ベルトさん「し、進ノ介…!こうなったら一か八かだ!君に隠していた新シフトカーを使うしか、生き残る方法はない!」
「おう…!今日ばっかりは、あんたの秘密主義も大歓迎だぜ…!」
ベルトさん「ただし!これを訓練なしで使う事は、デッドヒート以上に危険だ!」
「そう最初に言ってくれるだけ…っ、いつもよりまだマシさ…!」
ベルトさん「トップギアだな!」
「やるぜ…!」
『DRIVE!TYPE-FORMULA!』
概要
シフトフォーミュラのシフトカーで変身する、仮面ライダードライブの強化フォーム。第21話終盤より登場。
第21話にてメディックによって殆どのシフトカーが操られ戦力を奪われた上に、超重加速と言う恐ろしい新能力を身に付けた魔進チェイサーに一方的に追い詰められ絶体絶命のピンチに陥った進ノ介が一か八かのぶっつけ本番で変身、この姿となった。ちなみにドライブドライバーことベルトさんは変身直前までその存在を進ノ介に隠していた(恐らく後述の弱点がある為、進ノ介が充分な戦闘経験を積むまでは彼の為に存在を秘匿しようとしていたと思われる)。
最大の特徴はレーシングカーさながらの超加速能力(加速していない状態でもアクセルトライアルのマキシマムドライブ以上の速度を持つ)で、タイプデッドヒートですら動きが鈍る超重加速の中でも相手を翻弄するほどのスピードを発揮でき、タイプスピードの発展型とも言える。更に戦闘能力についてもタイプワイルドやタイプデッドヒートよりも高いスペックを持つ。
機動力に限れば後に登場するいわゆる最強フォームであるタイプトライドロンをも上回るため、同フォーム登場後もスピードを要する局面で運用される事があった。
ただし、高性能過ぎるため予行演習がなければタイプデッドヒート以上の危険性(体を鍛えてない限り数十秒で気絶してしまう程で、仮に戦闘を重ねた変身者である進ノ介でも加速時の強力なGで首を痛めてしまう等)があったが、ハーレー・ヘンドリクソン博士が第17話にて主人公達に贈ったお手製お菓子の「ハーレーパイ」に隠された数式を元に第22話にて沢神りんなが制作した専用武器トレーラー砲で使用者に負担の掛からない必殺技が、同じくパイに隠された設計図によって開発された「ピットクルー」と呼ばれるシフトカーチームのサポートによって長時間の運用が可能になった。
第33話にて、りんなの発言によりタイプフォーミュラが本来はドライブの最終形態であることが明言された。
スーパーヒーロー大戦GPにも登場し、トライドロンにも搭乗してみせた(もちろん玩具版では胴体とリアウイング部分が干渉してしまうために乗れない)。
※ベルトさんの変身音声で勘違いされやすいがタイプ「フォーミュラー」ではなくタイプ「フォーミュラ」である。
スペック
パンチ力 | 16.0t |
---|---|
キック力 | 28.6t |
ジャンプ力 | 47.1m |
走力 | 0.2s/100m (加速時0.12s/100m) |
外見
モチーフはフォーミュラの名の通りレーシングカーで、メインカラーは白と青のツートンカラー。装甲の随所には今まで登場したタイヤ交換シフトカーの名称がスポンサーロゴの如くちりばめられている。
頭部は黄色いメット、胸部はフロントウイングやカウルで覆われている。
タイヤは小型のものが左右の腕部フェアリングアームガードに腕輪状に装備されている。このため、(名称が判明している限りでは)タイヤの回転機構に「~カウル」という部位が関与していない唯一のタイプとなるが、足部がモディファイカウルブーツであるため名称に「カウル」と付く部位自体は存在している。
武装
その名の通りトレーラーから変形する大砲。名付け主は進ノ介だがベルトさんはもう予測できていた模様で、音声も進ノ介によるネーミングを前提としたものになっている。
通常時はレーシングトレーラーの形状でシフトカーのように自立行動をしており、ドライブが武器として使う際は運転席部分をスライドさせることで大砲形態にする。また自立行動状態では内部にシフトカーを格納する事が可能。
上部スロットに1台、砲身に2台の計3台までシフトカーを装填することができる。劇中では上部スロットにシフトフォーミュラを装填し大砲を起動し、続けて任意の2台を装填し必殺技を発動する、という流れで運用されている。
タイプトライドロンでも引き続き使用可能。
タイヤ交換
