ディアンドル

でぃあんどる

ドイツ南部（バイエルン地方など）の民族衣装。

解説

ディアンドル(dirndl)とは、ドイツのバイエルン地方からオーストリアのチロル地方の女性が着る民族衣装。20世紀初めから広く着用されるようになった。

パフスリーブのブラウスの上に、体にピッタリとした胴衣（ボディス）を腰の部分で絞り、スカートの上にエプロンをつける。

名称となっている『ディアンドル』は、ドイツ語南部方言で「お嬢さん」・「娘さん」・「娘っ子」を意味する。

これは、オーストリアに出稼ぎにきた小間使いへの呼び名でもあった。それがそのまま、ドイツ南部（バイエルン地方など）からリヒテンシュタイン、オーストリアのチロル地方にかけての地域における民族衣装の名になったといわれている。

また、かつてエプロンの結び目で未婚者、既婚者、未亡人を現していたが、現在はあまり区別はされていない。

バイエルンはビール王国として有名でもあり、そこで行われる伝統あるビール祭りオクトーバーフェストのスタッフも、ディアンドルで客席にビールを配る。そこから転じて近年はビアガーデンの衣装としても使用されており、給仕であるビアガールが着用している。

pixivでは

pixiv（に限らず日本人のイメージ）では谷間が見える、ウエストを絞るなど、胸を強調する物が多い。

しかし民族衣装としては、鎖骨下あたりまで覆うブラウスを着用しているのが普通。

ある意味（本来は生足ではない）チャイナドレスと同類と言えよう。

表記揺れ

ダーンドル

関連イラスト

ディアンドルの構造

関連タグ

民俗衣装

ドイツ　オーストリア　リヒテンシュタイン

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