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「おはようございます、ハート様」


「私、最近気づきましたの。何度リセットしても、ロイミュードは同じようなことをするって

 だから、ハート様と私と選ばれた者以外は、消していったほうが効率が良いんです」


「『それ』が…ハート様に対する、私の『愛』だった…」


演:馬場ふみか

概要編集

仮面ライダードライブ』第11話から登場した、ロイミュードの新たな女性幹部であるメディック・ロイミュード人間態。ちなみにかなりの巨乳である。

ロイミュードとしてのナンバーは「009」で、進化前の下級態はコブラ型。シングルナンバーの幹部の中では、唯一女性の人間態を持つ紅一点だが、厳密にはロイミュードには性別の概念は特にない。


黒いゴスロリ風のドレスを身に纏い、ヘビ革でできた黒いナースキャップを被った少女

態度は穏和で有能、ハートへの忠誠心もあり、ハート自身からも強い信頼を寄せられていると、彼の言葉通り「非の打ちどころがない」ように見えるが、その黒一色の装いが示す通りハートに隠れて悪質な言動・行動をする面もあり裏表が激しい。

犬猿の仲であるブレンからは「非の打ちどころは性格(の悪さ)」とすら評されている。


人間から学び、習得した感情は「愛欲」(第31話より)、と思われていたが……


メディック”の名の通り、人間や動物やロイミュード等のあらゆる存在を治療・修復する能力を持ち、それ故にハートは彼女を「ロイミュードの癒し女神と絶賛している。加えて、あらゆる機械をハッキング・操作したり、ロイミュードの洗脳や強化改造も自在に行う事ができる。

ただし、第13話や第26話の描写から、ロイミュードの魂であるコアが破壊されてしまった(=そのロイミュードが死亡した)場合は、流石に復活させる事は出来ず、あくまで肉体(=バイラルコア)の修復やダメージを負ったコアの回復が限界である模様。

また、実は彼女の治療能力にはとある副作用が存在しており……


しかし、この能力のおかげでグローバルフリーズで壊滅状態だった同胞を救い、組織の立て直しに大きく貢献しており、それ故にロイミュード内においては最も重要な幹部とされており、有事の際はトップのハート自身が護衛を担っている。

実際に、ベルトさんにも「メディックを倒せれば敵の戦力は半減する」とまで評されており、ライダー側からはロイミュードにおける最優先討伐対象の幹部とされている。


組織では、上記の能力を活用して回復役を担っているが、戦闘能力も決して低くはない。高熱光線や下級ロイミュードを一撃で倒す程の触手攻撃を行う事が可能。また黒薔薇のようなエフェクトを出現させる事で瞬時に撤退したり、これを全面に展開して自身の身を守るバリアとして使用したりできる。

なお、これらの能力は人間態でも行使可能であり、能力についてはメディック・ロイミュードの個別記事も参照されたし。


容姿編集

上記の通り登場時点では黒ゴスロリ風のドレスと黒ナースキャップで行動しているが、過去回想ではデザイン自体は同じだが、白いゴスロリドレスを着てと同色のナースキャップを被っていた。この理由は後述。

初期の頃はバレエアラベスクや、アチチュードのようなポーズを取りながら話す癖があった。


コピー元は、期待の新人バレリーナとして活動していた羽鳥美鈴であり、上記の癖は美鈴の影響であると思われる。ただし、彼女はあくまで外見のコピー元に過ぎず、メディック獲得した根幹を成す感情のコピー元は別にいた。この点も後述。


人物像編集

一見すると可憐な美少女であり、表向きは誰に対しても丁寧な所謂お嬢様口調で話す。しかし、その内面は他のロイミュードと比較しても取り分け狡猾で冷酷非道であり、なおかつ同胞であるロイミュードに対しても相手に応じて露骨に態度を変えるのが特徴。


特に、ブレンに対しては表向き味方をしているだけの不倶戴天の仇と言わんばかりの虐めを行っている。第15話でのチェイスの再洗脳以降はハートの側近という立場をブレンから奪いつつあり、ハートの前でブレンの事を「気が小さい」「拙い」「自分とは違う」と散々こき下ろし、ハートと仲睦まじい様子を見せつける為にブレンの激しい嫉妬を買っている(しかもブレンの愛用していたハンカチを、彼の目の前で燃やす等のいやがらせ行為も数多く行っている)。


