概要
ナースキャップの起源は諸説あるが、ヨーロッパの教会の修道女が被っていた帽子(ベール)だと言われている。基本的には白色のものが多いが、ナースウェアに合わせてピンクや水色も存在する。
日本の病院では明治時代から他の職種と区別するために導入されるようになった。
しかし点滴台やカーテンなどに引っ掛かり業務の妨げになりやすいのと、キャップの形を保つために使用される糊に雑菌が付着し不衛生であるという理由から、アメリカの医療現場では1970年頃から廃止の流れになり、日本でも1980年頃から2000年にかけて徐々に廃止されていった。
看護学校で行われる戴帽式という式典では現在も着用されているが、ナースキャップ廃止の流れからそもそも戴帽式を行わない学校も増えている。
今ではほとんど見られなくなったナースキャップだが、創作作品においては看護師のシンボルとして分かりやすいことから未だ描かれることが多い。