曖昧さ回避
『Axis Powers ヘタリア』のキャラクターについてはリヒテンを参照。
概要
正式名称はリヒテンシュタイン侯国。君主の家名がそのまま国名となっている。
面積160平方km、人口39062人(2022年12月)、首都はファドゥーツ。
住民の大部分はドイツ系で約34%が外国人。公用語はドイツ語で、カトリック教徒が多い。
ヨーロッパ中央部に位置する立憲君主制の公国。アンドラ・モナコと共に現在世界に3ヶ国しか無い公国(Principality)の1つである。オーストリア・スイスに四方を囲まれる内陸国だが、オーストリアもスイスも内陸国であるため、海までに最低2度国境を越える必要がある二重内陸国。(リヒテンシュタインの他はウズベキスタンだけ)
中世以降は神聖ローマ帝国に属し、1719年にリヒテンシュタイン家の元に統一されて1866年に完全独立した。2度の世界大戦ではドイツ軍に占領された。
社会
リヒテンシュタイン家の当主が務める君主が政治の実権を持ち強い権限を有している一方で、民主主義制度も充分に整備・保証されているため、立憲君主制と見做されている。
また、1984年まで女性に参政権が無かったなど、西ヨーロッパ圏の先進国としてはやや特殊なバックグラウンドを持つ。
国防・外交権・通信及び郵便の一部を永世中立国のスイスに委任しており、スイス・フランを通貨としている。
地理
アルプス山脈の一部も走る山がちな国土は南北に細長く、ライン川右岸に沿った渓谷部の平野と比較的広い高原からなる。最高峰は標高2,599メートルのグラウシュピッツ山である。大陸型の気候で年間の曇天や雨量が非常に多い。冬は寒く降雪が多くあり、夏は日本の大部分と比べてもかなり冷涼で高湿である。
経済
農業が主体で、穀物・ブドウの栽培・牧畜・酪農も盛んである。織物・精密機械・皮革などの工業も行なわれている。また国家歳入の大部分をオリジナルの郵便切手の売り上げに依存しており、近年はヨーロッパ諸国から訪れる多数の観光客相手のサービス業にも力を入れている。
タックスヘイブンとしても知られており、法人税逃れを目的とした外国企業のペーパーカンパニーも集中している。外貨収入の割に人口が少ない事もあって一般国民は所得税などが免除されている。
渡航
日本にリヒテンシュタイン大使館はないが、スイスに準じた査証免除協定に基づき90日以内の短期滞在なら査証は不要。(領事業務はスイス大使館が代行)
日本の外務省は危険情報はないがチューリッヒでの乗り継ぎでクレジットカードをすり替えられるケースが多発しているため注意してほしいとのこと。
ちなみに日本大使館はスイスが兼轄。
余談
2011年から1日限定で国をレンタルできるようになった。準備に半年ほどかかり、費用は7万米ドル。レンタル中は国内の標識を自由にカスタマイズしたり、自分好みの貨幣の発行やパレードも行えるようである。