チェイスに対しては虐めなどはしないものの、一貫して自分の目的を果たすための道具扱いしている。

第15話での再洗脳に端を発し第21・22話での自身が主導したドライブ抹殺作戦以降は、彼を戦力として強化する一方で精神面にも干渉しており、彼の「人間を守る」という基幹プログラムを改竄し、チェイスを「ロイミュードの為ならば、人質を取る事や殺人行為をも厭わない戦闘マシン」に改造してしまっている。

そして、このプログラム改竄によってチェイスがロイミュードの処刑が行えなくなった事を利用し、新たに自身が強化改造したチェイスに代わる「死神」たるロイミュード達を率いて死神部隊の隊長」というポストを手に入れ、再洗脳されたチェイスは事実上彼女の直属の部下の一人になった。


しかし、「死神」の仕事への取り組み方にも彼女の性格が現れており、元々ロイミュード達における「死神」とは問題行動を起こす同胞の肉体のみを破壊する役割で、コアは幹部に回収されてリセットと再教育を施される事になっていたが、不良品と見なしたロイミュードに対してはコアごと抹消させるといった本当の意味での「処刑」を行い、挙句の果てに「ハート様と私と選ばれた者以外は消していった方が効率がいいんです」と微笑みながら発言する始末である。

彼女自身は、この「処刑」を「新しい死神の長である私のやり方」としているが、第20話にて人間と解りあえるかもしれなかった072を抹殺した事と、コアを決して破壊しなかったチェイスと自分を同一視した事を進ノ介に激怒され、「お前みたいな奴を人間は“死神”じゃなく“悪魔”って呼ぶんだ!!」と激昂されている。

(ただし、彼女が方針を変えた理由である「ロイミュードは何度リセットや再教育をしても同じ欲望に取り憑かれて暴走する」という見方については実際に正しく、制御不能な個体については消した方が効率がいいという考え自体は組織を動かす上では実際に合理的。リーダーであるハートの信条と相性が悪いだけである)


そしてハートに対しては崇拝に近い感情を向けており、常に「ハート様」と様付けで呼んでいる。

ただし上述の通り、ハート自身が同胞に向けている愛は完全に無視しているため、第23話冒頭にてチェイスが死んだと思って悲しむハートに「チェイスは約束の数に入らぬ男で、いずれ敗れる運命の者だったから悲しむ必要はない」と嘯いた際に、彼から「友達への感情は理屈ではない」と諭されてしまい、更にそれに同意したブレンに珍しく一本とられるという、肝心な内面での理解の点ではブレンに勝てていないような描写もある。


とは言えよくある性悪な側近キャラのように、自分と通じ合えないからといって主君を見限るような真似をすることは一切なく、彼女の行動の根本動機は、一貫して「ハートへの献身」である。やり方や考え方こそ異なるが行動理念自体はブレンと似た者同士であり、ブレンに対する執拗な嫌がらせも、ハートの近くで信頼を得ている彼を蹴落として、自分がハートの一番になりたいという想いに由来している。ある意味ではブレンのハートの側近としての能力や立場を誰よりも認めていたのは彼女である。


彼女の過去編集

前述の様に姿のベースは羽鳥美鈴だが、実は彼女の根本にあるベース感情は、なんと彼女の飼っていた犬の「ショウ」の物である

事の次第は、グローバルフリーズ直後にまで遡る。


未だ人間態を持たなかった彼女は、交通事故(に見せかけた逆恨みによる轢き逃げ)に遭って命を落とそうとしていた美鈴に遭遇。何らかの強い感情を抱いていた彼女に興味を抱き、彼女を自身の能力で治療してその姿をコピーした。その結果「自らが死にかけているにも拘わらず、他者を救おうとする強い感情」を知る事になる。

その直後、美鈴が救おうとしていた存在であるショウを見つけ、美鈴と共に事故に巻き込まれていたショウの治療を行った結果、「主人の愛を信じて尽くす愛」と言う強い思いを獲得。こうして彼女は進化の為の鍵となる感情を上記の「愛」と定め、人間態の姿は純白のドレス姿へと変化した。

その後は前述の様に、プロトドライブとの戦闘で傷付いた同胞達を治療し、壊滅寸前のロイミュード陣営を立て直した。その姿はまさしく「癒しの女神」そのものであっただろう。


