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概要編集

面積2万9800平方km、人口280万人(2023年)、首都はエレバン。

コーカサス3国の一角。現地語表記はՀայաստան(Hayastan)

1991年ソ連崩壊によって独立。


ナゴルノ・カラバフ紛争編集

ナゴルノ・カラバフ地域を巡って東隣のアゼルバイジャンと激しく対立している。

旧ソ連時代はアゼルバイジャンの領域だったが、アルメニア系住民が多かったため、ソ連崩壊に前後して、その帰属をめぐって両国は激しく対立。当初は国力に勝ったアルメニアが実効支配していたが、トルコがアゼルバイジャンの支援(トルコは第一次大戦に前後してトルコ国内のアルメニア系住民を「親ロシアの反体制派の温床」とみなして大量に追放した過去があるため、アルメニアと不仲)に回ったため、アゼルバイジャン軍の猛攻を前にアルメニア軍は撤退を余儀なくされ、多くの地域を手放すことになってしまった。更にその後、アゼルバイジャンはアルメニア帰属派の掃討を名目に攻撃を再開し、ナゴルノ・カラバフの実効支配を完了させた。一連のアゼルバイジャンの作戦をロシアも黙認し続けた事に不満が高まったアルメニアでは、ロシアから距離を置き、西側陣営に接近しようという議論も起きている。


世界初のキリスト教国編集

301年に古代アルメニア王国がキリスト教を国教とした事からアルメニアは「世界最古のキリスト教国」と呼ばれており、現在でもキリスト教(アルメニア使徒教会)が多数派である。アルメニア使徒教会は東方正教会カトリックではなく、非カルケドン派正教会の立場を取っている。山がちな国土から多くの居住地域を持てなかったため、国外への出稼ぎや移住者が昔から多かった地域である(特にかつては国外で傭兵業に就く者が多かったようである。この点でかつてのスイスや近代のネパールなどの山国とも通じる点がある)。そのため各国でアルメニア系はかなり大きく強固な移民集団があり、古くから宗派をアイデンティティーとする点でもユダヤ人とも比較される。


渡航編集

日本国籍者は観光を目的とした180日以内の短期滞在なら査証は不要。

日本の外務省は情勢は安定しつつあるが、ナゴルノ・カラバフ周辺は予断を許さない非常に危険な状況なので絶対に近づかないようにとのこと。


関連タグ編集

ナゴルノ・カラバフ

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