多賀「けっ、ムカつくぜぇ…!」
007「そうだ怒れ!力の全てをぶつけて復讐しろぉぉぉぉ!!」
データ
身長 | 230.0cm |
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体重 | 137.0kg |
特色/力 | 次第に上昇する戦闘力、両腕のブレードから放つエネルギー斬撃 |
進化元 | ロイミュード007 |
融合進化の相手 | 多賀始 |
人間態のコピー元 | - |
人間態/CV | 谷充義(多賀)、大原崇(007、声のみ) |
概要
『仮面ライダードライブ』第25話から登場。
バット型ロイミュード007が、「コップキラー(警官殺し)」の異名を持つ前科14犯の凶悪殺人犯・多賀始に、001に預けられたネオバイラルコアで彼の心の闇とシンクロし、融合進化して誕生した新型上級ロイミュードにして、001によるネオバイラルコアと融合進化態の実験の成功例第1号。
剣を人型にしたような赤い細身の身体と、それに不釣り合いな程の巨大なブレードを生やした両腕を持つ。
ロイミュード007
「お前の犯罪は素晴らしい!凶悪そのものだっ!!」
多賀とシンクロしたバット型下級ロイミュードにしてシングルナンバーの一体。シングルナンバーの中では唯一人間態は不明で、従来の進化態にも至っていない。
性格は、警官殺しを行った凶悪犯の多賀とシンクロしただけあって、非常に凶暴でエキセントリックな口調と芝居がかった大仰な言動が特徴。その凶暴さに加えて、頭もあまり回らないタイプであり、白昼堂々と重加速を起こして多賀と接触したり病院を襲ったり、あてもなく手当たり次第にその辺の留置所を襲撃して多賀を探したりと、短絡的で計画性の無い行動が目立つ。
このような明らかに協調性の皆無な性格に加えて、後述する事情もあってか、作中では部下は勿論だが支援する仲間のロイミュードもいなかった(他のシングルナンバーや融合進化態の個体は、多くが部下やその作戦を支援するロイミュード達が付いていた)。
ちなみに007が上記の台詞で絶賛した多賀は、後に同じく犯罪者をコピーした005からは「イカレた人間の部類に入るが、こいつにはセンスを感じない」と酷評されており、これは暗に彼を絶賛してシンクロした007自身もディスられている。一方で多賀とは同じような性格だった為か相性は良く、多賀も007と出会って間もなく融合進化を受け入れている。
グローバルフリーズ時には率先して前線で暴れており、まず002と034(コブラ型)と共に行動し、プロトドライブに遭遇する。その後は006を中心とする別のグループに合流するが、今度はシフトカー達からの攻撃を受ける。その後の顛末は不明だが、直前に006らと同様にシフトカーによって取り囲まれており、第42話ではメディックによってバイラルコアの状態から回復させられている為、撃破ないし負傷させられた可能性が高い。このように降格前は、徒党を組むなどそれなりに協調性のある描写もあったが、本編での様相は上述の通りである(この当時は好きに暴れられるからこそ、まだ協調できていたのかもしれない)。
作中では、多賀の警官に対する殺意を煽りながら、仮面ライダードライブの泊進ノ介の親友であり、かつて多賀を逮捕した張本人である早瀬明刑事の抹殺をはかるべく多賀と共謀して行動を開始する。
能力
両手に装備した鋼鉄や岩なども容易く切れる程の凄まじい切れ味を誇る2本のブレードから、エネルギー斬撃を飛ばして敵を攻撃できる。
加えて、攻撃力と防御力が活動する毎に時間経過で次第に上昇していくという恐るべき能力を秘めており、これこそがソード・ロイミュードの本質にして最も脅威的な能力である。
ちなみに多賀はかつて日本刀や刃物で警官殺しを行った殺人鬼であり、これがソード・ロイミュードのイメージモデルだと思われる(小説版での脱獄後も多賀は日本刀で銀行を襲っていた)。
動向
融合進化後、ロイミュードの出現を知ったドライブとマッハの二人と交戦するも一度撤退。その後は早瀬が入院している病院を白昼堂々と襲撃して彼を殺害しようとするが、ドライブによって阻止されてタイプスピードの『スピードロップ』を受けて多賀を引き剥がされ、元の007に戻されたところをハンドル剣で切り裂かれて敗北する。
しかし、コアは直後に001によって回収された事で消滅を免れ、メディックの治療を受けた事で翌話に復活する。
その後は、警察が隠していた多賀をある人物から001を経由してリークされた情報で見つけ出し、再び彼と融合してソード・ロイミュードとなって猛威を奮るい、仮面ライダーマッハを圧倒して霧子を串刺しにしようとするが、チェイスによって阻止され、彼が変身した新たな仮面ライダーである仮面ライダーチェイサーの力に圧倒される。
最期は、再び多賀を引き剥がされて元の007の姿に戻されたところを、シンゴウアックスの必殺技・アクロスブレイカーで撃破され、今度こそコアも完全消滅した(既に用済みと見なされた為か、今回は001も救出に来なかった)。
第47話では、幽霊としてシーフとフリーズ超進化態と共に登場。進ノ介をあの世へ引き込もうと現れるが、突如現れた仮面ライダーゴーストに妨害され、最期はゴーストによって倒された。
その一方で、多賀の方は当然ながら再逮捕され投獄されたのだが、その後小説である人物の手引きで再び脱獄し、069のコピー元になった坂木と共に銀行強盗を働いた。最終的には、剛や狩野洸一によって倒された事で黒幕によって用済みとみなされ、バンドに仕込まれていた毒によって坂木と共に、かつてのアイアン・ロイミュード事件の被害者同様に赤化して死亡するという末路を遂げた。