この様に、本来の彼女は先述の通り事故で命を落としかけた美鈴や特に犬のショウが持っていた、飼い主(美鈴)を信じ尽くす「愛」に共感し、美鈴や他のロイミュードの回復を行う“女神”のように慈悲深い性格の持ち主である


しかし、彼女の回復能力には治療した相手が抱いている感情が逆流すると言う副作用が存在している。前述の愛を習得した経緯もこの副作用に由来している。

結果、彼女には他のロイミュードが人間から得た記憶や恨み・憎しみなどといった人間のどす黒い感情が逆流してしまい、これが原因で現在のような冷酷非道な性格へと変貌してしまった事が、第42話で明らかとなった。純白のドレスが現在の黒いドレスになったのもこの為である。


そして、その後はプロトドライブとの戦闘に敗れてコアが上手く排出されずに機能停止状態となり、11話でボルト・ゴーストの発明を利用したハートによって再起動されるまで、およそ半年間眠り続けていた。


劇中での活躍編集

  • 第11話

同胞たちを回復させた後、プロトドライブとの戦いで撃破され、肉体をとどめたまま機能停止に陥るが、ボルトが開発した電気を集める制御装置で回収した街の電力を与えられたことで再起動を果たす。


  • 第12話

ガンマン仮面ライダーマッハに破壊された後にドライブらの前に現れ、ナンバーを右手に吸収し、回収した上で撤収する。


  • 第14話

ブレンに「チェイスが真実を知ったらどうなるのか」と唆し、チェイスが錯乱するきっかけを作る。また「私が代わりに(死神の仕事を)やりましょうか?」と発言しており、かねてからの彼女の狙いが垣間見える。


  • 第15話

記憶を取り戻しつつあるチェイスを危険視して抹消を主張するブレンを押しとどめ、「ちょっと危ない方法」によるリセットで再洗脳し、完全にチェイスを自分たちの傀儡にする事に成功した。また、死神の仕事ができなくなったチェイスに代わって、自身が強化改造したロイミュードで新たに結成した「死神部隊」の隊長となり、チェイスも事実上自身の直属の部下にする事に成功する。

なお、同話においてブレンがマッハの攻撃で負傷した際は、珍しく焦ったような顔を見せていた。


  • 第20話

バット型ロイミュード072を破壊する為、死神部隊の2体を伴い排除に成功するも、進ノ介の逆鱗に触れてしまう。防戦一方になり、部下を盾替わりにして必殺技を防ぎ撤退するも、戦闘時に左腕にかすり傷を負わされたことで屈辱に震え、ロイミュード本来の姿を曝け出した。


  • 第21話

ハートに上記の虚偽報告を行い、打倒仮面ライダーの計画を本格的に開始。手始めに自らの能力で作成した偽造死体を用いチェイスが容疑者の同時多発殺人事件を演出した。その一方で新たな強化改造でチェイスに超重加速の能力を付加したり、手分けして事件の捜査に乗り出したシフトカー達を襲撃・洗脳したりと自らの豊富な能力を最大限に活かした暗躍を続けた。そしてとどめにハートと協力してマッハの足止めを行い、戦力のほとんどを奪われた上に孤立したドライブvs新能力に加えシフトカーの援護という大幅な戦力強化がなされた魔進チェイサーという圧倒的戦力差のある構図を作り出すことに成功、ドライブをかつてない窮地に追い込んだ。また、この話で初めてライダー達にロイミュードとしての姿を見せ、彼らを翻弄した。


  • 第22話

ドライブがタイプフォーミュラという新しい力を得た事で上記の計画が頓挫した為、次の手として偽造死体を操って霧子を誘拐・彼女を対ドライブ用の人質にしようとするがこれも前話で密かに行われていたブレンの妨害のせいで失敗に終わる。その報復として闘争本能を高める強化改造で完全に自らの傀儡としたチェイスを利用しブレンを脅迫した挙句に彼の愛用していたハンカチを彼の目の前で焼却した。そしてドライブをおびき出すため、チェイスに街を襲撃させ無関係の多くの市民を巻き込んだ。


  • 第23話

前述の様にチェイスの死に関しての姿勢の違いから、久しぶりにブレンに一本取られてしまう。


  • 第24話

前話でドライブに敗北したシュート・ロイミュードを処刑しようとするが、彼の功績を認めたブレンにその考えは却下されてしまう。その後シュート・ロイミュードが撃破された際には待ってましたと言わんばかりにハートに対して「ブレンは見る目が無い」とブレンを貶める発言をした(この際ハートはブレンをフォローしている)。


