「いや、事故に巻き込まれて死ぬ人間は3人だ・・・!」
声:中博史
概要
第7話、第8話に登場したバット型ロイミュード033が進化した上級ロイミュード。モチーフはカメラ。
カメラを思わせる黒い身体と左側に巨大なカメラレンズを内蔵しており、頭部には橙色のモノアイがある。
ロイミュード033
進化前の姿。他の同型との差異として首周囲の翼がピンク色になっている。
幹部と融合進化態以外の上級ロイミュードでは唯一劇中で姿が判明したバット型の個体。
人格は冷静かつ慎重派であり、邪魔者や用済みとなった者は即座に削除しようとするなど本性は冷酷そのもの。
能力
名前の通り、埋め込まれたレンズで透視撮影を行い、撮影した物の内部構造を任意に消し去るという特殊能力を持つ。離れた場所から行う際は自身で現像した写真に触れることで能力を発動していた。これを応用して相手の頭上に瓦礫を振らせるといった戦法も取れる。また、カメラレンズからは光弾も発射可能。
三脚に似たクローは接近戦での武器にもなる。
バット型からの進化体だが、トライドロンから逃れる時は走って移動しており、飛行能力は失われている様子。
動向
連続して起こるビル崩落事件の現場に現れ、事件を捜査する刑事たちに襲い掛かるも、同じく捜査に来ていた進ノ介の変身するドライブと交戦。タイプワイルドに手も足も出ず、その場を一時撤退する。
後の調査で犯人は新聞記者である久坂 俊介(くさか しゅんすけ)と判明。しかし、この事件には一つだけこれまでのロイミュード犯罪と違う点があった。
本来、ロイミュードは目を付けた人間にコピーし、その人間の姿で活動することが多い。しかし、彼の場合は人間と共謀して増幅させた欲望を使って進化を遂げた。
もっとも、特殊な状況での進化故か不完全なところもあり、元の下級ロイミュードの姿へ戻ってしまうこともある。
重加速を無効化する特殊なシールのようなものを携帯しており、「スクープを取る」という欲望に支配された久坂にはこれを与えて重加速環境下でも自由に行動できるようにしていた。
その後はドライブとシフトカーの追跡を降りきりながら、久坂の欲望を吸収し続けことで完全に進化を遂げ終えると、用済みになった彼を始末しようとするが、駆けつけたドライブに阻止される。
終盤では初戦で追いつめられたタイプワイルドに吹き飛ばされた挙句、タイヤフエールでファンキースパイクとフッキングレッカーを装備したトライドロンで追い掛け回されるという展開に突入。アリーナの壁や天井に何度も叩きつけられた挙句、スパイクで体をゴリゴリと削られて悶絶。
最終的にはタイプスピードのドア銃による必殺技でコアを破壊された。
事件後、同僚の記者に謝罪した久坂は警察に連行された。
余談
人間をただコピーするのではなく、人間と共謀して進化するという方法は後に融合進化態のプロセスに用いられており、ロイミュードの中でも比較的先見の明があったと言える。
この特殊な進化パターンのせいか、他の上級ロイミュードとは違い、下級ロイミュードを手下にすることはなく、久坂以外の仲間は一切登場しなかった。
なお、『ドライブ』では唯一人間態が存在しない上級ロイミュードでもある。
備考
永岡氏や久坂の同僚・高杉憲太を演じた内野謙太氏は、過去にも『仮面ライダー電王』で本条勝役として出演した経験があり、後に『仮面ライダーゼロワン』では一貫ニギロー役で出演している。
スクーパーが登場したエピソードの主要人物3人の名前はいずれも幕末の長州藩士が由来と思われる。
スーツはオープン・ロイミュードに改造された。
声を演じた中博史は特撮作品の出演は今作が初となるほか、仮面ライダーシリーズへの出演はPS版『仮面ライダーV3』のツバサ大僧正/死人コウモリとガマボイラー役以来となる。
関連タグ
イマジン ヤミー - 同様に人間の望みを果たそうと行動することで力を得る怪人達。
カメラモスキート:カメラをモチーフに取り入れているライダー怪人繋がり。