客演
令和ライダー3作目であり仮面ライダー50周年作品「仮面ライダーリバイス」のスピンオフ『仮面ライダーリバイス The Mystery』で再生怪人として登場。
冒頭にて仮面ライダーデモンズと戦闘しているのが確認出来るが、そもそも時系列的には既に全滅した筈のロイミュードが何故存在しているのか、融合進化態なら誰と融合しているのかなど詳細はよく分からない。
余談
スーツはジャッジ・ロイミュードを改造した物。
ちなみに劇中で初めてフルネームを名乗ったロイミュードだったりする(第25話参照)。
007の声を演じている大原崇氏は、本作が特撮初出演となった。
また、姉の大原さやか氏が30分後で黄色プリキュアの母親役で出演しており、今期のニチアサキッズタイムは姉弟揃ってゲスト出演していた事になる。
また、中の人繋がり関連かつ『剣』=ソード繋がりで某超次元サッカーの彼を思い出すという人もいる(ちなみに、前作のこのオーバーロードの中の人とは浅からぬ因縁がある)。
007の立場について
一応は、ロイミュード001を初めとするシングルナンバーの一体なのだが、ブレンや001からも幹部としては扱われておらず、作中ではあくまで001の部下兼実験体として使われていた。グローバルフリーズ前の決起集会には参加していたので、この時点で幹部だったのは間違いないようだが、作中では既に005同様に幹部からは降格させられていた可能性が高い。
原因は前述した非常に凶暴かつ短絡的な性格から、ハート達の計画上不都合な存在と見なされたか、051などと同様に実際に何かしら問題を起こしたのだと思われる(コアのリセットが実行されたかは不明だが、実行されたとしても劇中の様子を見る限り効果はなかったらしい)。
加えて、最初から洗脳されていた004を除いて、シングルナンバーの中では唯一自力で進化態に至れていない個体であり、そういった幹部に相応しい能力がなかった事も降格の理由かもしれない。
単純に比較してもほかのシングルナンバーは
001(フリーズ)→ロイミュードの影の支配者として策謀を巡らせ、人間社会に潜みロイミュードの活動を裏から隠蔽していた。
002(ハート)→ロイミュードのリーダーとして活躍。高い実力とカリスマでロイミュード全体を牽引。
003(ブレン)→ロイミュードの参謀兼事実上のNo.2として活躍。考えの違いから距離を置いているほかの初期型2人の橋渡し役もつとめた。
004→他の幹部からは離れていたが、蛮野の忠実な右腕として暗躍。進化態にはならなかったが、並の進化態以上の戦闘力を持つ。
005(リベンジャー)→007同様幹部からは降格され、一度は進化せずにライダーに倒されるが、二度に渡って復活し強力な進化態も獲得した。
006→独自の配下を多数擁し、本人も高い戦闘力を誇る。
008(トルネード)→とりわけ個人主義が強いが、高い戦闘力を誇り3人のライダー相手にも互角以上に奮戦した。
009(メディック)→回復能力によって壊滅状態だった組織の立て直しに大きく貢献。回復役としてでだけではなくロイミュードの改造も行ない戦力増強にも一役買った。
といずれも幹部クラスとしてふさわしい活躍や実力を見せており、殊更007の不甲斐無さを物語っている。
実力においても彼個人では「戦闘員としての」下級ロイミュードの域は出ておらず、融合進化してなおチェイサー単身に圧倒されるなど間違いなくシングルナンバーの中では最弱の個体である。
また、その性格と立場から001を初めとした幹部達からそもそも信用されていたとは言い難く、仁良光秀を躊躇なく殺害しようとする等、ブレンや他の001直属のロイミュード達とは違って、彼が協力者である事も何も知らなかったらしく、これら重要な情報も共有されていなかった模様。ただ、多賀の居場所については仁良からのリークと思われる為、場当たりな007だけでは埒が明かない判断されたのか実験継続の為に居場所の情報だけは与えたようである。
加えて、001から悪人ではない人間を使った融合進化実験を任されていたシーカーの050、ブレンから12年前の泊英介の事件の隠蔽を任されていたオープンの067、ブレンから協力者である仁良の保護と証拠隠滅の任務を任せられていたシーフの106、メディックの超進化実験の鍵を握る最重要協力者だったクックの090など、他の融合進化態に選ばれた者達は、いずれも幹部達から重要な任務を任せられていた者ばかりであり、特にそういった任務も何も無かったのは007だけである。ただ実質使い捨てだったとは言え、それまで正体を隠していたドライブ=進ノ介の正体を白日の下に晒す事になった為、作中で与えた影響も大きかった。
劇中の様子を見るに、そもそも融合進化後に具体的に何をするかといった指示も特になかったらしく、007が死んでも001もブレンもその事を言及すらせず、融合進化実験の成功を喜び合っていた事から、彼はあくまで事実上の厄介払いとして、使い捨てられたに過ぎない事が窺える。
ちなみに東映やテレ朝等の公式サイトでも、2話で退場した事もあってか完全に一般怪人とまとめて紹介されており、どこの媒体でもやはり幹部扱いは一切されていない。
関連タグ
仮面ライダードライブ ロイミュード ロイミュード(バット型) 上級ロイミュード 融合進化態
ライオンクラゲヤミー:こちらも自身を逮捕した警官への復讐を目論んだ凶悪犯を体内に取り込んだ怪人。
ハサミジャガー、ハサミンブラッド:同じく両腕が刃物になっているライダー怪人。
ロイミュードXXX
ロイミュード006 → ソードロイミュード(007) → トルネードロイミュード(008)