オープン・ロイミュード
おーぷんろいみゅーど
コブラ型ロイミュード067が銀行強盗犯の根岸逸郎と融合し誕生した融合進化態の1体。第29話と30話に登場。
名前の通り、ピッキングツールのような形状をした頭部とバールを思わせる肥大化した両腕を持つ。
下記の能力を用いて連続銀行強盗事件を起こす。
「オープン!」
根岸と融合するコブラ型ロイミュード。子どもっぽい声色と人格の持ち主で自分の能力に恍惚とするなど愉快犯としての側面を持つ。
他の個体と違い、ネオバイラルコアに意識と身体を内包して行動していた。
特殊な鍵「コモンマスターキー」を所持しており、対象に向けて鍵を捻ることでありとあらゆる物を解錠する能力を持つ。その能力は扉だけでなく仮面ライダーの装備にも適応可能で、ジャスティスハンターの「ジャスティスゲージ」を分解して脱出したりドア銃のドアを開けて銃撃を阻止したりとドライブを翻弄した。
ちなみに能力を発動する際は067が「オープン!」と叫ぶ。
また、開錠した扉等に勢いを持たせたりと非常に応用が効き、実際に周囲の自動車のドアや建物の扉を勢いよく開けて相手にぶつけたり、戦場となった工場の様々な機械のロックを解除して物を落としたり水を掛けたりと言った能力を応用した多彩な攻撃でドライブとチェイサーを苦しめた。
加えて第30話では更なる能力の応用として、錠前の付いた鎖をチェイサーの体に巻きつけて動きを封じた(本人曰く「オープンの逆」)。
ただし、この能力はコモンマスターキーを使わせる隙を与えない高速移動などで対処する事が出来、タイプフォーミュラには翻弄されていた。
この他にも頭部のドリルでの刺突、頭部の開閉器具や手からの光弾を発射しての遠距離攻撃も可能。
劇中ではその能力を活かして銀行強盗殺人事件を起こしていた。
しかし本当の目的は、ブレンの指示で、12年前の泊英介殉職に関わる事件の当事者(当時の銀行強盗事件に関わった当時の銀行員やかつての根岸の共犯である丸谷慎吾etc)全員を抹殺する事だった。第29話後半では遂にカモフラージュである銀行強盗を止め対象者を直接襲撃するようになる。
第30話では12年前の事件に居合わせた女子高生の唐沢ゆかりを狙うも、父親の事件の真相を暴く為ではなく、警察と仮面ライダーの使命を再認識し市民を守る為に戦ったドライブに圧倒され、最後はチェイサーの必殺技で根岸と067に分離させられた所をドライブタイプフォーミュラの必殺技を受けて067は爆散、根岸は警察に逮捕された。
彼の動機は人を殺めてしまったことへの自暴自棄による犯行であり、抑え込んでいた狂気を解放してしまったが故だった。
しかし、物語が進むに連れて根岸の動機が記憶を弄られたことによる冤罪だったことが判明する。
しかしフリーズの能力が解凍されたことで心境が変わり始めていたのか、もう誰も殺したくないという考えからかつての自分が事件に巻き込んだ唐沢ゆかりを凶弾から庇うという行動に出ている。
元々は弟分からも慕われ、最初に起こした強盗事件では銃口を向けながらも結局は人に発砲せず恫喝するだけに留めたことから、良くも悪くも最悪の一線は越えない人物だったのかもしれない。
スーツは、スクーパー・ロイミュードのスーツを改造した物。
金庫を破ることのできる能力から『ロボット刑事』のナナツマンとの共通点が見られる。
ちなみに、スクーパーとはのちの作品に登場するとある合体怪人の両肩をスーツ改造前後の怪人同士で構成するという面白い縁が生じている。
067の声を演じた河田氏は今作が特撮初出演となった。
根岸を演じた福井氏は『仮面ライダーOOO』第25-26話以来の仮面ライダーシリーズ出演。
また、ドライブは根岸を逮捕する際にシフトブレスを目視する事で時刻の確認を取ったが、シフトブレスにそのような機能は(少なくとも公式設定上には)存在しない。