「ゲルショッカーの改造人間サソリトカゲス!!」
概要
『仮面ライダー』第81話「仮面ライダーは二度死ぬ!!」に登場した、サソリとトカゲの能力を併せ持つゲルショッカーの改造人間。
鳴き声は「ソーリーッ!(別に英語で謝っているという訳ではない)」。
プライドが高く、その使命は『酸欠ガス』を偏西風に乗せて東京都心へと散布。そして都民を皆殺しにしてから東京を自分たちの占領下に置いてしまう「東京無血占領作戦」の実行である。
左腕のサソリのハサミを使って敵の首を締め上げるネックハンド攻撃や、口から吐く一瞬で人間を酸素欠乏症にして死に至らしめる『酸欠ガス』が主な戦力。
傷が癒えていなかったとはいえ、新1号を追い詰めたほどの戦闘力を持つが、背中を攻撃されると弱いという弱点を持っている。
劇中での軌跡
仮面ライダー新1号がガニコウモルと共に死んだという可能性が高いというコンピューターの計算結果のもと行動を開始。
ブラック将軍の命により、もはや不要となったショッカーに無理やり協力させてきた科学者たちをモルモットとして『酸欠ガス』の人体実験を行った。
しかしこの時、彼らの事を全く信用していなかった峰信太郎博士(演:佐々木功)が、万が一に備えて隠し持っていたガスマスクを装着して難を逃れて脱走を許すという失態を犯してしまう。
情報が漏れる事を危惧し、彼の妻が働く病院へと先回りして人質にしようと先回りするが、なんとそこに現れたのは死んだと思われていた本郷猛であった。
本郷は偶然にもガニコウモル戦後、峰夫人に助けられてその病院で治療を受けていたのだ。
峰夫人も救出され変身した新1号と対決するが、彼の傷が未だ癒えきっていなかったことも手伝い有利に戦いを進めるが、結局両夫妻共々ライダーに逃げられてしまう。
組織に自分の名を轟かせようとの野心を持つ彼は、今度は藤兵衛を人質にしてライダーを誘き寄せて倒そうと考え、藤兵衛を拉致する。
そして救出に現れたライダーと滝に襲いかかり圧倒するが、駆けつけた峰博士が(何故か知っていた)自分の弱点である背中の事をライダーに伝えた事により形勢は逆転されてしまう。
最後は『ライダー反転キック』で、背中を攻撃され敗れ去った。
その後、PS2専用ソフト「仮面ライダー 正義の系譜」で邪眼の手により蘇生され、仮面ライダーBLACKの初戦の相手として立ち塞がる事になる。
サソリトカゲス(転生体)
BLACKに敗れ去ったサソリトカゲスが、邪眼の手により組み込まれていたサソリとトカゲの遺伝子の持つ能力を引き出されてパワーアップした姿。
詳しくは当該項目を参照。
派生作品
すがやみつるによる漫画版
イソギンジャガーの作り出した「怪人動物園」に出現。初期型(TV版と全くデザインが異なる)のウツボガメス&ワシカマギリと共に1号ライダーを襲うも、ライダーがウツボガメスを掴んでぶん回したために壁に叩き付けられて爆死した。
仮面ライダーSPIRITS
バダンが復活させた再生ゲルショッカーの怪人として登場。他のゲルショッカー怪人と共に2号やZX、滝やSPIRITSに襲い掛かった。
余談
TV本編で声を演じた八代氏は昭和ライダー第3作、第6作においてもサソリの怪人の声を演じている。
『仮面ライダー剣』にはスコーピオンアンデッドとカメレオンアンデッドを媒体に作られた人造怪人ティターンが登場するが、勿論デザインモチーフはコイツ。