概要
歴史学は、過去の文献資料(史料)を通して、過去の人間の営みとその関連(歴史)を明らかにする学問分野。歴史学における歴史的事実は不変ではなく、解釈によって変わることがある。
考古学も同じく歴史を対象とするが、方法論が異なる。文字で書かれた史料を研究する歴史学に対し、考古学は遺跡や遺物を対象とする。文字史料が残らない「先史時代」の研究は考古学的手法によらざるを得ないが、文字史料が豊富に残る近世・近代にあっても、文献には残されていない事実が、遺跡・遺物から分かることもある。どちらも過去の事実を知る上では欠かせない学問で、相互補完的なものである。