曖昧さ回避
- 『仮面ライダー(スカイライダー)』に登場する、スカイライダーの技の1つ。愛機・スカイターボをマッハ1までスピードを上げ、超振動波を発生させながら突撃し粉砕する
- 『仮面ライダーアギト』に登場する、仮面ライダーアギト グランドフォームの技の1つ。愛機・マシントルネイダー スライダーモードに搭乗し加速してライダーキックを放つ。名称は1のオマージュと思われる。
- 1に由来して、「仮面ライダーシリーズ」における仮面ライダーがライダーマシンで敵に突撃する技の通称。『仮面ライダー(スカイライダー)』以前の作品についても、遡及してこの通称が用いられることがある。本稿で解説。
概要
初出は『仮面ライダー』第11話でゲバコンドルを倒した「サイクロンクラッシャー」。
昭和ライダーでは下っ端戦闘員に対してライダーの登場と同時にこれで一掃した事もあり、枚挙が無い程使われていた時代もあった。
ビジュアルの問題上、一部の人間からはひき逃げとネタにされがちで近年では使用回数も減っている。煽り運転防止の社会風潮も痛いところ。
そのためか最近の作品だと「バイクで怪人の側を駆け抜ける→怪人が吹き飛んでダメージを受ける」というパターンも多い。
しかし、昭和ライダーの要素を多く含むオリジナルドラマ『仮面ライダーG』ではライダーブレイクで敵怪人の操縦するヘリコプターを撃墜(しかもすれ違いざまにヘリに閉じ込められた人質を救出している)する描写が描かれ、『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』でも仮面ライダーフォーゼと仮面ライダーオーズが財団Xの戦闘ヘリを撃破している。
また、『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』では仮面ライダー龍騎やこれまでバイクに搭乗したことのなかった仮面ライダーシンまで加勢してオールライダーブレイクが放たれ、全長4000mの岩石大首領を木端微塵に粉砕した。
平成16作目『仮面ライダードライブ』では車でやったケースも(ちなみに元ネタの『仮面ライダーBLACK RX』でも敵怪人にライドロンで体当たりし岩山に叩きつけるという鬼畜シーンがあったりする)。
ネット限定配信の「仮面ライダーアマゾンズ」では、主人公である水沢悠/仮面ライダーアマゾンオメガがモズアマゾンを撃破する際にジャングレイダーでライダーブレイクを放つ事で撃破している。
平成ライダー最後の映画である『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』では20大平成ライダーが勢ぞろいし、総員で様々なライダーブレイクを放っている(仮面ライダー龍騎と仮面ライダー響鬼はバイクの都合上、空中攻撃担当だったが)。
なお、基本的にマシンでの体当たり攻撃を指してライダーブレイクと呼ぶため「バイクをウィリーさせて前輪で殴る」攻撃(昭和ライダーやクウガなどが使用)はライダーブレイクとは呼ばれないことが一般的である。
印象的なライダーブレイク
名称が明らかな技
『仮面ライダー』
- サイクロンアタック
新1号が第83話で使用。ゲルショッカーの強敵怪人・イノカブトンに左足を抉られる大ダメージを受け満身創痍のライダー。おやっさんも発狂ガスで操られるという絶体絶命の状況での最後の手段が己の愛馬の力を借りることであった。イノカブトンの奥の手「トゲ車」と激突し、サイクロンアタックが勝利した。同話は苦戦が続くゲルショッカー編の中でも取り分けてピンチだった回であり、ライダーは初戦で完敗し重症を引きずったまま戦った上におやっさんが意思の強さで発狂ガスに打ち勝ちイノカブトンを角を折り弱体化させた上で新サイクロン号の力を借りてようやくギリギリの勝利であった。
基本的にバイクの体当たりは正攻法で打ち勝てなかった怪人への最後の手段である場合が多い。
またゲーム「正義の系譜」では、仮面ライダー2号がドクガンダーに対して止めに使っている。
『仮面ライダーV3』
- ハリケーンラストダッシュ
仮面ライダーV3が第38話で使用した技。殺人ドクガーラによって高空から落下させられV3危うし!……と思いきや、V3の呼び声に応えて ハリケーンが猛スピードで登場、自動でジャンプして空中のV3を無事キャッチ。V3はそのままUターンして殺人ドクガーラに体当たりして撃破した。スーパーチートマシン・ハリケーンの面目躍如の一幕である。
ただし、サイタンクにはマッハキック共々防がれてしまい決め手にならなかった。
『仮面ライダーX』
- クルーザーアタック
第2話で使用。お前は人間じゃない!ロボットのくせに!と言われ意気消沈した神敬介が父の映し身である神ステーションの自爆による激励を経て、同じく戦う決意を固める歌詞の「神敬介の歌」をバックにGOD怪人パニックに立ち向かった戦いのトドメの技。クルーザーを喚びジャンプ。空中で大きく円を描く「クルーザー大回転」から相手にXの文字を刻む体当たり。同話はシリアス面でもネタ面でも初期のXライダーを象徴する回である。人間じゃないってのもいいもんさ。
『仮面ライダー(スカイライダー)』
- ライダーブレイク
スカイライダーの技の1つ。ライダーブレイクの名が初めて冠された技であり、OP映像や2番の歌詞にも使われている。スカイライダーの愛機・スカイターボをマッハ1までスピードを上げ突撃する。フロントカウルの超振動波はいかなる物体をも打ち砕き、どんな壁でもぶち破って突き進む。同現象の語源ではあるが本編ではこの技で直接轢き逃げをしたことはなく障害物の破壊に利用されている。直接体当たりをする場合はオカッパ法師を空中で撃墜したスカイターボアタックと呼ばれる。
