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非カルケドン派正教会

ひかるけどんは

アルメニアやエジプト、エチオピア、エリトリアなどに教会を置く、東方教会の一派。カルケドン公会議の決議の拒絶を主に他の教派、特にギリシャ正教とは区別される。

451年のカルケドン公会議(第四全地公会議)の決議(≒両性論の採択)を拒絶して分立(シスマ)した諸教会の総称。非カルケドン派キリスト教、オリエント正教などとも呼ばれる。その他、アッシリア東方教会、トマス派と合わせ東方諸教会と総称される事もある。

最大の特徴として、合性論という見解を採択している。この合性論においてイエス・キリストの神性と人性は互いに混淆も分離も変化もすることもなく合一し、一つの本性となっている。


カルケドン公会議の決議を認め両性論を正統教義とするカトリックギリシャ正教などからは長らく非カルケドン派正教会について、そのカルケドン公会議で異端とされた『キリストは神性のみを持つ』という見方に基づいた教会(単性論教会)であると見なされ、宗教学歴史学においてすら単性論教会と呼ばれていた。

しかし非カルケドン正教会は先述の通りキリストの人性も認めているため、自教会やその教義に対する実態と違う侮蔑的な認識・呼称を拒絶しており、対話の進んだ現在では「非カルケドン派」と、より中立的な形に呼び変えられつつある。


教会組織としては、エチオピアのエチオピア正教会、エリトリアのエリトリア正教会、アルメニアのアルメニア使徒教会は国内で最大の宗教となっている。さらにエジプトのコプト正教会がキリスト教の教会で国内最大となっており、シリアのシリア正教会、その他、西アジア南アジアを中心に信者が存在している。なお、コプト正教会はアレクサンドリア総主教、シリア正教会はアンティオキア総主教が最高位であるが、それぞれギリシャ正教のアレクサンドリア総主教、アンティオキア総主教とは異なる教義によって選ばれた別人である。

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