「貴様は出血が止まらなくなり、やがて死ぬ!」
概要
『仮面ライダー』第83話「怪人イノカブトン 発狂ガスでライダーを倒せ」に登場。
ゲルショッカーが目を付けたとある死刑囚(演:飛世賛治)をベースに猪(劇中の描写を見るに動物園から奪ったと思われる)とカブトムシの能力を移植して誕生した合成怪人。鳴き声は「ヴェェオー」。
ブラック将軍曰く“仮面ライダーの強力なライバル怪人”と称する強力怪人で、殺人鬼に変えてしまう猛毒ガス発生装置が組み込まれており、その使命はその装置を使って東京都民の皆殺しを目的とした『猛毒ガス東京壊滅作戦』及び仮面ライダーの抹殺である。
能力
鼻から人間を殺人鬼に変えてしまう黄色い粉状の“発狂ガス”を噴出することができる。
このガスを浴びた者は回りの人間が全て敵に見えてしまい、見境なく殺し合いを始めてしまうという恐るべきもの。更に、犠牲者も口から発狂ガスを吹きかける事が出来るようになる為、犠牲者がねずみ算式に犠牲者を増やしていくという恐ろしい効果を持つ。
なお、強い精神力を持つ者には効果が現れている時間が短い様な描写が有るが、よほどの事がない限りこの効果に抗うことは不可能だと推測される。
その他、体を丸めて棘だらけの球体となって体当たり攻撃を喰らわせる『イノカブトントゲ車』、額の角で相手を突き刺し止血不能なほどの大けがを負わせる奥の手にして必殺技の『イノカブトン角えぐり』という技を持っており、これにより新1号の足を負傷させ窮地に陥れた。
同時に角が弱点でもあり、この角を折られると大幅に弱体化してしまう。
活動歴
動物園の職員で能力実験を行った後、事件を捜査する為に実験の犠牲者となった人々が収容された病院を訪れた本郷猛達を外に誘き寄せ対決。その戦いでおやっさんこと立花藤兵衛に発狂ガスを浴びせて自身の配下に収めるのと同時に、ライダーの左足を『イノカブトン角えぐり』で負傷させることに成功。
勝利を確信した為に強者の余裕からか、その場から一時撤退する。
その後、向ヶ丘遊園で暴れていたが、怪我を押して駆けつけたライダーと決着をつける為に決戦を挑み、サポート兼人質としておやっさんを巧みに利用し、ケガで思うように力を発揮出来ないライダーを追い詰める。
しかしライダーに止めを刺そうとした直前に、その強靭な精神力で正気に戻ったおやっさんに剣の一撃を喰らわされ、角を叩き斬られた為に大幅に弱体化。
最後の力を振り絞り『イノカブトントゲ車』で体当たり攻撃を仕掛けるが、最後は『サイクロンアタック』を受けて爆散した。
その後、最終回においてヒルカメレオンが生き返らせた再生怪人軍団の一員として登場している。
クモライオン、ガラオックス、サボテンバットと共に怪人軍団を尾行していた滝和也を生け捕りにした後、偽の通信で浜名湖を訪れた本郷と一文字隼人を攻撃したがツノ抉りを躱されてライダーキックで倒された。
派生作品
仮面ライダーSPIRITS
バダンが復活させた再生ゲルショッカーの怪人として登場。他のゲルショッカー怪人と共に2号やZX、滝やSPIRITSに襲い掛かった。
関連マンガ
関連項目
他作品における猪のライダー怪人&ダークライダー
ゴ・ジイノ・ダ ワイルドボーダー シールドボーダー ワイルドボアオルフェノク ボアアンデッド ウォートホッグファンガイア