  • 第25話

友達が減る一方として落ち込むハートにロイミュード007が今までにない進化をしたと報告した。ちなみにハートがその進化をブレンの発明による物と推測した際には「彼にそんな能力があるとは思えない」と即座に否定している。


  • 第26話

特に主だった活動は無かったがロイミュード001との会話で、彼に依頼されて前回の戦闘でダメージを負ったソード・ロイミュードこと007のコアを修復したらしい事が明かされた。なお一応ハートより序列が高い存在である001の事は「頼もしいけど、あいかわらず不気味な男」と評し、彼をハートの様に思いやる様子は見られなかった。

この後は、001とブレンによる独自の暗躍が続いた為に目立った動きは見られなくなるが、常にハートの側に寄り添い彼に情報提供等を行っている。


  • 第31話

001に頼まれ、死神部隊のロイミュード2体を彼に貸し出した。また、この際001から、人間から習得した超進化の鍵になる感情は「愛欲」と告げられた。


  • 第34話

ハートにチェイスと同じ超重加速の能力を付加した事が判明。ちなみに彼女曰く「チェイスはハートの強化の為の実験台だった」と告げており、とことんハート以外の周囲の人物を道具扱いしている様子が見られた。

また、自身の失態を取り返そうと焦ったせいで仮面ライダーチェイサーの攻撃を喰らってしまった挙句に、ハートの起こした超重加速に巻き込まれて空中で動きが止まってしまったブレンを見て呆れ返っている。


  • 第35話

いつもの調子でブレンに「あんな小悪党と組んで何を考えているのか」と問い掛けるも、既に超進化態へと覚醒し絶大な力を手に入れていた彼にこれまでの報復攻撃(しかもカウンター攻撃)を食らい一方的に嬲られ、その挙句に彼から「ブレン様と呼べ」「その顔が見たかった、私に嫉妬するその顔が」等と好き放題言われる等、第20話終盤と同等・もしくはそれ以上の屈辱にその身を震わせる事になった。


  • 第36話

ブレンが持っていたタブレットの中に人工知能として存在していた蛮野の思わぬ反撃によってダメージを負ったハートの身を案じて彼の元へ駆け付けるも、既にマッハは撤退しており、タブレットを取り戻すことは出来なかった。

そして同話終盤、3人のライダーによって撃破され、コアのみの状態になって泣きべそをかいていたブレンを見つけ、前回の報復攻撃に対し「治療」という名目で仕返しを行った。この時、皮肉込みで彼の事を「ブレン様」と呼んでいた。


  • 第37話

ロイミュードを超進化態へ導くための実験として、シュプレムの黄金のソースを下級ロイミュードに次々と与え、4体のロイミュードを実験台として使い潰している(4体全員死亡)。

この実験もハートを超進化態にさせるためのものだったが、遂に以前からの行動も含めハートに気付かれることとなってしまい、ハートが初めて彼女に声を荒げることになった。

また、前回から一応ブレンの治療は行っていたようである(ただし、超進化態である彼の力を警戒してかバイラルコアは与えていない)。


  • 第38話

ハートからの信頼を失いつつも、ソースの完成が近づいていることを確信した彼女はクック・ロイミュードとの暗躍を続け、ソースの完成にこぎつけた。しかし、ライダーとの戦闘でソースを失い、茫然としているところをマッハによって倒されそうになるも、ドライブに救われる。その後ハートが現れ自身の死を覚悟するも、彼女の愛を受け止めた彼により不問にされた。

これ以降は、ハートの器の大きさに触れた影響からか他者への態度がやや軟化している。


  • 第39話

治療は第37話時点で済んでいたが、いまだにバイラルコアを与えていなかったブレンを、ハートの「ブレンの復活を急いでくれ」と言う要請を受けてどこかへ連れて行った。


  • 第40話

トルネード敗北後、ようやくブレンの肉体を復活させるが、急に彼を復活させたためブレン本人からは少し不信感を抱かれていた。


  • 第41話

超進化するためにコピー元である女性の愛する存在である「ショウ」を探していた。なお、彼女の愛を学習する為に、ショウとは別個体で同種の犬を飼い慣らしている。

ブレンの肉体は再生させたもののバイラルコアを細工し、すぐさまコアの状態に戻せるようにしており、この能力を駆使してブレンをこき使っていた。このことからブレンに心のドス黒い卑劣な性悪女と言われる。この発言については珍しく彼の言葉を受け止め自身の問題として肯定していた。

