概要
バルト三国とは、バルト海沿岸に位置するエストニア、ラトビア、リトアニアの3つの国を指す。
一つにまとめられて語られがちではあるが、ロシア帝国の支配下に入るまでの三国は別々の歴史を歩んできており、食事や文化も全く似ていない面が多々ある。極論、唯一共通点があるとするならば、それはロシア帝国とソ連に支配されていたことくらいである。
バルト海をはさんだ北ドイツ・スウェーデンの文化の影響が強い地域であり、三国の首都の旧市街区域は世界遺産に登録されている。
国際連合の分類では北ヨーロッパに含まれ、特にエストニアにおいては独立後北欧へ帰属しようとする動きが見られる。
歴史
三国とも18世紀頃にロシア帝国の支配下になるが、ロシア革命ののち1918年に三国とも独立を達成した。
しかし、第二次世界大戦中の独ソ不可侵条約によってソ連に併合される。直後に勃発した独ソ戦でナチス・ドイツに占領され、冷戦下は再びソ連の統治下に置かれ、ソ連共産党の圧政が敷かれた。
1990年3月11日に独立を宣言したリトアニアに続いて、エストニア・ラトビアも独立宣言を出し、同年再独立を実現させた。