「苦しめ!俺はワシとカマキリの力を持っているのだ!」
CV/谷津勲(書籍によっては関富也と誤記)、沢りつお(正義の系譜)
スーツアクター/滑川広志
概要
『仮面ライダー』第86話「怪人ワシカマギリの人間狩り」に登場する、鷲とカマキリという二種の捕食動物の能力を兼ね備えた合成怪人。ショッカーのシンボルマークであった鷲がモチーフに使用されている。
ゲルショッカーに必要な人員=改造人間の素体となる人間を確保する「人間狩り作戦」の遂行を任務としており、大森山山中に様々な罠を張り巡らせて素材となる人間を逃さないようにし、捕えた人間を次々に戦場ヶ原に構えたゲルショッカーのアジトへと運び込んでいた。鳴き声は「ギィーラァー‼」。
能力
飛行能力を有しており、口から特殊な泡を吹きかけて浴びた者を仮死状態にして固めることが出来る。
この泡は仮面ライダーといえども浴びれば怯んでしまうほどの威力を持っており、固まった泡を溶かすには(おそらく)怪人の血液から生成された「還元液」が必要。
最大の武器は左手の鎌で、凄まじい切れ味を誇り、またブーメランのように投げつけて攻撃することもできる。だが後述するようにこの武器が身を滅ぼすことになる。
また、鋼鉄を持引き裂くほどの威力を持つ右手の鋭い爪、ダーツ型の羽を射出して敵に突き刺して攻撃する「羽根ミサイル」を駆使して敵に襲いかかる戦法を得意としている。
なお、緑色の血液をしている。
活動歴
改造人間用のスペア人間確保を目的祖した「人間狩り作戦」の遂行を任務するワシカマギリは、大森山山中から下るバスを襲撃し乗員・乗客達を捕らえた。
更に人間狩りから逃れた桜井大作も捕えるとアジトへ連行するが、彼の息子の圭太には気付かず、逃げられてしまう。
その後、謎の失踪事件の調査に当たっていた滝和也を罠に掛けて捕えてようと画策するが、そこに駆けつけた仮面ライダー新1号と交戦。多彩な武器でライダーを苦しめるも、吊り橋でライダーに足を取られ諸共に海へ転落し、ライダーを倒したと思ってアジトへ帰投する。
だが実際にはライダーは生きており、怪人が負傷して流した血を辿ってアジトを突き止めると囚われた人々を救出する為に突入。
ブラック将軍の叱責を受け、ライダー打倒を厳命されたワシカマギリはアジトの外へライダーを誘うと右腕の鎌を投げてライダーを攻撃するが、何度も躱されて誤爆した戦闘員たちの首を刎ねてしまう。挙句の果て、鎌をライダーキックで蹴り返され、眉間に命中して自らを真っ二つにしてしまい爆死。自らの武器の威力が仇となったのだった。
派生作品
仮面ライダー 正義の系統
PS2専用ソフト『仮面ライダー 正義の系譜』において邪眼の手により復活。
ガニコウモルとの分岐で登場し、1988年8月の時間軸においてブラック将軍の作戦補佐を担当。
最後はそれを阻止せんとする仮面ライダーBLACKとの激しい攻防戦の末に倒された。
仮面ライダーSPIRITS
バダンが復活させた再生ゲルショッカーの怪人として登場。他のゲルショッカー怪人と共に2号やZX、滝やSPIRITSに襲い掛かった。
関連項目
ゲルショッカー ゲルショッカー怪人 合成怪人 鷲 カマキリ 初代ライダー
カマキリ・カメレオンオーグ:片方のモチーフがカマキリの合成怪人。
流星のデレプタ:他人の空似