概要
栃ノ心 剛史（とちのしん つよし）とは、ジョージア・ムツヘタ出身の大相撲力士である。
1987年10月13日生まれ。
本名はレヴァニ・ゴルガゼ。
最高位は大関。
幕内最高優勝1回。
経歴
もともとは柔道やサンボを経験していたが、世界ジュニア相撲選手権大会に出場したのをきっかけに角界入りし、2006年3月場所にて初土俵を踏んだ。所属部屋は元関脇栃乃和歌が親方を務める春日野部屋。
初土俵からたった2年ほどで2008年5月場所にて新入幕を果たし、2010年7月場所では初めて新三役となる小結へ昇進した。このまま順調に幕内で定着すると思われたが、前頭11枚目で臨んだ2013年7月場所の相撲で、右膝の前十字靭帯を断裂する大怪我を負ってしまった。休場の結果一時は番付を幕下まで下げたが、幕下優勝と十両優勝を2場所ずつ連続で達成し2014年11月場所にて幕内へ帰ってきた。
2018年は成績が好調で、前頭3枚目で臨んだ1月場所では、14勝1敗の成績で幕内初優勝を果たした。関脇として臨んだ3月場所で10勝、5月場所で13勝を挙げて大関へ昇進した。
2019年11月場所まで、3度のカド番と2度の大関陥落を経験。大関への再復帰を目指した2019年11月場所では、右脇腹付近を痛めて途中休場となったことから復帰はかなわなかった。
2023年初場所で左肩を脱臼した事で思うような相撲が取れなくなり、十両5枚目に番付が下がっていた2023年5月場所で現役を引退。親方になるための日本国籍は取得していないため、日本相撲協会からも退職した。
人物
- そのルックスから「角界のニコラス・ケイジ」とも呼ばれている。
- 2017年11月に長女が誕生。大関に昇進できたのも「娘に強いところを見せたい」と奮闘した結果・・・なのだろうか?
- 歯科技工士の資格を持っている。
- 豪快な吊り出し技も出せるパワータイプの相撲が持ち味。
- 日本コカ・コーラの缶コーヒー「ジョージア」から、栃ノ心指定で懸賞金を出していた。
- 新入幕から大関昇進まで所要60場所もかかった。この記録は2代目の増位山と並び1位タイのスロー出世。
- 30歳7か月という年齢で新大関へ昇進するのも比較的遅いが、年6場所制が定着した1958年以降では4位の記録である。