剛と対峙した際は、バンノドライバーとなった蛮野によって肉体を乗っ取られかけるがハートによって救われる。


  • 第42話

進ノ介たちに、過去に起きた出来事と現在の姿(ドレスと心が黒くなった)になった経緯を語り、事件解決を目指す進ノ介から一度は見逃される。しかし、乱入してきた蛮野に超進化のために黒い感情を取り除くと言われ、彼にその身柄を預けることとなる。

蛮野の手により、心の汚れを取り除かれ以前と同じ白いドレスに身を包むも、歪んでしまった心は完全には治っておらず、ハートの為に戦っているのに超進化できないことに疑問を覚える。

しかし前話にて彼女が飼育していた羽鳥美鈴の犬「ショウ」が戦闘中に現れ、それによって自らの「愛」の原点を思い出し、ついに超進化を遂げた。だが、その体には蛮野による細工が施されており、超進化と同時に感情が消失してしまい、蛮野の命令があればハートにすら攻撃を仕掛けてしまう様に……

以後は「すべてはハートさまのために」と虚ろにつぶやき続けるだけの、文字通りの人形と成り果ててしまった。


  • 第43話

ある程度時間が経過したためか、言語機能も通常通りに回復している。しかし蛮野の支配下に置かれている状況は依然変わりなかった。そのため出したブレンを襲撃し、蛮野の元に連れ戻そうとする。しかしそこへ仮面ライダー達が到着、その混乱に乗じてブレンは逃走することに成功してしまう。逃走の直前にブレンから爪を仕込まれていた

なお、同話時点での彼女はロイミュード陣営への人質としても扱われており、彼女を守る為にハートはドライブの攻撃から蛮野を守る盾として酷使される事に……


  • 第44話

再びブレンを襲撃。彼が大人しく投降したために蛮野のもとにその身柄を引き渡し、第2のグローバルフリーズを起こす為に「約束の地」へと赴いてシグマサーキュラーへのエネルギー照射を開始する。だが、シグマサーキュラーはエネルギーチャージが完了すると同時に、余剰エネルギーを彼女に向けて逆流させる。

実は第42話の時点で蛮野にシグマサーキュラーから発される余剰エネルギーが、メディックへ逆流するように誘導するプログラムを仕込まれていたことが発覚(彼女が蛮野の標的にされた理由はサーキュラーや蛮野の個別記事を参照)。そのまま蛮野の策略によって死亡するかと思われていたが、あらかじめそれを察知していたブレンの手によってプログラムは彼の元へ移動、正気を取り戻し一命を取り留めた。

これまで散々対立してきたブレンが見せた「自己犠牲」によって救われ、メディックは初めて彼が抱いていた「ハートへの愛」を理解し共感するも時既に遅く、ブレンは消滅。自らを捨て駒にしようとした蛮野への怒り、そしてブレンから託された「ハートへの愛」への共感から生じた同族意識から、ハートと共に打倒蛮野に立ち上がる。


  • 第45話

ハートと共に約束の地である特防センタービルに現れ、ライダー側と共闘。ドライブ、ハートと共に最上階を目指す。


  • 第46話

蛮野配下の死神達に阻まれながらも3人でこれを撃破。コアに戻った死神を回復させようとするも、蛮野にプログラムを改竄された影響で「ロイミュードのコアを回復させる能力」が失われていた事や死神達が蛮野にプログラムを書き換えられてもう助けようの無い状態に陥っていた事から失敗する。

また、同話にて進ノ介経由でチェイスの死を知った際には、「私はあなたにもひどい事を…ごめんなさい」と心中で彼に詫びた。過去の非道な行いを悔やむその姿は、以前の彼女とは違っていた


受け継がれた愛、その末路(第46話ネタバレ注意)編集

その後、シグマサーキュラーが起動し世界中にシグマの重加速の影響が広がる中、理由は不明ながら彼女だけまともに動くことが出来ず、ドライブとハートに先に行くように促した。


