概要
世界の多くの国が参戦し、世界規模まで発展した大きな戦争、戦闘の事。
現在、一般的には歴史上で発生したのは1914年~1918年に発生した第一次大戦と、1939年~1945年に発生した第二次大戦の二回のみとされる。
実際に発生した世界大戦
複数の国家が連動して起こしている戦闘行為であることと、国民を総動員しての総力戦である事が含まれる。
第一次世界大戦(1914-1918)
交戦勢力:中央同盟国vs連合国
最大の特徴として、ヨーロッパ全域を主戦場としている点が挙げられる。
第二次世界大戦(1939-1945)
交戦勢力:枢軸国vs連合国
第一次大戦よりも確実に規模が拡大している点が大きな特徴であり、ヨーロッパに加えて北アフリカ・アジア・太平洋地域の全域も戦場になっている点が挙げられる。
第三次世界大戦
第二次世界大戦後の米ソ冷戦において、キューバ危機と呼ばれる核戦争の危機が起こった。これが歴史上における第三次世界大戦の最大の危機とされており、この事件をきっかけに徐々に核戦争回避の為に米ソ両国は動くようになる。ただ朝鮮戦争やベトナム戦争のように米ソ両陣営による代理戦争は起こった。
冷戦終結後は米国一極支配となり大国間の戦争はより起こりづらくなったが、2001年の9.11以降は新興国の台頭や欧米の衰退も相まってパワーバランスは大きく変化した。
代理戦争
日露戦争(1904-1905)
日本とロシアによる戦争。近年の戦史においては、二国間のみならず複数の諸勢力が介入しての戦争・国民を総動員しての国家総力戦という点から、第0次世界大戦として扱う者もいる。
朝鮮戦争(1950-1953)
西側連合軍VS中朝連合軍+限定的に協力したソ連。
戦線が膠着し現在に至る。
1949年にソ連が核保有しており、核保有国同士は直接対決しないという不文律がこの頃から始まる。
ベトナム戦争(1955?-1975)
米軍主体の西側連合軍VS東側の支援を受けた北ベトナム。東側は直接参戦しなかった。
継続は可能であったものの最終的に世論に負けた。
ウクライナ侵攻(2022-)
ロシアVSNATO・EUほか西側の支援を受けたウクライナ。NATO加盟国は直接的な武力支援は行っておらず、中国もロシア寄り中立の立場で冷戦後も不文律は守られている。
ただし予断を許さない状況は続いている。
地域大戦
三十年戦争(1618-1648)
ヨーロッパ諸国間による長期かつ大規模な戦争。当初はプロテスタントとカトリックの対立から始まった宗教戦争だったが、徐々に各勢力の利害が複雑に絡み合い宗派を問わない敵対・同盟関係が見られるようになるなど利権争いの様相を呈するようになった。
七年戦争(1756-1763)
イギリス・プロイセン連合軍と、フランスを中心としたその他の連合軍による戦争。ヨーロッパはもちろんのこと、アメリカ、アフリカ、アジアにある各国の植民地でも戦闘が発生した。戦勝国となったイギリスは北米での影響力を強めたが、戦費回収の為の植民地への課税がアメリカ独立戦争を招いてしまう。またこの戦争がフランス革命の遠因としても挙げられる。
ナポレオン戦争(1799-1815)
フランスのナポレオン革命後に起こった、ヨーロッパ地域を中心として世界各国で起こった戦争。
主にナポレオンによる征服戦争であるが、ナポレオンを封じ込める為にヨーロッパ各国が連携した。