自らの過去を話し、更にビッグ・マムの「ロード歴史の本文」を奪う事を提案。島に到着後、ブルックと共に別行動を取り、ホールケーキ城へ潜入。将星がいることで潜入に気付かれた事を悟るとブルックに「歴史の本文」の写しの入手を託し、囮を買って出る。
因縁の宿敵であるタマゴ男爵と戦い、エレクトロの攻撃で一進一退の攻防を繰り広げるも、多くの敵を引き付け自爆したと見せ掛けて鏡世界に避難、勝負はお預けとなった。
翌日のビッグ・マム暗殺作戦ではジンベエと共に結婚式場に突入し、ルフィを援護しながら将星カタクリやオーブンと交戦。玉手箱爆発に続くホールケーキ城崩壊に乗じて会場から脱出したが、先回りされたペロスペローによってブルックやチョッパーは飴人形にされて窒息死寸前であり、サウザンド・サニー号もペロスペローの“キャンディウェイブ”により固められ、クー・ド・バーストも使用できず脱出不能にされてしまう。
遂に訪れたペドロの「出番」
ルフィ達は絶体絶命の窮地であったが、元々残り少ない寿命ゆえに生きて帰るつもりはなかったペドロは、かつて出会ったロジャーの言葉を回想しながら自分の「出番」がやってきたことを確信。「ルフィ達こそが数百年間我ら一族と“光月家”が待ち続けた世界を夜明けへと導く者達」と信じ、ビッグ・マムが迫るという危機的状況を打開する為に船を出航不能にしていた元凶のペロスペローを巻き込んで大量のダイナマイトによる自爆を決行。
キャンディアーマーで体を防御していたペロスペローは右腕を失うだけで済んだものの気を失い能力は解除。 ブルックとチョッパーは一命を取り留め、サニー号の飴による拘束も無くなり、ペドロの覚悟に報いるべくルフィ達は「クー・ド・バースト」で出航。リンリンやペロスペロー、カタクリらの存在によって助かる確率が一切なかった一行は、ペドロのおかげで存命した。
その命をもって麦わらの一味による「世界の夜明け」の礎となったペドロであった。
後にワノ国の九里の編笠村にて、ワノ国を救おうとする者達に希望を持たせた男の隣に小さな墓が立てられた。
そしてペドロが覚悟の上で自爆せざるを得ない選択をし、その死の遠因を作ったシャーロット・ペロスペローを鬼ヶ島でネコマムシの旦那が撃破し、見事ペドロの仇を討ち取ってくれた(因みに相棒のゼポを直接手にかけ死に追いやった仇のビッグ・マムもゼポの弟が所属する海賊団の船長が倒し、見事ゼポの仇を討ち取ってくれた)。
またカイドウとの決戦でルフィがある姿に変身覚醒した際に色んな人々の想いを背負うのに彼の、ペドロの名を上げた──
伏線…?
ONEPIECEのコミックス19巻の175話の扉絵には、ルフィとナミの他にウサギの帽子を被ったジャガーが大きく背景に載っている。そして当話のタイトルは『解放』。ここから、このジャガーはペドロのことを表しており、ペドロがキャロットに後を託し、ルフィ達を開放することを指していたのかもしれない。