タイプフォーミュラ専用に調整されたシフトカーのチーム、「ピットクルー」達を使う。長時間の超スピード状態でドライブがダメージを負った時等にはドライブの簡易メンテナンスを行ってくれる。
なお、第38話現在でタイプフォーミュラの形態ではピットクルー以外のシフトカーでのタイヤ交換をした事が無い。
また、ピットクルーによる個別のフルスロットルはいずれも劇中未使用で、名称もどの媒体でも明かされていない。
両腕に橙色のタイヤを装備した姿。
ドライブのエネルギーをオーバーチャージして150%充填する。内蔵されているリザレクションフューエルは装着者の疲労を少しだけ回復する。
また、その供給されたエネルギーを攻撃に応用する事で、加速の勢いを乗せた強力なパンチを繰り出したり(第28話)、爆発を起こす円形の火炎弾を放つことが出来る(第32話)。
右腕にジャッキ型の武器ジャッキライザーが付いた緑色のタイヤを装備した姿。
伸縮させ相手を突き飛ばす、味方を空中に打ち上げる発射台として使える。
右腕にスパナ状の爪グラスパークローが付いた黄色いタイヤを装備した姿。
高速回転することで電撃を纏った刺突武器として使用する。
必殺技
- 体当たり
超高速移動からの体当たり。第22話で初披露し、魔進チェイサー及び超重加速を打ち砕いたが、急激な加速により変身者である進ノ介にかなりの負担がかかり彼の首がムチ打ち状態になってしまった。
- フォーミュラドロップ
所謂ライダーキック。前述のとおりトレーラー砲を使わない必殺技は進ノ介の体にかかる負担が大きすぎるため本編内では使用されなかったが、dビデオにて独占配信された映像作品『仮面ライダー4号』の第3話にて使用された。1発目は仮面ライダー4号のライダーキックとの打ち合いで僅かに競り勝ち右足を負傷させ、続けて放たれた2発目はライダーパンチとのぶつかり合いで拮抗状態に持ち込まれるも、シフトレバーを何回も(本編では最高で3回だったが、この作品では自爆覚悟で合計9回も)倒す事で加速しキックのパワーを高め、辛うじて4号を倒すことに成功した。
- トレーラーインパクト
トレーラー砲に3台のシフトカーを装填し発動(上部スロットに1台、砲身に2台)、強力なビームを発射する。変身者の進ノ介の体に負担がかからない必殺技の為、タイプフォーミュラの状態で用いる必殺技の殆どはこちらである。
初披露である第22話ではフォーミュラ/スピード/ワイルド、第23話ではフォーミュラ/マンターン/ジャッキーで発動した。
春休み合体スペシャルではフォーミュラ/スピード/シャドーで発動し、このときは光弾を撃つパターンになっていた。
ライドウォッチ
青いボディのドライブ最速フォーム!ドライブ タイプフォーミュラ!
TYPE-FORMULA! フォーミュラ!
「SGライドウォッチ07」の一つとして発売。
必殺技は「ヒッサツ」。
余談
上述のモチーフのためF1を意識した部分も多く、タイプフォーミュラが初めて戦闘をおこなった第22話のサブタイトルは「F1ボディでどうやって戦えばいいのか」だった。また、変身音および変身後の待機音があの曲のイントロに酷似している。
さらに、黄色のヘルメットに青い車体という組み合わせは、ウィリアムズ時代に活躍したレーサーアイルトン・セナを彷彿とさせる。
「仮面ライダードライブ-ファイナルステージ-」にて、ドライブドライバーが転送されたメディックがこれに変身。更に進ノ介の決め台詞である『ひとっ走り付き合えよ!』を披露した。
DXドライブドライバーには没音声として派生形態と思われる「タイプダッシュフォーミュラ」が収録されている。
スーツアクターの高岩成二氏は腕の可動域の狭さに大苦戦したらしいが、全体的にはまだマシな方だったらしい。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
シフトフォーミュラ トレーラー砲 ピットクルー(仮面ライダードライブ)
アクセルフォーム、ラトラーターコンボ:高速移動能力を持つ、主役ライダーの中間形態。アクセルフォームとジンバーチェリーアームズとは初登場の時期もほぼ同じ。
アクセルトライアル:脚本家が同じ作品の赤いビークルライダー兼ポリスライダーの青い強化形態で、通常形態を超える高速移動能力を持つ。
風属性:第22話冒頭の回想シーンでは霧子やシフトカー達を浮遊させて救出しているような描写があり、魔進チェイサーが「新しいボディ!?空気の渦…風の戦士か!?」と反応していることから、風を操る力もあるのかもしれない。