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NATO

なとー

北大西洋条約機構のこと。北大西洋条約に基づき、アメリカ合衆国を中心とした北米(=アメリカ合衆国とカナダ)およびヨーロッパ諸国によって結成された軍事同盟。メイン画像はNATOの旗である。
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概要

NATO(ナトー)は英語名「North Atlantic Treaty Organization」の頭文字を取った通称。フランスなどのロマンス語圏では「Organisation du Traité de l'Atlantique Nord」となり、語順が逆となるためOTAN(オタン)となる。
「集団防衛」、「危機管理」及び「協調的安全保障」の三つを中核的任務としており、加盟国の領土及び国民を防衛することが最大の責務とされる。
旗は、紺色の地に羅針盤を模した模様を描きこんだものである。
構成国は、名前のとおり、北大西洋を挟んだ北米ヨーロッパに所在する各国(後述)である。

歴史

初代事務総長ヘイスティング・イスメイの『アメリカを引き込み、ロシアを締め出し、ドイツを抑え込む』という言葉に象徴されるように、第二次世界大戦後、拡大する共産圏(ソ連とその衛星国)に対抗し、さらにヨーロッパ諸国を長年に亘って悩ませ続けていたドイツ問題を解決するため、ヨーロッパにおける共産主義国家の筆頭である当時のソ連に対抗できる国力を持つアメリカ合衆国を引きこみ、12の原加盟国によって1949年4月4日に結成された。

1952年にギリシャトルコが加盟した。

1955年には西ドイツが加盟、これに反発したソ連は東欧各国(モンゴルを除くソ連の衛星国)を集めて1955年5月14日にワルシャワ条約機構(WTO)を結成して対抗した。

NATOとWTOが並立するようになってから、NATOはWTOを公式に「NATOの敵」として扱うようになり、1990年のロンドン宣言において「WTOを敵視するのはやめます」という発表がされるまで、それは続いた。

1982年にはスペインが加盟、北アメリカ・ヨーロッパ地域における西側の主要各国が加盟し、冷戦の終結まで続く16か国体制ができあがった。

1991年7月1日、WTOの基本となるワルシャワ条約の効力が停止され、同年12月にはソ連が崩壊した。
NATOとNATOを支えた国々の正義が勝利をおさめたのである。
ソ連と対決する覚悟を固めて自主的に集まった組織に、力づくで引き留めておくような組織がかなうはずがないのである。

冷戦が終結し、ソ連が崩壊するとソ連の影響下からの脱却を望む東欧各国の加盟申請が相次いだ。
1999年から2004年までに旧ソ連のヨーロッパに所在する衛星国の多数と旧ソ連を構成していたバルト三国がNATOへ加盟するに至り、WTOの盟主を務めていた旧ソ連の後継国家であるロシアが「今度は北アメリカとヨーロッパ諸国の全てが加盟したNATOが敵になるのではないか、さらにスウェーデンフィンランド日本オーストラリアニュージーランドといった協力関係を結ぶ後ろ盾もいる。これでは全世界を敵にまわすことになりかねない。」と危惧して抗議活動を展開、最終的にNATOとロシア政府の間において「NATOはロシアを敵視しない」という内容の基本文書を交わし、ロシアを準加盟国として扱うことで解決した。

冷戦期は機構軍による実戦のないまま終わったが、その後は現在に至るまでいくつかの紛争に介入している。
最近のものを挙げれば、2011年にリビアで起こった内戦。結果としてカダフィ政権を崩壊へ追いやったことは後々響いてくる。現在も続いているシリア問題への介入もこれによって疑問視されたために実現していない。

ソ連の後継国家ロシアは先述のとおり準加盟国扱いだが、関係断絶したり修復したりと未だ険悪なムードである。
他にもロシアは、ヨーロッパに所在するバルト三国を除く旧ソ連構成国(ウクライナベラルーシグルジアアゼルバイジャンモルドバ沿ドニエストルアルメニア)の加盟を嫌って妨害するため、なかなか加盟できない国もある。

日本とは、日米関係のもと災害派遣などで提携している。

アジアにはNATOに相当する組織はなく、各国が相互にアメリカ合衆国と安保協力(日米安保条約もその一つ)を結んでいる。アジア版NATOとして東南アジア条約機構(SEATO)というものもあったが、1977年に解散した。

構成国

原加盟国

1944年4月4日の設立時に加盟していた国
以下、英語名におけるABC順
ベルギー
カナダ
デンマーク
フランス(一旦脱退後再加盟)
アイスランド
イタリア
ルクセンブルク
オランダ
ノルウェー
ポルトガル
イギリス
アメリカ合衆国

発足後に加盟

以下、加盟年順、加盟年が同じ国は英語名におけるABC順
ギリシャ(1952年、一旦脱退後再加盟)
トルコ(1952年)
ドイツ(1955年、加盟時は西ドイツ。統一によって東ドイツの領域へ拡大)
スペイン(1982年)
チェコ(1999年)
ハンガリー(1999年)
ポーランド(1999年)
ブルガリア(2004年)
エストニア(2004年、バルト三国のひとつ)
ラトビア(2004年、バルト三国のひとつ)
リトアニア(2004年、バルト三国のひとつ)
ルーマニア(2004年)
スロバキア(2004年)
スロベニア(2004年)
アルバニア(2009年)
クロアチア(2009年)
モンテネグロ(2017年)

STANAG

NATO加盟国の間で技術や弾薬、装備などの共通性を持たせる為の規格、STANdardization AGreementが定められている。

2310:7.62x51mm NATO弾
2324:ピカティニーレール
4090:9x19mm NATO弾
4172:5.56x45mm NATO弾
4179:M16タイプマガジン
4383:12.7x99mm NATO弾
4569:防弾耐地雷、耐爆発物

余談

NATO旗はダークブルーの地色に白抜きので囲まれたコンパスローズと、東西南北方向に伸びる白線から成る。
ダークブルーは北大西洋を、円は加盟国の団結を、コンパスローズは平和への道を示すとされる。

関連タグ

アメリカ合衆国 北アメリカ ヨーロッパ 国際 軍事 冷戦

外部リンク

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