そして、遅れながらも到着した頃には2人がなす術も無く敗れた後であった。


ただ見ている事しかできなかったメディックだが、彼女を命懸けで救い出したブレンの様に「私の体なんかどうなってもいいから!」と悲痛な叫びをあげ、以前の白い姿に戻って大ダメージを負っていた進ノ介を治療し彼を救った。しかし、進ノ介の腕の中で倒れ込んだ彼女の肉体は、既に限界を迎えていた。


そして「今なら分かる……ブレンの気持ち」と自身を救ってくれたブレンの姿を回想し、進ノ介とハートの勝利を信じていることを告げ「ごきげんよう」の一言と共に、静かに消滅した。


あなたに怒られるかしら


一度は心を汚し、“悪魔”へと堕ちたメディックだったが、ひたすら愛する者を想い、仲間の愛を受け継ぎ、人間をも身を呈して救った結末は、“癒しの女神”として慈愛に殉じる形で、哀しくも美しく締めくくられた…


しかし彼女は、ブレンのようにハートを一番に愛することはできず、そんなブレンの想いを理解できたのは死の際となってしまった。そして最期を迎えたのはハートの腕の中では無く、更に彼女はハートに一言も告げる事が出来ないまま消滅した。

慈愛の女神でありながら、真の愛を理解した際は時既に遅し、愛する者と触れ合う事無く最期を迎えたことは、たとえ改心したとしても、これまで様々な非道な行いをしてきた彼女への、ある種の「罰」だったのかもしれない。


彼女の消滅をもってコブラ型のロイミュードは全滅した


超MOVIE大戦ジェネシス編集

超MOVIE大戦ジェネシス』では、バタフライエフェクトの影響で他のロイミュード達と共に現代に復活する。服装についてはドライブ本編とあまり変わらないが、髪型がウェーブのかかったロングヘアになり、真っ赤なルージュをしているなどより妖艶な容姿となっている。


ドライブサーガ編集

Vシネマ作品シリーズ『ドライブサーガ』にも登場。

「仮面ライダーチェイサー」では超進化する前の彼女が、「愛」を知ろうとして悪戦苦闘する姿が描かれた。

「仮面ライダーハート」ではブレンと共にハートの内部にコアが宿ると言う形で復活。敬愛するハートを幸せそうにサポートしたりブレンと仲良く協力し合ったりと特殊な形ではあったが2度目の生を彼女らしく生き抜き、最後は決死の覚悟で仮面ライダーハートに変身する決意を固めたハートに寄り添い、他の2人と共に消滅した。

なお、「ハート」にて彼女自身は声のみの出演だったが、コピー元である羽鳥美鈴が登場している。


「ブレン」の2話にも登場。仮面ライダーブレンのことを熱弁するブレンを子供をあやすように宥めている。

ちなみにこの場面では、何故か彼女の服装が昔の黒いドレス姿に戻っていたが、理由については不明。

ブレンに「以前より可愛くなった」と言われて「元から可愛いでしょ」と反論している。



余談編集

メディックを演じる馬場女史は、当初は本作のヒロインである詩島霧子のオーディションを経た後にこの役に起用されたのだが、ドラマ出演経験の無い彼女の採用は東映サイドでも大バクチに近かったとされている。当時本作のプロデューサーであった望月卓は彼女の起用について『オーディションの時点で魅力を感じ、悪役でもあるが嫌われないキャラクターにしたかった為に選んだ』とされている。


※出典:「宇宙船」(Vol.150・ホビージャパン)より


劇中でのバレエダンスは石田秀範監督による無茶ぶり提案によるもの。本人もいきなりだったことからどこかぎこちなさも残ってしまったらしい(そもそも馬場女史が幼少期からバレエを習っていたとはいえさすがにブランクがあり、トウシューズでもないため完璧なものを披露できる状況ではなかった)。


35話でのブレンに煽られて屈辱に震えるシーンだが、実は撮影時に馬場女史はブレン役の松島庄汰氏の顔芸で笑いを堪えていたらしい(実際、ブレン側にカメラが回っているシーンをよく見ると口元が笑いかけているのがわかる)。しかし結果的に、より唇を噛み締めている表情になった。


関連タグ編集

仮面ライダードライブ ロイミュード メディック・ロイミュード 人間態

ハート(仮面ライダードライブ) ブレン(仮面ライダードライブ) チェイス(仮面ライダードライブ)

ゴスロリ 女幹部 女怪人 悪女 女神 哀しき悪役

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