詳細とキャラクター一覧は→ゴシックロリィタ
アニメ「SHIROBAKO」のゴスロリ様のことなら→小笠原綸子
……と、それだけでは寂しいので余談。
「ゴシックロリィタ」、「ゴシックロリータ」、「ゴシック&ロリータ」などの類似タグの中では、この「ゴスロリ」が主流となっており、2021年8月25日現在、このタグがつけられている作品は20,382件。
作中でゴシックロリィタを着ている版権キャラや「それ、どう見てもゴシックロリィタじゃないだろ」という投稿作品にもつけられているとはいえ、「ロリィタファッション」が734件、そのロリィタファッションの類似タグで主流となっている「ロリィタ」が4,746件、ロリとの混同が著しい「ロリータ」ですら13,269件で、すべてをあわせてようやく18,749件になる程度だから、「ゴスロリ」という言葉がいかに広く浸透しているかが窺える。
そして、「ゴシックロリィタ」の記事でも説明しているが、以前から、ゴシックロリィタのみならずロリィタファッション愛好家たちがメイドやコスプレのイメージ諸共、自分たちからばっさり切り離したがっている言葉でもある。
……が、最近ではロリィタファッションの有名ブランドがアニメ作品とコラボしたり、メイド風の服を発売するものだから、そのことを嘆く人も少なくない。(※1)
実はメイドカフェもかつて「従業員がメイド服着ているだけの喫茶店」にすぎず、最初の頃は一般人に「席料いくら取られんの?」と聞かれても「水商売の店じゃないんだから」と一笑に付すことができたものが、時が経つにつれてチャージ代を取る店が出てきたり、実際にキャバクラを運営している企業が業界に参入して、最終的には間違ったイメージの方が実態となってしまい、なにも言えなくなった。という、笑えないを通り越して笑うしかない経緯がある。(※2)
それ故、ロリィタファッション愛好家たちの戸惑いや苛立ちは理解できないものではない。というよりもむしろ……
心中お察しします。
※1
これは小説「下妻物語」の影響を強く受けて精神論が重要視されていた2004年~2008年までの「下妻期(仮称)」と、精神論の重要度は小さくなったもののまだ影響が残っていた2009年~2013年の「クールジャパン期(仮称)」での話で、現在はまた様子が異なる。
というのも、先に書いた通り有名ブランドがアニメ作品と積極的にコラボするようになったこともあるが、原宿系ファッション、特に雑誌「KERA」で紹介されるようなファッションの中では、既製作品やオリジナルのキャラクターが大きくプリントされてるアイテムを取り入れたり、アニメやゲームの登場人物をイメージした服装をする、あるいは「つけ角」が紹介されたり、以前ならまったく見向きもされなかったであろう華ロリが注目を集める……と、このように、オタクがするような服装やコスプレとの境界線が徐々になくなってきている。(2016年現在)
あれ?10年位前に「オタクファッションなんて恥ずかしい!」なんて主張する本があったような?
※2
実は19世紀のフランス・パリでもメイドカフェと同じような現象があった。
第二帝政の時代(1852~1870年)になってから、パリにはそこに定住するドイツ人向けに「ブラスリー(brasserie:ブラスリ、またはブラッスリーとも)」と呼ばれるビアホールが点在するようになったのだが、1867年にパリで開催された万国博覧会で民族衣装を着た女性がビールを運ぶブラスリが人気を呼ぶと、これに目をつけた業者が「ブラスリー・ア・ファム(brasserie à femmes)」という新業態を始めたのである。
これは、最初のうちこそ民族衣装を着た女性が客のところまで行き、ピッチャーからビールを注ぐパフォーマンスだけが売りだったのだが、それが飽きられると今度は客の隣に座って会話をするようになり、果てには性的なサービスをするまでに至った。
つまりは「どいつもこいつもお前も俺も……」である。
ただし、現代のオクトーバーフェストなどでよくイメージされる、胸の谷間を強調するセクシーなデザインの民族衣装は最近になって登場したもので、当時は本当に地味な「エプロン付の作業着」でしかなかった。
関連タグ
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