「人間を支配する為に人間を学習し更なる進化を遂げた!!」
「一度火が付いたら最後、もう俺自身にも制御出来ないんでなあ・・・!」
「超進化への道は自ら切り開いてこそ価値がある!」
データ
概要
ロイミュードの王たるスパイダー型ロイミュード002が進化した存在で、かつてプロトドライブを倒した張本人。
名前の通り、心臓をモチーフとした全身赤い体色をした大型の怪人で、頭部にはバッファローを思わせる大きな角を持つ。進化前とは逆に頭部の下半分が人間の頭蓋骨を模しており、口の開閉も可能になっている。
人間態は、ハートと呼ばれる赤い革製のロングコートを着て、心臓をあしらったピアスや指輪を付けた大柄な青年。
この怪人態での登場は回想と、第2話でブレンと合流するシーンだけだったが、第10話にてボルトが画策した『暗黒の聖夜』の再現を達成させる為に、旧スタインベルト邸跡で正体を現し、ドライブと直接対峙した。
ちなみに第2話冒頭や、第0話の描写などで視聴者側には既に伏線は張られていたものの、進ノ介はベルトさんが明言するまでは、ハートの圧倒的な強さとリーダーとしての存在感から、彼が1番目=001だと思っていた。
また、プロトドライブを倒した時はこの姿だったが、その後のチェイスを改造しようとするシーン(第30話での彼の記憶映像にて)では下級ロイミュードの姿であり、これはフリーズやトルネードの様にあえて下級ロイミュードの姿を取っていたのだと思われる。
能力
その見た目通り、凄まじい怪力を有したパワーファイターであり、ドライブの攻撃やトライドロンの突撃をほぼものともしない程の防御力をも兼ね備える。
戦闘スタイルは、パワーと防御力を活かした肉弾戦が中心だが、第26話では頭部の角から生成した光弾による遠距離攻撃も行っている。
加えて、強い怒りによって『デッドゾーン』と言う暴走状態に突入する事で、心臓部が赤熱化して内燃機関のエネルギーを限界以上に引き出す事が可能となり、更に凄まじいパワーと戦闘力を発揮出来るようになる。
更にこの内燃機関の力によって「相手の強さを受けてそれを上回る」事ができ、文字通り戦えば戦う程に強くなるというシンプルだが非常に強力な能力を持つ。
その戦闘能力は、序盤の時点でベルトさん曰く「プロトドライブを倒した時より更に強い」らしく、強化を重ねた末の終盤のドライブとの戦闘では、この時点ではまだ超進化していなかったにも拘わらず、超進化態ロイミュードを2度も撃破したドライブの最強形態であるタイプトライドロンを圧倒、変身解除まで追い込むという驚異的なまでの戦闘力を見せた。なお、この敗北がタイプトライドロンの初黒星である。
その凄まじい強さは、ベルトさんに完全にトラウマを刻み付けている程で、彼は最初の頃はハートの姿を見ただけで、思わず撤退してしまう程に強く恐れて警戒していた。
一方で、一度デッドゾーンに入ってしまえば本人でも最早止める事が出来ず、最悪自爆してしまうと言う大きなリスクを抱えている。更に例え自爆を免れてもそれなりの負担がかかる為、一度デッドゾーンに突入してしまえばそのダメージが癒えるまで再出撃が出来なくなると言う欠点もある。
また、心臓部が露出している胸部はそのまま弱点にもなる。
しかしその後、デッドゾーンのダメージ回復を兼ねたメディックの治療によって、デッドゾーンの反動はかなり改善しつつあるらしく、第16話でボイスの援護に駆け付けて以降は仲間を助ける為や、他の幹部の作戦への協力の為に自ら出撃し、仮面ライダーと戦闘を行う描写も増えた。
そして第34話では、メディックによる強化改造で「超重加速」の能力を習得、ドライブとの戦闘に使用した。エネルギーを溜めた右腕を地面に振り下ろす事で周囲に赤色のエネルギーが満ちた結界を発動(チェイスのものは紫色)させ、コアドライビアを持った者達の動きすらをも止める事が可能。
ちなみにメディック曰く、チェイスはハートに超重加速を付加する為の実験体に過ぎなかった事が明かされている。
また、第32話では周囲の風景を桜が咲く公園に変えていたが、チェイスとの戦いを終えると元の景色に戻った為、ホログラムの投影能力がある可能性が考えられるが、これがハート自身の能力なのか、何らかの装置で投影していたのかは不明。
総じて、ロイミュードの王の名に恥じない戦闘能力を持ち、純粋な白兵戦では間違いなく最強のロイミュードである(パラドックスやリベンジャーやエンジェルのような特殊な進化態達は除いてだが)。
その為、ベルトさんが彼のデッドゾーンの力を参考にしてタイプデッドヒートを作ったり、幹部のトルネードの力を「ハートに匹敵する脅威」と評したり、同じく幹部の006が自らの力を誇示する際に「ハートに勝るとも劣らない」と自称したりと、その実力は敵味方双方から広く畏怖され、本作における強さを図る一つの指標とされている。
超進化態
データ
身長 | 222.0cm |
---|---|
体重 | 123.0kg |
特色/力 | 敵の力量に応じて自身を強化する能力、大爆発を引き起こすエネルギー波 |
第38話の終盤、自身の最大最強の宿敵として、そして戦士として成長した泊進ノ介を垣間見た事で喜びの感情が頂点に達し覚醒した、ハート・ロイミュードの究極形態。
背中に光輪の様なものが出現するという、神々しい演出と共にこの形態へと進化した。
体色は他の超進化態同様金色をメインとしたものだが、元々一部が金色になっていた為、進化前に赤色だった部分が金色に、金色だった部分が赤紫色に反転したカラーリングとなっている。