『仮面ライダースーパー1』
- スーパーライダーブレイク
仮面ライダースーパー1がブルーバージョンに乗り突撃する技。第47話で使用したほか、劇場版『仮面ライダースーパー1』で巨大戦艦「空飛ぶ火の車」をも破壊して見せた(事前にファイブハンドで凍らせている)。
『仮面ライダーBLACK』
- スパークリングアタック
仮面ライダーBLACKの技の1つ。ロードセクターのアタックシールドを展開し、バリアを纏いながら敵へ突撃する。当たればゴルゴム怪人は粉々で、壁や隔壁の破壊にも使われる。
『仮面ライダークウガ』
- トライゴウラムアタック・ライジングビートゴウラムアタック
仮面ライダークウガの技。警視庁開発の特殊オートバイ「トライチェイサー2000」に、ゴウラムが合体したトライゴウラムでの体当たり。卑劣な轢殺魔メ・ギャリド・ギに対して使用し、乗っていたトラックごと封印エネルギーをぶち込んで木端微塵に吹き飛ばした。
トライチェイサーが破壊された後には後継機のビートチェイサー2000と合体したビートゴウラムがこれを使用。 金のゴウラム合体ビートチェイサーボディアタック(by五代)で強敵ゴ・バベル・ダを撃破した。
『仮面ライダー龍騎』
仮面ライダー龍騎サバイブの必殺技。契約モンスター・ドラグランザーをバイクモードに変形させ、ドラグランザーの口から火炎を吐いて敵の逃げ道を塞ぎ、タイヤで押し潰す。
ゲーム作品では規制の関係でそのまま再現されることは少ない。
仮面ライダーディケイド コンプリートフォームの必殺技にも不採用だった。
仮面ライダーナイトサバイブの必殺技。契約モンスター・ダークレイダーをバイクモードに変形させ、先端からレーザーのような光線を放ち、敵を拘束。ナイトサバイブのマントがバイクを包み込んでドリル状になって貫く。
疑似ライダーであるオルタナティブおよびオルタナティブ・ゼロのファイナルベント(劇中で使用したのは後者のみ)。契約モンスターサイコローグをバイク、サイコローダーに変形させ、コマのように回転し旋風と共に敵を跳ね飛ばす良い子はマネしちゃいけない(というかプロでもできない)技。
『仮面ライダー剣』
- サンダースペイダー
仮面ライダーブレイドの技の1つ。ブルースペイダーのカードリーダーに「サンダーディアー」のラウズカードをスラッシュして発動。電撃を纏ったブルースペイダーで突進し、敵に強烈な体当たりを炸裂させる。
映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』においては仮面ライダーファイズが搭乗するクリムゾンスマッシュのようなエフェクトを纏ったオートバジンと共に、再生戦闘員軍団を粉々に粉砕しながら爆走した。
- トルネードチェイサー
仮面ライダーカリスの技の1つ。シャドーチェイサーのカードリーダーに「トルネードホーク」のラウズカードをスラッシュして発動。竜巻を纏ったシャドーチェイサーで突進し、敵に強烈な体当たりを炸裂させる。
『仮面ライダードライブ』
- トレーラービッグインパクト
仮面ライダードライブ タイプトライドロンの技の1つ。タイプトライドロンは搭乗マシンであるトライドロンと一体化しており、この技では搭乗マシンをエネルギー状にして敵にぶち当てる。マシンを敵にぶつけているという点では、ある意味これもライダーブレイクの亜流技といえるかもしれない。
『仮面ライダーエグゼイド』
- 爆走クリティカルストライク
仮面ライダーレーザーの復活後の形態である仮面ライダーレーザーターボの技。
昔の姿であるレベル2に乗り相手に突撃する。
この時、レーザーターボはプロトスポーツゲーマを上半身に装備していたため元バイクが自転車と合体してバイクに乗り込むというシュールな光景が出来上がった。
名称不明の技
作品 | ライダー | 技 |
---|---|---|
『仮面ライダーW』 | 仮面ライダーアクセル バイクフォーム | エンジンメモリのマキシマムドライブを発動し、突進する。ライダーマシンではないが、バイクによる攻撃である。 |
『仮面ライダーアマゾンズ』第8話 | 仮面ライダーアマゾンオメガ | ジャングレイダーでモズアマゾンを轢き殺している。作風的に怪人は倒されたあと爆発しないため、モズアマゾンはこれを喰らうと同時に溶解、アマゾン細胞を飛び散らせて死亡するというとてもエグい描写になっている。 |
ゲームでの扱い
CEROの関係上再現されることは少ない。
『バトライド・ウォー』
空爆してくる大ショッカーの戦闘ヘリに対しライダーブレイクをぶちかますことが可能。ちなみに地上を走ってくる怪人はどれだけしつこく追い回しても永遠に躱し続ける仕様になっている。
『バトライド・ウォー創生』
スカイライダーが参戦したのだが、超必殺技のライダーブレイクは、壁が出現しその壁に突撃・粉砕することで発生する衝撃で敵にダメージを与える技となっている。
またこの作品ではライダーマシン搭乗時、ジャンプ台から着地する際にボタンを押す事で衝撃波による攻撃が可能。……当てるのは難しいが。
なんと戦隊ヒーローも
実は昭和戦隊である超電子バイオマンや電撃戦隊チェンジマン、超獣戦隊ライブマンもライダーブレイクを使った事がある。
非戦闘要員のコロン(ライブマン)まで行っているのだから凄さまじい。
更に言うと忍者戦隊カクレンジャーでは「シャークドライバー」という必殺技にまで昇華させている。
現在では複数台バイクを確保する余裕も無いだろうから、正に幻の必殺技と言えるだろう。