「必殺触手締め!」
演:大神信(桂木良助)
スーツアクター:滑川広志
概要
第84話「危うしライダー!イソギンジャガーの地獄罠」に登場。
イソギンチャクとジャガーの合成怪人で、強力な牙と触手、背中から出す毒水や瞬間移動を得意とする強力な怪人。
また、これまでの怪人達とは違い素体となる人間の頭に変身装置を埋め込んでブラック将軍の指示で変身するといった方式を取っている。変身者は桂木という男。
桂木が海から上陸して、ブラック将軍の指示で変身すると、手始めに自分の姿を見た釣り人を殺害する(この釣り人を演じたのは石ノ森章太郎。こういうのをカメオ出演と言います)。
その後は本郷猛をおびき出すために娘のマキを拉致し、追いかけてきた仮面ライダー1号に罠を仕掛けるも突破され、ライダーと対決する。
滝和也によってマキが救出されたため最後の戦いに挑むも、ライダーポイントキックで変身装置を破壊されたため元の桂木に戻り、娘とも無事再会した。
派生作品
正義の系譜
PS2のゲーム「仮面ライダー正義の系譜」ではBLACK編に登場。原作通りブラック将軍の命令で仮面ライダーBLACKと戦うが倒されてしまう。
その後は邪眼の手によって、より凶悪な姿となったイソギンジャガー転生体として復活した。
すがやみつるによる漫画
『新仮面ライダー』では、アマゾン奥地の人喰いジャガー「シルバースター」が改造されたという設定。人間並みの知能に改造されただけあって、獰猛でありながら恐ろしく狡猾な知略家として描かれている。
二重三重の罠を張り、1号ライダーを徹底して疲労させてから追い詰めようとするも、シルバースターに妻子を殺された冒険家トーマスの義手で額を貫かれ、怯んだ所に(トーマスが載っていたヘリコプターの起こした風でダイナモを回した)1号のライダーキックで倒された。
トーマスはイソギンジャガーに喉を食い破られて命を落とすも、彼が死の間際に見たのは、苦悶と絶望のに満ちて死んでいった亡き妻と息子の、優しい笑顔の幻影だった。
仮面ライダーSPIRITS
バダンが復活させた再生ゲルショッカーの怪人として登場。他のゲルショッカー怪人と共に2号やZX、滝やSPIRITSに襲い掛かった。
余談
- 鳴き声は「ファンファンファンファン」だが、辻村氏が声で演じているのではなく、効果音で表現されている。
- このエピソードは特別編で、漫画の中でも映画的表現を多用していた石ノ森章太郎が監督している。ヘリコプターからの空撮に始まり、漫画の構図をそのまま映像化しようとする実験的なビジュアルが続々と流れてくる、とても変な内容である。予告編でも普段と異なり「撮影風景」が流れたりして、ナレーションを務めるブラック将軍も「ちと癪だが面白いぞ!」と悔しさ混じりにアピールしていた。
- 『仮面ライダーSPIRITS』では京都でSPIRITS第十分隊を迎え撃つものの、ZXの蹴りで腹をぶち抜かれてあっさり倒された。
- 『仮面ライダーオーズ』ではライダーシリーズ1000話を記念して、せっかくの特別編だし、この怪人をモデルにしたイカジャガーヤミーが登場する。
- 『スーパーヒーロー大戦』では大ショッカー怪人として登場。最後はダブルバースの狙撃とオーズのメダジャリバー斬撃で倒された。(スーツはイカジャガーヤミーの改造)
- なお、『仮面ライダーBLACK』52話で、ゲルショッカーの陰謀に巻き込まれた一般人代表として、イソギンジャガーに殺された釣り人がナレーションで『原作者の石ノ森章太郎先生』と名指しで紹介されており、しかも字幕まで表示されている。
- 釣り人に襲い掛かるシーンはバンダイから発売されたジオラマ付フィギュア『ライダー怪人名鑑』にて、釣り人も込みで立体化されている。
- 『HEROSAGA』の仮面ライダーZXのストーリーでバダンの手先だったZXとスカイライダーが交戦した際にスカイライダーがZXに放ったスカイキックが偶然にもイソギンジャガーとの戦いで披露したライダーポイントキックと同じようにZX頭部にあった洗脳装置を壊した事でZXは人間だったころの記憶を取り戻した。