内燃機関のエネルギーを生み出す能力が更に強化されており、体内のエネルギーを解放する事で、一瞬にして周囲を焦土と化す程の炎をまき散らす事が可能で、それに指向性を持たせて高エネルギーを放射する事によって、ライダー達をまとめて吹き飛ばす程の凄まじい戦闘力を持つ。
更に、手からエネルギーを地面を這うように飛ばす事もでき、これによって広範囲を遠距離攻撃できる。
加えて、超進化前からタイプトライドロンを圧倒できる程の力を持っていた彼が超進化した結果、元々のパワーは更に強化され、純粋な近接戦でもタイプトライドロンを含むライダー達をまとめてねじ伏せられる程になった。
加えて、防御力の高さも更に強化されており、タイプトライドロンとデッドヒートマッハの連続攻撃を全て真正面から受けても、これといったダメージを負った様子すら無く平然としていた。
また、この姿でも前述した超重加速も使える。
他作品では
仮面ライダー生誕45周年記念としてYoutubeにて配信される『仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂!』のドライブ編にて超進化態の形態で登場する。声は当時と同じく蕨野友也が担当する。
フレイの力で復活し、天空寺タケル/仮面ライダーゴーストと深海マコト/仮面ライダースペクターの実力を試す為に彼等に戦いを挑む。
戦闘では持ち前のパワーで二人を圧倒し、彼等の弱さに対して「それでも仮面ライダーか。俺の知ってる仮面ライダーはもっと強い“人間”だったぞ」と呆れた様子を見せたが、ゴーストがドライブ魂のオメガドライブで自身を打ち負かした際に「それで良い、それでこそ仮面ライダーだ!」と賞賛の言葉を遺して爆散した。
この一戦を経て、タケル達は謎の少女フレイヤからの頼み事を引き受け、レジェンドライダーゴーストアイコンを集める事になるのだった。
上記の台詞から、このハートはドライブ本編かそれに準じた世界線の個体だと思われる。
また、タケルがドライブゴーストアイコンを手に入れる際に進ノ介の名前を知っていた事から、この話は超MOVIE大戦ジェネシスから続いていると思われる。
ただし、その場合マコトはハートの事を知っているはずなのだが、何故か劇中ではこれといった反応は示していない。
ライダーレボリューション
「俺たちはそれぞれが個別の存在。雑魚は一体もいないぞ。」
プレイアブルキャラ兼エネミーとして登場。プレイアブルキャラ時には仮面ライダーハートにも変身する。
ネヴァンに復活させられた怪人の一体であり、再洗脳されたチェイスとともにネヴァンの野望を阻止しにくるライダーたちを迎え撃っているが、内心ではネヴァンに対して憤りを感じており、チェイスの解放後はネヴァンを討つ為に別行動を取るようになる。
鎧武の新天地で共存しようという提案にも耳を貸さず、Wの決め台詞に対しても皮肉で返すなど、本編同様に人間に対してはあまり快く思っていないが、困っている相手になら誰にでも手を差し伸べるオーズ、自分の欠点を冷静に分析し、怒りを受け止めようとしてくれるスカル、人の心の弱さを知る祖母を持つカブト、自分の心の音楽を聞けるというキバ、自分の姿を見ても恐れないアギト、同じく友のために戦うアマゾンなど関心を覚える「人間」も少なくはない。
それでも種は違う以上、衝突は避けられない為、クウガのように友になれなかった事を残念がるライダーもいた(フォーゼの場合は友達になれるタイプの人間らしい)。また、ホースオルフェノクは人類から進化した新たな種である為、学ぶべき存在として認めており、一方で、カリスは戦っても何者かどうかわからなかったらしく、その分、ますます興味が湧いたとの事である。
プロトバース選択時の「オレたちのような異なる種を排除するのがお前の仕事なのか?」、キバーラ選択時の「悪い企みとはお前ら人間の特技じゃないのか?」という哲学なセリフ群は必見。
泥棒という職業柄、ディエンドは印象最悪…かと思いきや、ハートのお宝は「友達」だと見抜いた為、割と好印象で迎えられた。尤も、そのトモダチを盗みに来た事には違いない為、迎え撃つ気は満々だったが。
個性派集団の頭目とはいえ、あまりに個性的すぎる人物のペースにはついていけない時があり、なでしこと対峙した際には話が通じず、困惑していた。
やはりというか真性の外道である王蛇やグレムリンは嫌いな部類に入るらしく、地獄兄弟に至っては(一応は仮面ライダーなのだが)彼らのあり方を「仮面ライダーではない」と評するシーンも見られた。
余談
デザイナーの竹谷隆之氏によると、特に裏モチーフ意識はしていないが、ガンツ先生に似ていると言われたとの事(奇しくもガンツ先生はハートマークに縁のあるキャラクターである)。
結果的に頭の大きい頭脳派、バレエを踊る看護師と何処と無くロボコンに登場したロボットを連想させる幹部が集結することになったのはある種の運命なのかもしれない。
ガンバライジング
ナイスドライブ4弾~6弾のガンバドライブモードのボスとして登場した他、バッチリカイガンでは16週目のボスのガンバライダーアクートとデェムシュと共に登場する。
リリリミックス2弾ではSCRでプレイアブル参戦(カード化)された他、超進化態も登場した。
関連イラスト
関連動画
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関連・類似項目
- ペイント・ロイミュード:同じくプロトドライブと戦ったことが明言されているロイミュード。
ロイミュードXXX
フリーズロイミュード(001) → ハートロイミュード(002) → ブレンロイミュード(003)