ジョージア(国)
じょーじあ
面積6万9700平方km、人口370万人(2023年)、首都はトビリシ。
現地(カルトリ)語ではსაქართველო(Sakartvelo=サカルトヴェロ)と呼ばれる。
英語表記はアメリカジョージア州のGeorgiaと全く同じ。アトランタとトビリシは1987年より姉妹都市の関係にあるため、1996年にアトランタで開催された五輪では同国選手団の入場時に歓声が起こった。(ジョージアを参照)
現在の国軍は米軍を中心としたNATOからの支援を受けており、装備の更新や供与によりアメリカ的な装備となりつつある。
自国の民族紛争に介入された背景からロシアとは仲が悪く、2008年には南オセチアをめぐって両国の間で激しい戦争が起こり、翌2009年8月18日には独立国家共同体(CIS)を脱退した。
ワイン発祥の地の一つとして知られ、世界的な知名度ではイタリアやフランスなどには及ばないものの樽ではなく壺で熟成させる上質なワインを生産する。空港では外国人が入国すると、プレゼントとしてハーフボトルのワインをプレゼントするサービスを行っている。
国民の4人に3人がキリスト教徒のジョージアでは「同性愛は聖書で禁止されている」ことから忌避の対象だが、挨拶代わりの「フレンチキス」や「ハグ」は握手と同様の社交辞令であり問題とはされない(参考)。
黒海に面したこの地域は、ある意味当然ながら海上交易に乗り出していた古代ギリシャの伝説にも言及がある。アルゴナウタイの目的地にしてメディアが王女であった国、コルキスがそれである。
コーカサス地方の多分に漏れず、この地域はローマ帝国(のち東ローマ帝国)とイラン諸王朝との間で揺れ動く小国群が存在した。その中でキリスト教を受容する。さらにのちにはイスラーム帝国の影響も受けた。
やがて、10世紀ごろから諸小国の統合の動きが強まり、12世紀の末頃、タマラ女王の元で最盛期を迎える。しかし女王の死後、モンゴルの圧迫を受け属国となり、さらに王国は分裂した。この結果15世紀には幾つかの公国が並び立ち、さらにまたもやサファヴィー朝とオスマン帝国の勢力争いに巻き込まれる。とはいえひと段落する17世紀には再び文化の盛んな時代を迎えた。
しかし、ここにきてロシアの南下政策が影を落とす。18世紀、イスラーム諸王朝でイラン・オスマン帝国からの脱却をもくろんで行われた同盟は逆にジョージア諸国のロシア帝国への併合を招くことになり、以降、アルメニア・アゼルバイジャンとともに「ザカフカース」(コーカサス山脈の向こう側の地方)と呼ばれることになる。
そしてロシア革命後、幾つかの変遷を経て、「グルジア」としてソ連を構成する1国となるが、崩壊に伴い独立した。
アニメ・ゲームキャラ
- ネリー・ヴィルサラーゼ:ジョージア出身という設定。
- キャスター(Fate/Staynight)・キルケー(Fate):モデルになった人物はかつてジョージア沿岸に存在していた「コルキス」の生まれである。